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2004年11月03日
なんともう11月でございます。11月に入ってしまうと、ホリデー・シーズンが近いですから、
それこそ、瞬く間に年末になってしまいます。
2週間前のニュースレターにて、「マイ・ワイン」造りについてチラっと書きましたが、
日米時事新聞上での連載が昨日から始まりました。
毎月第一火曜日のシリーズになるのですが、決められた字数にまとめる作業は、
随分と久しぶりでしたので、少々緊張しました。
連載のタイトルは、最初「飲んべえのワイン造り」にしたいと伝えていたのですが、
「未成年も読む新聞なので、飲んべえという言葉は使えない」とのことで、
結局、「好きが高じてワイン造り」になりました。
せっかくですので、ここに、その記事をコピーしておきたいと思います。
ベイエリアに移住してきて約19年、カリフォルニア・
ワインに出会って約18年、のめりこんで約10年。
毎年度末、ワインに費やした金額を眺める度に、
もっと他に何か使いようがなかったのかと、ため息
数発。
それなのに、今度は自分のワインを作ってみようと
思い立ち、スポンサーも見つけないまま行動開始
してしまったのですから、もうため息どころではあり
ません。
ワイン好きではあるものの、生産過程にはまるで
素人の私が、果たしてちゃんと、まともなワインを
作れるのかと半信半疑でありつつ、でも、マイ・ワイ
ンを自ら手がけることができるなんて素敵なことじゃ
ないかという嬉しさも、かなりのもの。
そんな不安と期待と興奮を、この欄でレポートして
いきたいと思ってます。
事の発端は、この夏サンフランシスコ市内に
「クラッシュ・パッド」というコミュニ
ティ・ワイナリーが開業したことに始まります。
ここは、ワイナリー施設を持たない造り手に、必要な
用具・スペースを貸す「カスタム・クラッシュ」、ワイン
造りの手ほどきをする「カスタム・ワイン」、ワインの
販売を仲介する「カスタム・コマース」、この3つの
サービスを総合提供しています。
ワインを作りたい旨、クラッシュ・パッドにEメールを
出しましたら、即返事があり、ゴール・プロファイルが
添付されてきました。
どの品種を扱いたいか、希望のアペラシオンは
あるか、新オーク(樽)についてどう思うか、造る
ワインは販売用か、個人用か、今までにワインを
造ったことがあるか等、10の質問に答えます。
希望の品種に在庫があれば、あとは契約文書に
サインするのみ。同時に、専任ワインメーカーさんと
お会いし、ワイン作りプランを話し合います。
さて、どんなワインを作ることになったでしょうか。
次回は、ヴァラエタルの決定と、収穫されてきた葡萄との
対面について、お伝えしたいと思います。
とまあ、こういう内容で連載がスタートしたのですが、右上の写真は、
上2枚のみ、新聞に掲載させています。
上から2枚目は、クラッシュパッドと契約した人全員がもらえるTシャツの
写真ですが、長袖のこのTシャツが妙に着心地良く、背中のこのセリフも
気に入ってしまい、しょっちゅう着ています。
もちろん、クラッシュパッドで作業をする時も、着用します。
先日、このTシャツを着て近所のワイン屋さんに行ったら、「そのTシャツ、いいねえ。
あなた、ワイン・メーカーなの?」と店の主人に聞かれてしまいました。
「うふ、まあ、そんなようなものです」と、私も調子に乗って答えてしまいました。