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                    2005年12月14日

                    ホリデー・シーズンになりますと、街はショッピングの人で賑わい、ホリデー・ランチョンで
                    レストランは賑わい、大きなクリスマス・ツリーが飾られている街の中心は、一休みする
                    人たちでいっぱい。
                    こういう時期に車で街に出るのは、ほとんど狂気の沙汰です。
                    駐車場に入るだけで長い列に並ばなければいけないし、ふだん出てこない郊外からの
                    ドライバーが入ってくるので、通りの渋滞もより激しくなります。

                    ベイエリアは公共交通機関が発達していますので、こういう時期こそ、できるだけ
                    そういうものを利用するに限ります。

                    さて、2005年ももうすぐ終わり。
                    このあたりで、今年1年で印象に残ったものベスト10を書いておきたいと思います。
                    こういうサイトですので、事件・事故・災害・倒産・買収・合併といった社会ニュースではなく、
                    私個人の体験からだけの飲食及びワインカントリー関連です。 

                    そして、飲み食いの類は、その時の酔っ払い度によって記憶の度合いも
                    著しくアップダウンしてますので、「ベスト10」とは言え、その中身は「順不同」となります。                 

1 mon amie
2004 Chardonnay
Pacheco Vineyard,
Sonoma Coast

 
 いきなり、ものすごい自己満足リストアップ。
 当サイト「好きが高じてワイン造り」シリーズで
 お伝えしていましたように、今年夏、私の初・
 プロデュース・ワインができあがりました。
 「ワインカントリー日本語ガイド」をご利用くださ
 った方の一部に、ギフトとして差し上げたのです
 が、その中のおひとり、長野県の酒屋さんを
 経営しておられる方から、テイスティング・ノート
 を頂戴しましたので、図々しく掲載します。

  ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 酸味を残したいと言われていたので、アタック
 は「なるほど、なかなかやるじゃない」なんて
 味わいました。しかーーーし、
 二口目、香りは黄桃、パイン、黄色い花、
 そしてその花の蜜、柔らかなヴァニラ香
 ほのかな樽香、マスタードのようなスパイス香・・
 どんどん複雑な香りが広がってきました。
 口に含むと、先程の酸味を包むような豊かな
 果実味が、少しボリューム感をもって口中に
 広がりました。でも、誤解しないでください。
 意図した酸味は、その後から本当に上品に、
 バランス良く最後まで引っ張ってくれています。
 その酸味の間からは、心地良い苦味が味覚
 中枢を刺激してくれ、美味しいワインをのんでる
 な〜という満足感で思わず頬がゆるみます。
 強すぎず、ゆるやかに流れるように喉を過ぎて
 いく余韻も最高です。
 つい、2杯め、3杯めとグラスが進んでいく
 ワインです。
 アッという間に空になりそうでしたので、最後の
 1杯だけ残して、翌日いただきました。
 時間が経過しての酸味は、当然多少ありまし
 たが、芯には、あの心地良い酸味が生き生きと
 して、果実味もあり、最後の一滴まで、
 大満足のワインでした。
 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 自分のワインに、こういう「ちゃんとした」
 テイスティング・ノートを頂戴すると、とっても
 嬉しいものだということがわかりました。
 北村様、本当にありがとうございました。

 

2 芋焼酎・平八郎
宮崎県日南市

 
 そして次はいきなり焼酎。
 日本は、まだまだ焼酎人気が続いているようで、
 里帰りして外食すると、洋食以外だと必ず、
 焼酎のリストがあります。
 ワインと違って、グラス売りが主流ですので、
 手当たり次第、いろいろな焼酎を飲んできま
 した。 が、飲み食いとおしゃべりに夢中で
 あるせいか、名前を控えておくこともなく、
 ましてや、あらためて購入して持ち帰ること
 もありませんでした。
 そこまで「好きになった」銘柄に出会って
 なかったともいえます。
 が、この「平八郎」。
 実家の母がこれをいたく気に入り、酒造元から
 取り寄せて飲んでいる焼酎。
 私も、大変これを好きになりました。
 家で和食っぽいものを夕食に作りますと、
 ビールも良いのですが、つい、この「平八郎」を
 頂きたくなります。
 で、秋に里帰りした時、まとめて3本持ち帰って
 きました。
 
3 Casa Nuestra


 「カサ・ヌエストラ」のワインについては、その
 ドライ・シェニン・ブランを「20ドル以下のカリフォル
 ニア・ワイン
」でご紹介しました。
 が、今回のランクインは、ワイナリーの変化に
 関してです。
 小さな小さなファミリー・ワイナリーなのに、毎日
 オープンしていて、かなりユニークなワインを
 味わうことができる所として、私のお気に入り
 ワイナリーでもありました。
 が、上記ページでも書きましたように、マット・
 クレイマー氏によって紹介されてからというもの、
 訪問者の数、激増。
 いつ行っても私だけだった状態が、いつ行っても
 必ず数人いる、という状態になってきていました。
 もともと少量しか生産していない小規模ワイナリ
 −ですので、この訪問者増加に対応しきれなく
 なってきたようです。
 で、今年も押し迫った今月、12月から、
 カサ・ヌエストラは、事前アポイント要のワイナリー
 となってしまったのです。
 テイスティング・ルームのお姉さんは、「その日の
 朝に電話一本くれれば大丈夫よ」とは
 言ってくださっていますが、あの「ふらっと立ち
 寄る」感がなくなったのは残念。
 
4 Kuleto Estate
Gordon
さん

 
 こんなサイトのこういうランキングに出ている
 なんて、ご本人が知ったらぶったまげると思い
 ますが、それでも載せます。
 「Kuleto Estate」ワイナリーについては、
 昨年12月にとう「ワイナリー紹介」で取り上げ、
 それ以来、何度もお客様をお連れしています。
 敷地内のツアーとテイスティングをしてくださって
 いるのが、ゴードンさん。
 今年、約3ヶ月ほどブランクが空いて久しぶりに
 訪れた時、このゴードンさんが随分すっきり、
 痩せられていることにびっくりしました。
 「何だか、ものすごく若返って見えるのだけど、
 痩せました?」と聞くと、すごく嬉しそうに、
 「そうなんだ。ちょっとエクスサイズをやり始めて
 ね。今のところ順調に体重が落ちてるんだ。」と
 言っておられました。
 私も、1年かけて体重を12キロ落とした経歴が
 ありますので、彼の嬉しさがとてもよくわかり
 ます。
 「ワイン飲む量も控えているんだ」と言うゴードン
 さんに、「それは無理がある!ワインもちゃんと
 飲んで体重キープできるようにならなきゃ。」と、
 先輩ヅラして偉そうに忠告。 
 (左の写真は痩せる前)
 
5 女だけのワインの夕べ

 
 ここベイエリアに、大学の同窓会支部があり、
 年に一回は何らかの集まりがあります。
 かなり年の離れた大先輩が多い中、たった1歳
 しか違わない先輩に出会いました。
 気風の良い、仕事もできそうな素敵な女性で、
 お酒も大好きとわかったので、いつかゆっくり
 飲みに行きましょうねと言い合っておりました。
 で、ある日彼女から「女性ばかりのワインの
 集いを企画したのだけど、来ませんか?」と
 お誘いを受け、ほいほいと参加したのでした。
 集まったのは全部で9名。
 お互い初対面同士がほとんどの集まりとなり、
 年齢も近い者同士、大変穏やかで楽しい
 ひとときを過ごすことができました。
 後半は子供の教育問題に花が咲きましたが、 
 皆さんそれぞれ、個性的なバックグラウンドを
 お持ちのように見受けられ、今度はそっち方面
 について、じっくりお話を伺いたいものだと
 思いました。本当に素敵な女性ばっかりでした。
 
6 MacPhail Family Wines

 
 2004年のFWOCテイスティング・イベントで 
 出会ったワイナリー。その場でメイリング・リスト
 に申し込んで、新リリースものを購入しています。
 今年に入って、左記ピノ・ノワールを頂きました
 が、ふるふる新鮮、かつ、とても力強い、
 がっしりタイプのピノ・ノワールで、マスター・
 スイマーであるジェイムス・マックフェイルさんを
 そのままワインにしたような印象を受けました。
 このワインがワイン・スペクテータで91ポイント、
 今夏にリリースされた、03年のピノ・ノワール、
 Russian River Valleyが95ポイント、
 03年 Sangiacomo Vineyardが92ポイント、と
 評価もかなり良いようです。
 どちらも購入済みにつき、いつ飲もうか、今から
 わくわくして待っています。
 
7 Cyrus

 
 今年訪れたレストランの中で、文句なし、ぶっち
 ぎりナンバー・ワンの店。当サイトでも紹介
 しました。ヒールズバーグにあるので、住んで
 いる所から少し遠いというのが難点ではあります
 が、雰囲気、メニュー、ワイン、サービス全てに
 おいて、「素晴らしい」の一言。
 お財布に余裕があれば、メニューの全部を制覇
 しに通い詰めたいです。できませんけど。
 ご馳走してあげるから、どこでも好きな店を選ん
 でいいよ、と言われたら(言われませんけど)、
 予約の難しい「F」より、ずっと評判の良い「G」
 より、断然、この「サイラス」を選びます。
 
8 favia

 
 誕生日ディナーで「マイケル・ミーナ」に行った時
 出会ったワインです。
 カリフォルニアのピノ・ノワールは、評価が上が
 ってくるに従い、値段も上昇。ここのところ、
 上質なピノ・ノワールだと、最低40ドルします。
 このファヴィアのピノ・ノワールも、1本65ドルと
 いう高級品ですから、買い足すのに躊躇して
 しまっているのですが、しかし、その味わいは
 強烈な印象を与えてくれました。
 サイト上では、レストランの紹介ですから、食事
 のことをメインに書きましたが、実のところ、
 このワインの素晴らしさが食事の内容を圧倒
 していました。
 栽培家のAnnie Faviaさん、ワインメーカーの
 Andy Ericksonさんの経歴たるや輝かしい
 ものなのにこのLow Key度にはびっくりします。
 ワイン・スペクテーターやWine Advocateにも
 まだ登場していないはずです。というか、登場
 してほしくない、かも・・。 
 
9 あーぼん

 

 
 05年明けてすぐの冬、祖父のお葬式のために
 日本に行った時、弟夫婦が連れて行ってくれた
 串揚げの店です。
 芦屋と夙川の間くらいにある、カウンター席
 メインの小さなレストランで、予約が結構難しい
 くらい、大変繁盛しているようです。
 2シーティング制で、そのたびに油を変えて
 おられます。
 とても全部は食べられないだろうと思ってまし
 たが、油が良いせいか、繊細な串揚げの
 連続で、するっと完食。
 串揚げのイメージが、コロっと変わります。
 ご主人は、とても腰の低い、ナイスな男性。
 このご主人を始め、スタッフの皆さんワインが
 お好きなようで、フランス・ワインを中心に
 リストあり。親切カジュアルに相談に乗って
 くださいます。
 常連のお客さんも、だからワイン好きが多い
 ようです。串揚げにワイン、これまたナイス。 
 
10
Arista Winery


 

 
 当サイト「ワイナリー紹介」に載せた新ワイナリ
 −です。ワインそのものは、01年ヴィンテージ
 から出ていますが、こういう少量生産ワイナリー
 がテイスティング・ルームをオープンさせたと
 いうことが、とても嬉しかったです。
 日本庭園もキュートだし、奥に広がる丘陵地帯
 も穏やか・のんびり風景だし、ワインもガツンと
 きているし。
 これからワイナリー施設も建てていくという、
 発展途上にありますが、ずっと応援していきたい
 ワイナリーです。 
 

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