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PRIMA RISTORANTE 恒例「Annual ピノ・ノワール・サミット」 時が過ぎ行くのは本当に早いもので、ウオルナット・クリークにある「プリマ・リストランテ」の人気イベント 今年もイベント告知が出た途端、予約が順調に入り、満員御礼となりました。 ワイン・ショップのワイン・ディレクターJohn
Rittmaster氏が、つい最近、リストランテのシェフと共に、 当日のコースは以下でした。 Antipasto:
白マッシュルームのサラダ、チキン・レバーのクロスティーノ、
昼すぎに行った「ダイアモンド・マウンテン・テイスティング」イベントでも、食べ物に手をつけず、
でも、どのディッシュもとても美味しかったです。特に新鮮なグリーン・ピースとリコッタのアグノロッティ さてピノ・ノワールですが、今回も7人の造り手が、以下のワインを携えて集まりました。 |
Capiaux
2003 Garys' Vineyard Santa Lucia Highlands $40.00 Mr. Sean Capiaux |
ショーン・キャピオーさんについては、 私が別のサイトに インタビュー記事を書いておりますので、よければそちらも ご覧下さい。 半年ぶりくらいにお会いしたショーンは、相変わらず若々しく (いや実際に若いのですが)、ナイス・ガイです。 私達のテーブルに約束通り来てくれて、あれやこれやとお話し。 ショーンにかかると、Garys'のピノも、Pisoniのピノも、 フェミニンな柔らかさ、優しさ、エレガントさが突出します。 エクスサイズをちゃんとしていてナイスなプロポーションでありながら、 ほんわかした雰囲気をもつ、そんな素敵な女性を彷彿するピノ・ノワールです。 レセプションで振舞われていたピノ・ノワールのロゼ「Swink」が軽やかで、 夏ワインとして素晴らしいと思いました。値段も、12.25ドルというリーズナブルさ! |
Drew 2003 Rio Vista Vineyard Santa Rita Hills $29.97 Mr. Jason Drew |
当日、参加ワイナリー・リストを見て、一番嬉しかったのは、 「Drew」の名前を見つけたことでした。一度飲んでみたかった ワインです。その期待を裏切ることなく、Drewのピノ・ノワールは、 この日一番のワインとなりました。 ピノ・ノワール産地として、ここ数年で知名度が飛躍的に上がった サンタ・リタ・ヒルズ地区のヴィンヤードからのピノ・ノワールは、 凝縮したベリーの甘さが、素敵なアロマとしてグラスから 溢れ出る、実に実にクールなワインでした。 Clos Pepe畑のピノも手がけているそうで、そちらも是非飲んで みたいものです。 そして、私たちがここのワインを大変気に入ってしまった理由のひとつが、 その値段。(左記) プリマ特別料金ですので、他で買うより安くはなって いますが、それでも、これだけのピノなら1本$45くらいで売られていても おかしくないくらいです。 ワインメーカー&オーナーのジェイソンは、遠目からは無愛想な男性に 見えたのですが、私達のテーブルに来てくれた彼は、情熱たっぷりに ご自分のワインを語る、なかなかナイスな人でした。 |
El Molino 2001 Napa Valley $50.97 |
今や、カーネロス地区以外のナパ・ヴァレーで収穫された葡萄を使っての ピノ・ノワールというのは、かなり珍しい存在になっています。 エル・モリーノのピノ・ノワールは、8割ほどがラザフォードのスター・ヴィンヤード からのフルーツで成っていて、毎年毎年コンスタントに、そのクオリティの高さを 維持し続けてきています。 「間違いないワイン」として、尊敬するべき造り手だと思います。 |
Goldeneye 2002 Anderson Valley $51.97 Mr. Zack Rasmuson |
ナパのダックホーン・ワイナリーが経営スル、ピノ・ノワール専門のワイナリーで、 メンドシーノの近くにあります。 「ワイナリー紹介」で取り上げておりますので、そちらもご覧下さい。 群を抜くジャミーな香りが、とても印象的な2002年のピノ・ノワール。 時間がたつと共に、段々とこなれた味わいになっていったのですが、その分、 個性が消えていくような感じを受けました。 |
Hirsch 2002 Sonoma Coast $59.97 Mr.David Hirsch |
カルト・ヴィンヤードと呼ばれてもおかしくないハーシュの オーナーが登場してくるとは思いも寄らず、嬉しいサプライズ でした。 7つのグラスがテーブルに並べられ、ひとつずつ鼻を近づけて 香りだけ先に確認した時、このハーシュのピノ・ノワールが 一番際立って、香りがたっていました。 その香りに負けず、味わいも芳醇、高貴な甘さとタンニン。 高級ピノ・ノワールはかくあるべき!といった感じの威風堂々な ワインでした。これを味わえただけでも、今日来た甲斐が あったというものです。素晴らしい。 興味深かったのは、テーブルを練り歩くワインメーカーさん達、 ほぼ全員が、5番グラス(ハーシュのピノ)を持ち歩いていたことです。 |
Patz & Hall 2003 Sonoma Coast $32.97 Mr.James Hall & Ms. Anne Moses |
次から次へと新しい造り手、ワイナリーが登場してくる中、パッツ&ホールも 今や中堅どころのワイナリーとなってきています。 ソノマ・コースト・ピノ・ノワールは、約12ほどの畑からのフルーツのブレンドで、 これはこれで決して悪くはないのですが、パッツ&ホールのピノ・ノワールの 醍醐味は、やはり単一畑ものにあると思います。 特に個人的には、アルダー・スプリングスのピノが好きですが、 値段も安くないので、なかなか買えません。 |
Point
Concepcion 2003 Santa Rita Hills Mr.Peter Cargasacchi |
Cargasacchi(カーガサッチ)・ヴィンヤードと言えば、Siduri、 Babcock, Brewer-Cliftonなどに、フルーツを提供 している、サンタ・リタ・ヒルズ地区では確固とした地位を誇る 畑です。その畑の栽培者であるピーターが、フード・フレンド リーなワインを目指して立ち上げた自らのブランドが、 この「ポイント・コンセプシオン」。 なんと、この日の朝、樽からだしてきたばかりというもので、 残念ながら、何というかサルファーのような化学物質の香りがきつくて、 まだ出してこない方が良かったのではないか?と、これはピーターご本人にも 言ってしまいました。 イタリアからの移民家族5代目のピーターは、一族の中で初めてアメリカで 生まれた子だそうです。 畑仕事に従事して、ワイン造りをしているのが本来の姿なのでしょう。 ネクタイを締めてスーツ姿のピーターは、着心地悪くてしょうがない、といった感じでした。 |
毎回、新しい出会いが待ち受ける、プリマの「ピノ・ノワール・サミット」。
食事の間中、ワインメーカーの方々がテーブルを回ってくださるので、直接お話しすることができますし、お互い飲み食いしながらなので、
より親密なくだけた会話ができるという点で、とても貴重な素晴らしいイベントだと思います。
ひとり$135という安くない値段ではありますが、5コース・ディナーで、クオリティ高いピノ・ノワールを一度に7種類も頂けることを
考えますと、決して高すぎではないと思います。
来られている方たちも年齢層が高く、豊かそうな人たちばかりで、ゆったり落ち着いて食事とワインを楽しむことができます。
こういうお店が、サンフランシスコではなく、ウオルナット・クリークという郊外の街にあるというのが、これまた憎い。