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2009年06月03日
3年連続、水不足、冬の間に充分な雨がなかったとされておりますが、雨も降らない代わりに、気温も上がらない昨今です。
今週の「あれこれ」は、先週アップ予定だったものの、できずにいた、なんちゃってブログ「こんなもの食べてます飲んでます」5月分です。 |
2009年 5月某日 |
年間を通じて、ワインカントリー日本語ガイドが最も忙しくなるゴールデンウイーク期間も、無事終了。スワイン・フルーの影響で取消しが 発生するかと危惧していたが、幸いにも、お一人もキャンセルされず。 久しぶりに、いつもの仲間と我が家でワイン・パーティー。フレッシュ・モッツエレーラが使われた「Burrata」、リゾット・クロケット、冷パスタ を、友人らが持ち寄ってきてくれた。私は、ホタテのグリルにカンタロープ・メロンのサルサ添え、サラダ、そして牛ショート・リブの マーマレード煮込みを用意。 ワインは特にテーマを決めずに、でも夏の始まりを祝して、白2本、ロゼ1本を準備。 Gróf Degenfeld, Tokaji Muscat Lunel 2006 Merry Edwards, Sauvignon Blanc, Russian River Valley 2006 Kapcsándy, Rose, State Lane Vineyard, 2007
Gróf
Degenfeld
は、ハンガリー出身であるキャプサンディ・ワイナリーのオーナーが輸入元となっており、当ワイナリーに行った際、 白・ロゼだからアルコール度が低いかというと、そうでもないのであるが、気分的に「軽い」のだろうか、3本空いた時点で、皆さん
Maboroshi, Pinot Noir,
Russian River Valley 2006
Sean
Thackrey, Orion Old Vine California, 2000
「好きなもの取ってきて」と言われたら、できるだけ古いものを選ぶでしょうとのことで、このラインアップ。 トム・エディのVSRは、突出したクオリティを見せた畑のフルーツを、リザーヴとしてボトリングしたもの。「VSR」すなわち |
2009年 5月某日 |
仕事絡みで知り合った方から、「オールド・ヴィンテージのカリフォルニア・ワインを試飲する会があるのだけど、 参加しませんか?」とのお誘い。何でも、ご近所づきあいをされていたお向かいの男性が亡くなられ、その男性の 遺志により、自宅内セラーのワインを引き継がれたとのこと。今では入手困難なオールド・ヴィンテージのものが たくさんあるので、なるべく多くのワイン愛好家の方々に味わってもらいたいと、今回の集まりを企画された。 会場は、ナパ・ヴァレー「Provenance」ワイナリーのワインメーカー宅@バークレー。 友達の友達、その友達・・と、今回初対面同士の人たちが15名集まった。 グラスを各自6個、目の前に並べ、最初のフライトは80年代ワイン6種。 Beaulieu Vineyards, Georges De Latour, Cabernet Sauvignon 1986 Caymus, Merlot 1985 Inglenook, Reunion, Cabernet Sauvignon, 1983 Bonny Doon, Cabernet Sauvignon, Anderson Valley, 1983 Ridge, Cabernet Sauvignon, Jimsomere & Monte Bello , 1981 V.Sattui, Cabernet Sauvignon, Preston Vineyards, 1980 古酒を飲み慣れていないためだろうが、おしなべて「醤油」臭さ、変な酸っぱさが私には強く、全部飲みきれず。 ただ、時間がたつほどに、ボーリューのGDLに甘みが出てきたし、ケイマスのメルローも香りが華やかになってきていた。 味よりも、これらの古いボトルを目にするだけで感動ものである。 今やファンキーなラベルのボニー・デューンが、大変シンプルでエレガントなラベルであったことが興味深く、しかも80年に アンダーソン・ヴァレーのカベルネを造っていたなんて驚きだ。 リッジのカベルネ、モンテ・ベッロは今や大変有名であるが、80年代はまだ30ドル代で買えていた。今回出して頂いたのは、 後にも先にも、これ1回きりの、ジムソメア畑主体のカベルネで、当時の値段は12ドル。 この中で好きだったのは、ボーリューのGDL、そして意外や意外、V.サテュイのカベルネ。(スターリングのワインメーカーさんは、 これをブショネと言っておられたが)
次のフライトが70年代3種+60年代1種。
最初のものは、もちろんフランス。フランス・ワインの底力というものを味わった感あり。クセのないエレガントさが素敵だった。
どうも、イングルヌックとの相性が悪いようで、過去20年間、何回となくイングルヌックの古いワインを飲む機会があったが、 そして最後の最後に、デザート・ワイン。 古いヴィンテージのワインを頂くと、その年に自分は何をしていただろう、どこにいただろうといったことまで 50,60,70,80年代のワインを、これだけ一度に頂けることなんて滅多にないので、こんな素敵な企画を立てて |
2009年 5月某日 |
毎年恒例、「リストランテ・プリマ」での「ピノ・ノワール・ナイト」へ。(過去のレポート:04年、05年、08年) 当レストランで行なう数多くのワイン・イベントの中でも、このピノ・ノワール・ナイトは毎年大人気で、大抵広い店内 すべてを参加者が埋めるのだが、今年は若干参加者少なめで、全スペースの三分の二ほどだった。 メニュー: ワイン:
今年の参加者数がいつもより若干少なかったのは、昨今の不況の影響もあるだろうが、リストアップされたワインが、さほど目新しい このホワイト・ローズから来られていたオペレーション・マネージャーのGavinさんが、大変真摯で、熱心で、まっすぐな方という印象で、 |
2009年 5月某日 |
ランチ・アポで、サン・アンセルモの「Comforts」。地元では人気のカフェ&デリの店とのことで、なるほど、 平日の昼間でも結構な人が出入りしている。(朝食、昼食及びブランチのみオープン) アジア系オーナーなので、メニューもアジアン・テイスト満載。 「Chicken Okasan」(チキン・おかあさん)というディッシュがあり、これは照り焼きソースでマリネされた鶏の胸肉を パン粉で揚げて、ジャスミン・ライスが添えられたもの。何故に「おかあさん」と名付けられたのかは不明。 私は、その夜、肉じゃがを始めとする純和食を作る予定だったので、昼は純アメリカンをと、ミート・ローフ・サンドイッチ。 ミート・ローフというのは、日本で言うハンバーグのタネをでかくしたものであると言ってしまえるかと思うが、そのタネに何を混ぜ込むかで 各家庭・カフェの特徴が出る。コンフォーツのミートローフは、やはりデカくて、サンドイッチの半分でお腹いっぱいになった。 カラメライズされたオニオン・スライスが美味。 |
2009年 5月某日 |
5月の最終月曜日は「メモリアル・デー」で、三連休になる。この連休をもってして「夏の始まり」を感じさせるのだが、 今年は霧がかかって、なんだか薄ら寒かった。連休初日の土曜日、久しぶりに主人とゴルフに出かけた。 午後1時以降スタートの「トワイライト割引料金」を利用して、サンラモンの「Bridges」ゴルフ・コース。 前の組も、後ろの組も二人で、午後2時半から始めて約4時間強で18ホール回ってしまった。 二人だけで回っているせいもあって、ミス・ショットが出たら、すぐさまもう一球打つ、グリーン上ではさっさと「OK」を 連発という、まったく集中力を欠いたプレイを主人と二人で展開。 こういうのを「へらへらゴルフ」と言わずして何ぞ。 罰が当たるぞ。 帰って夕食作るのが面倒になったので、主人のリクエストを聞いて、韓国焼肉の店へ。店名もわからない。 覚えていない。 韓国ビールを飲もうかと思いメニューを見たら、「Korean Wine」の文字。ハングル文字のみの表記で何と読むのか わからなかったが、店の人が「赤ワインだ」というものを試しに注文。 ウイスキーのようなボトルに入った赤ワインと、グラスはお猪口サイズ。キンキンに冷やされて出てきたボトルをよく見ると、 ラズベリー・ワインと書いてあった。嫌な予感はしたが、やっぱりそれは的中。変な甘さが強烈で、ハーフボトルだったのを二人でも 飲みきれず。ふうう。 |
2009年 5月某日 |
サンフランシスコのダウンタウンで仕事があり、アポとアポの間に2時間もあったので、ジャパン・ センターまで行き、紀伊国屋。 ランチを、「Bushi-tei Bistro」で。「Bushi-tei 」のカジュアル版として、紀伊国屋ビルディングに 最近オープンした店。セミ・プライベートのパーティができるくらい、スペースがやたら広く、 だからいつも閑散としているような印象を与えてしまう。 「かなり入りにくい」し、「高い」から、「あそこはダメだわ」という友人がいたのだが、静かだし、スタッフも フレンドリーで洗練されているし、私は悪くないと思う。 ただ、ちょっと味付けが「濃い」ような感じがした。ステーキ丼のお肉はジューシーで美味しかったのだが、 ご飯にかかった肉汁ソースが少々濃い目で・・。でも、このくらい濃い目でないと、「味にパンチがない」なんて 言われてしまうのだろうなあ・・・。 |
2009年 5月某日 |
久しぶりに近所の「鎌倉」でお寿司。ここは、顧客の9割強が、地元の白人であるにも関わらず、寿司を握る 板前さんが3人もいて、しかも全員、日本語を母国語とする人たちであるという、健気なお店である。 寿司カウンターは12人ほどが座れる長さだが、ここに陣取る顧客も、彼らが白人だった場合、注文するのは 「XXXロール」だったり、イカの姿焼きだったり、シーフード・サラダだったり。 カウンターに座るのだったら、お願いだから、握りを注文して頂きたいと切に願うものである。 で、この日、カウンターには新しい飲み物の紹介チラシが置いてあった。「橋 hashi」というワインで、 ラベルには堂々、「California Wine for Sushi」と印刷されている。寿司を食べる時のためのワインであるぞ!である。 店の人に、「この橋ワインには、どういう品種のワインがあるのですか?」と尋ねたら、「シャルドネかメルローです」 との答え。宣伝チラシには、白ワインとして「ソーヴィニョン・ブラン、ヴィオニエ、セミヨンのブレンド」と明記されて いるのに。まあ、普段ワインを飲まない人にとっては、「白ワイン=シャルドネ」なのだろうし、品種が何であろうと白ワインは白ワイン なのだ。 とにかく、ソーヴィニョン・ブランとヴィオニエとセミヨンのブレンドというのは正解だと思う。頂く前から、これは大丈夫、お寿司に合うぞ と期待が持てた。そして期待にたがわず、それは心地よく、難なく飲み干せたワインだった。 |