ホーム 日本語ガイド フード&スポット ワイナリー紹介 人&ビジネス あれこれ コンタクト
2004年3月24日
暑さのピークに達したかのようだった先週の土曜日、 画像をクリックして、ご覧ください。
ワインテイスティング・イベントに参加するべく、
サンフランシスコまで行ってきました。
場所は、「あれこれ03年11月12日号」でご紹介したのと
同じ、フォート・メーソンです。
今回のイベントは、ローヌ系品種を用いたワイン造りをして
いるワイナリーが主体となって開催する
「Rhone Rangers」。
今年が第7回目のこのイベントは、昨今のシラー・ブームの
おかげか、年々活気が出てきているように思えます。
やはり、シラーの数が断トツに多かったのですが、その次
にヴィオニエ、プティ・シラーと、レッド・ローヌ・ブレンドが
同じくらい、そのあとにルーサンヌ、ムールヴェードル、
グルナッシュ、マーサンヌと続いておりました。
事前に興味深いワイナリーをリストアップしておいた
ものも含めて、印象の強かったワイナリー&ワインを
記しておきます。
LOXTON CELLARS http://www.loxtonwines.com
最近、シャルドネに手を出していますが、基本的に
シラーとジンファンデルだけ作っている小規模ワイナリー
です。
オーナー兼ワインメーカーのクリス・ロクストン氏は、
Shirazの土地、南オーストラリア育ち。そしてカリフォル
ニアに移り住んでこられたということで、自分の故郷を
思わせる品種シラーと、カリフォルニア独特の品種ジン
ファンデルを手がけている、
というのが、わかりやすくて良いです。
2001 Syrah, Sonoma,
Hillside Vineyards
2001 Syrah, Sonoma Mountain, Rubaiyat Vineyard
前者は、5つのヴィンヤードから獲れた葡萄のブレンド、
後者は単一畑シラーです。どちらも20ドル代というから、
素晴らしいコスト・パフォーマンスだと思いました。
残念ながら、クリス・ロクストン氏は来場されてません
でしたが、セールスのデーブ氏が「He is a cute guy」と
言っておられましたから、それは絶対会いに行かなくてはなりません。
CURTIS WINERY http://www.curtiswinery.com
ローヌ・ヴァラエタルを手がけて20余年という、
チャック・カールソン氏率いるワイナリー、ローヌ品種
のワインだけを生産しています。
2002 White Blend Heritage Blanc, SBC
2001 Viognier, SBC
2002 Roussanne ,Estate Grown, SBC
2001 Grenache Estate Grown , SBC
2001 Red Blend Heritage Cuvee, SBC
2001 Syrah, Crossroads Vineyard, SBC
(SBC=Santa Barbara County)
驚きはルーサンヌでした。とても柔らかいフルーティーな
香りと、これまた柔らかい酸味。ふわふわっとした感じが
ず〜っと続くような白ワインでした。
そして、そのルーサンヌとヴィオニエをブレンドしたという
ヘリテージ・ブランも、とても素敵でした。
これがそれぞれ16ドル、12ドルだというから、何と言う
太っ腹でしょうか。素晴らしい!!
EAGLEPOINT RANCH WINERY http://www.eaglepointranch.com
サンフランシスコから車で約4時間ほど北のメンド
シーノに畑を持って25年、94年に畑のオーナーと
ヴィンヤード・マネージャーの2人が自分達のワインを
造り始めました。
その畑のオーナーというのが、「フード&スポット」で
ご紹介した、「シャーフェンバーガー・チョコレート」の
ジョン・シャーフェンバーガー氏なのです。
「こないだ、工場ツアーをしてきたのですよ」と申し
上げたら、手元に置いてあったボックスを開けて、
「じゃあ、ワインと一緒にどうぞ」と、3個ほどチョコを
くださいました。とってもナイスなジェントルマン。
ワインは、プティ・シラーが強烈。最強アルコール飲料。24ドル。
その他。
今回、唯一のCinsault(サンソー)を出していた
のが「CASTLE WINERY」。私は、ここのピノ・ノワールが
結構好きで、そのように言うと、このサンソーを飲む
ように薦められました。色鮮やか、非常に甘そうな香り、
でも飲むと、それほど甘くなく新鮮。
おもしろいボトルで目を引いたのは、「QUIXOTE
WINERY」。(キホーテ・ワイナリー)「ドン・キホーテ」の
物語よろしく、ワインの名前も「Panza」というのですが、
キャップが、スクリュー・キャップです。コルクではあり
ません。ここのところ、コルクによるワインの劣化が
問題になっていて、コルク以外の素材による栓を試みる
ワイナリーが増えてきています。
オーナーも訛りのある英語がキュートなおじさまでした
し、ワインも悪くなかったのですが、ちょっと高いかなと
いう印象でした。スクリュー・キャップだから安くあるべし、
とは決して思いませんが、プティ・シラー36ドルというのは、
買う方にしてみれば、ちょっと冒険になってしまいます。
「ローヌ・レンジャーズ」イベントの良いところは、レストラン、ケータリング会社、フード関係
プロダクト会社も多数ブースを出している点で、いろんなオードブルをつまみながら、
ワイン・テイスティングができます。
先週、「フード&スポット」でご紹介した「ソノマ・サヴァー」もブースを出していました。
オリーヴ・オイルの店も数軒出ていましたので、実に様々なエクストラ・ヴァージン・
オリーヴ・オイルを試すことができました。
メディア&トレード関係者用の時間は正午〜午後2時。朝ヨーグルトを食べただけで会場に
来てしまいましたが、オードブルのつまみ食いで、すっかりお腹いっぱい。
大満足で、会場をあとにしました。