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2005年10月26日
ほぼ1ヶ月のご無沙汰でございました。亡父の十三回忌法要が10月にあり、そのため
日本に里帰りしておりました。
約2週間ほどの滞在を終えて、ベイエリアに戻ってきましたら、すっかりこちらは秋。
庭のツタは真っ赤に染まり、玄関前は大きな枯葉で埋まっておりました。
さて、今週は日米時事(日米タイムス)の連載記事「好きが高じてワイン造り」の最終回を
コピーします。
過去の記事コピーは、こちら。Vol.1,
Vol.2 , Vol.3,
Vol.4. Vol.5,
Vol.6,
Vol.7,
Vol.8
八月十二日、いよいよマイ・ ワインの瓶詰め 画像をクリックして、ご覧下さい。
の日がやって きました。
午前十一時にクラッシュパッドに着くと 、
ボトリングの機械の洗浄が行われていました。
高熱消毒後、冷たい空気をスプレーで吹き
つけて乾燥させます。
樽からタンクに移されたワインは、管を通って
フィルターに かけられ、濁りを取り、澄んだ
液体になります。瓶にはプシューと窒素を
入れ、そこにワインが瓶口いっぱい近く
まで注ぎこまれます。
そのあと、適度の量になるよう圧縮され、
コルクが詰められていきます。
その日最初のボトリングでしたので、
この一連の流れが問題なく動くまで何度も
試験をくり返しました。
圧縮が足らず、瓶口までワインが残ってしま
ったり、逆に瓶の半分ほどまでしか残らな
かったり。
かれこれ半時間ほど調整していたでしょうか。
ようやく納得できる量を注入できるように
なったら、あとは早いです。
二十五ケース分のボトリングが、約二十分
ほどで終了しました。
できあがったボトルを箱にどんどん入れて
いく作業を、スタッフの人といっしょに
やりますので、感慨にふけっている余裕は
ありませんでしたが、梱包が終わると、
デザイナーのジェニーや、クラッシュパッドの
CEOマイケルが「どう?」と見にきてくれ、
その頃になってようやく「ああ完成したんだ」
と実感がわいてきました。
ボトルは、ジェニーの提案を受け、ラベルの
母の絵を活かすべく故意にダークな色の
ものにし、キャップも敢てつけず、コルクに
印刷された「mon amie」の文字が透けて
見えるようにしました。
結果、自分で言うのも何ですが、とても
エレガントなボトルになりました。
完成から約一か月半がたち、その間何人もの
方に飲んで頂きましたが、嬉しいことに、
大変好評です。
私自身も期待していた以上のおいしさに、
心から満足しております。
「ワイン造りはハマる」と警告された通り、
みごとにハマった私は、次はヴィオニエを
てがけることになり、先日収穫されてきた
ぶどうと対面した次第。
どこまで続くことやら。 〜終わり〜
毎月第一火曜日掲載の連載でしたが、9月あたまが連休と重なったため、
一回お休みで、10月あたまの最終回となりました。
20字X40行=800文字のスペースにまとめる作業は、本当に伝えたいことだけを
簡潔に書く、良い練習になりましたし、こうやってワイン造りのプロセスを文字に残すことが
できたのはラッキーだったと思います。
写真は、新聞には下から3枚のみ掲載しました。
一番上から:
★ボトリングの機械を、洗浄後、乾燥させているところ
★できたてホヤホヤの、「マイ・コルク」。
★記念すべき、最初の完成ボトル。
★ラベルのデザインを担当してくださったジェニー姉さん。
★「できたよ」3ショット。左が、クラッシュパッド専任ワインメーカーのスコット。
右が、クラッシュパッドCEOのマイケル。
お二方とも、胸に私のワインのラベル表・裏を貼り付けてくれての記念撮影。
スコットもマイケルも、もちろん私より若いのですが、実に「ナイス・ガイ」で、
一から十まで、質問しまくりの私に対しても、忍耐強く、丁寧に、明るく対応して
くださいました。
これをお読みになって、「私もカリフォルニア・ワインを造ってみたいなあ」と
思われた方、是非、「クラッシュパッド」のサイトをご覧下さい。
ホームページの左下に日本の国旗があります。それをクリックすれば日本語での
説明をお読みいただけます。
「マナミ・コバヤシのサイトを見た」とおっしゃっていただくと嬉しいです。