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2004年11月10日
11月初旬は、恒例「ファミリー・ワインメーカーズ・オブ・カリフォルニア」が開催される時期です。
昨年は、一般消費者が入場できなくなっていましたが、今年からはこれが復活、7日日曜日に
一般消費者、8日月曜日にトレード、メディア関係者、と2日間に分けて開催されました。
私は月曜日に行ってきましたので、そのご報告を致します。
どのワインがどういう味わいで、好きだ・気に入った・・・と書こうと思っていたのですが、
生来の飲べえ魂がものすごく湧き立ってしまい、スピットしていたのも最初のうちだけで、
いつの間にやら、くいくい飲んでしまっていて、最後の方は意識朦朧。
事前に、ウエブサイトをできるだけたくさん見て、チェックすべきワイナリーをリストアップ
しておいたのですが、それらを全て回れただけでも奇跡的なくらい、ちょっと酔っ払って
しまいました。(本人は酔ったつもりはなかったのですが、その夜のくたびれ具合が
異常で、その時になってやっと自覚した次第)
というわけで、ふむふむ、へ〜、わ〜いと思ったワイン、ワイナリー関係者の方々を
記憶が百万光年ムコウにすっ飛んでしまう前に書きとめておきたいと思います。(順不同)
クラウド・ビュー Cloud View Vineyards |
内容を知らないワインの場合、 まずラベルに目が行ってしまうのです が、クラウド・ビューはそのラベルの 可愛さが抜群。 99年ヴィンテージがデビュー作の当 ワイナリーが造るワインは、プリチャー ド・ヒルの畑から獲れるカベルネ・ソー ヴィニョンとメルローのブレンドです。 ブースには、オーナーのLinda & Leighton Taylorご夫妻、そして ワインメーカーのKaren Bower Turjanis さんがおられて、ほのぼの暖かい雰囲気が 漂っていました。 |
ディアフィールド・ランチ ワイナリー Deerfield Ranch Winery |
ソノマ・ヴァレー、ケンウッドに凄い ワイナリーを建築中です。完成の あかつきには是非とも取材に訪れ ようと思っています。 カベルネ、シラーがこのワイナリーを 代表するワインですが、タスカン・ スタイル・ブレンドの「T-Rex」、 そしてレート・ハーヴェスト・リースリングも注目に値すると 思われます。 |
ディアバーグ Dierberg Vineyard |
カリフォルニアのピノ・ノワールで注目の 的となっているサンタ・マリア・ヴァレー。 まだ知名度はさほどではありません が、James Dierberg氏所有のディアバ ーグ・ヴィンヤードは、良質のピノ・ノワール とシャルドネを生産する畑です。 そのディアバーグ氏がご自身の名前で 出されたワインがこれです。 コンサルティング・ワインメーカーが、かの ポール・ホブス氏ですので、その質も間違いなし。 |
レヴェンディ Levendi |
ギリシャ語が語源の「レヴェンディ」は、 「Celebration of Life and day of achievement」という意味だそうです が、エッチングされた絵柄は、まさに それを表現している美しいデザインです。 全てエステート・フルーツで造られる ワインは、シャルドネとカベルネ・ソーヴィ ニョンですが、Oak Knoll AVAにあるレッド・ヘン・ ヴィンヤードからのシャルドネが素敵でした。 ワインメーカーが、写真右の女性、Alison Green Doranさん。 もっと注目されても良いワインメーカーさんだと思いました。 |
マックフェイル・ ファミリー・ワイン MacPhail Family Wines |
何故このワイナリーに興味を覚えたかと いうと、やはりここもラベル・デザインが 気に入ったからです。 ウエブサイトを拝見すると、ワゴンのロゴが 写っている写真を応募、掲載していたり して、茶目っ気たっぷり。 オーナーでありワインメーカーのJames MacPhail氏もナイスガイ。ワイン・スペク テーター・ウイークリーで91ポイントを 取ったアンダーソン・ヴァレー、Toulouse Vineyardのピノ・ノワールは、ふるふる躍動的な とてもフレッシュな味わいでした。 |
デュナー DuNah Vineyard & Winery |
ピノ・ノワール好きなら既に御存じの ワイナリーです。(DuMolと混同しま せんように) タンデムのグレッグ・ラフォレ氏を訪ね た時、まだデビュー前のDuNahのシャ ルドネを、バレル・テイスティングさせて もらったことを覚えています。 グレッグが手がけるピノ・ノワールには、「noble」という言葉が ぴったりの、落ち着いた、清く深い味わいがあります。 ブースでは、オーナーのRick&Diane DuNahご夫妻自らが ワインをサーヴされていて、「ファミリー・ワインメーカーズ」の 集いでありながら、規模が大きくなって、セールス担当スタッフ を送り込むだけのワイナリーが段々と増えてきている中、 これこそ、ファミリー・ワインメーカーズ!と思いました。 |
リヴァー・ラン・ ヴィントナーズ River Run Vintners |
いまどきのトレンドやら、有名ワインメー カーを冠してのカルトワインがお好みなら、 このワイナリーなぞ目の端にも引っかか らないと思います。 1978年設立の大ベテラン・ワイナリー でありながら、とにかく、そのワインの 安さときたら、逆にこっちが心配してしま うほどです。 カリフォルニア・ワインの歴史を振り返る と、リヴァー・ランが未だ造り続けている キャリニャン、グレナーシュという品種が いかに貴重なものであるかに思い至ります。 ジャグ・ワインの原料という捉え方が一般的になってしまって いますが、トライしたキャリニャンは心温まる味わいを持って いました。ワインスペクテーターや、Wine Advocateなどには 絶対登場しない類のワインだろうと思いますが、ずっとずっと Heartyなワインを造り続けていって欲しいと思います。 オーナー&ワインメーカーの J.P.Parloskiさんが、 これまたものすごく味のある方で、いつか、じっくり腰をすえて 話し込んでみたいと思わされました。 |
ケラー・エステート Keller Estate |
今造っている「マイワイン」のフルーツ が、ソノマ・コーストの畑からのもの なので、同じソノマ・コースト産の単一 畑シャルドネを造るケラー・エステート に興味がありました。 そして出会ってしまったのです、私の 好みのシャルドネに! それは、単一畑のものではない、「Oro De Plata」という 名の、スティール・タンクで造られたunoaked シャルドネ でした。マロラクティック発酵もさせずにできあがったワインは ピチピチの酸味と柔らかなフルーツの甘みが絶妙なバランス を作っていて、和食にとても合いそうでした。 こういうシャルドネが欲しかったのです。 それならこれはどう?と、ピノ・グリを薦められたのですが、 ノン・オーク・シャルドネほどのインパクトはありませんでした。 |
ヴァライゾン・ワイン Veraison Wine |
「あれこれ10月13日」ロバートからの 絵葉書で紹介されているジョシュア・ クラップさんと、お父様のドクター・クラッ プが手がけるワインです。 造られているワインは、もちろん、 ドクター・クラップが所有するステージ コーチ・ヴィンヤードのフルーツから できています。 ドクター・クラップは偉そうなところが微塵 もない素敵なジェントルマンで、息子の ジョシュア・クラップさんも明るい、 前途有望な若者という感じで、 好感度大。 |