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チョコレート工場見学、Scharffen Berger
【チョコレートの名産地】
サンフランシスコ及びベイエリア一帯は、意外や意外、アメリカを代表するチョコレート生産地でもあります。
有名どころなら、ギラデリ・チョコレートでしょう。フィッシャマンズ・ワーフ「ギレデリ・スクエア」にある
併設カフェでは、「Earthquake」(地震)と呼ばれる巨大サンデーが人気で、大抵それを食するための
長い列ができています。
地元のチョコ Lover達は、それぞれお気に入りショップを持っており、「Joseph Schmidt Confections」
「Fog City
News」、「Rchhiuti Confections」などは確固たるファンがついています。
【話題のブランド】
そして、「ちょっと高いけど美味しいチョコレート」として、ワイナリー 画像をクリックして、ご覧下さい。
関係者や美食家らの間でジワジワ評判を上げているのが、
バークレーの「Scharffen Berger」です。シンプルで洒落たパッケ
ージがクールなシャーフェン・バーガーでは、工場見学ツアーが
行われており、それに参加してみました。
まず、カカオ生産地がピンで示された世界地図をバックに、
座ってレクチャーを聴きます。
不勉強ながら、カカオがどんな具合に木に生っているのか、私は
初めてそれを写真で見ました。ひとつの大きなバスケットの中から、
20〜30の粒が出てくるそうですが、それらをバナナの葉の上に
ぶちまけて、自然発酵を促します。トロトロ状態になったものを
洗い、日光の下で1週間ほど自然乾燥させます。こうして、
カカオ生産地で発酵・乾燥を終えたものが、ここの工場に運び
込まれてくるわけです。
【何故、ちょっと高い?】
シャーフェン・バーガーのチョコが他の物より若干高いのは、カカオ
生産地において発酵を済ませることにより、その分コストがかかる
こと、マダカスタルやタヒチといった、カカオ生産地としてはメジャ
ーでない地域での高品質カカオを買い入れていること、そして
全世界8箇所あまりから来るカカオ・ビーンズを、生産地ごとに
わけて作業を施すこと(必然的に少量ずつの作業になる)などが
主な理由のようです。
行程途中のカカオ・ビーンズのサンプルを見たり触ったりして、
次に、工場内での行程が説明されます。その間を縫って、
3種類の板チョコ、そして1種類のチョコレート・ソースを試食が
行われます。
【工場の見学】
そのあと、頭にシャワーキャップをつけ、騒音防止のイヤホーン
をつけて、工場内に入っていきます。
一応のチョコ作り行程は頭に入れたものの、実際の機械を
見ると、何が何だったのかよくわからなくなります。
イヤホーンをつけるほど機械の音が凄いので、ガイドさんが
何を言っているのかも、まるでわかりません。
まあでも、職人になるわけではありませんので、適当に覗き
込んだり、レンガ造りの素晴らしいアンティーク工場の雰囲気を
楽しみました。
【もとワイナリー経営者とお医者様がチョコ道へ】
シャーフェン・バーガーは、元ドクターのロバート・スタインバーガー
氏と、ワイナリー経営者だったジョン・シャーフェンバーガー氏の
二人が始められました。スパークリング・ワインを生産していた
シャーフェンバーガー・ワイナリーは売却されていますが、
ワイナリー関係者との繋がりが深いためか、ナパやソノマに行くと、
ここのチョコレートを置いているワイナリーが少なからず、あります。
例えば、サン・スペリー・ワイナリー、アンドレッティ、ニーバウム・
コッポラ。もちろん、オークヴィル・グローサリーや、ディーン&
デルーカにも置いてあります。
【ダーク・チョコレート】
口に入れると「とろける」タイプではなく、噛むとパリっと素敵な音
のするハード・タイプで、甘さもかなり控えめなシャーフェン・バー
ガーのチョコレートは、大人のチョコレートです。
ベーキング用に売られているバー・チョコは、62%, 70%, 99%の
3種類がありますが、この%は、それに含まれるカカオ・ビーンズ、
カカオ・バターの量(重さ)です。%が低いほど、これ以外の
素材、すなわち砂糖の量が多いということになります。
(これらは、いづれも「ダーク・チョコレート」に属し、「ミルク・チョコ
レート」は別のカテゴリーになります)
【ワインとシャーフェン・バーガーのチョコレート】
甘ったるいチョコレートは苦手な私は、ここのセミ・スイートが好みで、ちょっと食後のデザートが欲しいなという
時には重宝します。ダブル・エスプレッソなどがあると、とても良いのですが、我が家にはエスプレッソ・マシーン
なるものがございませんので、濃いコーヒーを作ります。
ワインを合わせるのも、この季節にはピッタリです。人それぞれ好みがありますので、チョコレートにはこのワイン!
といった決め付けは不必要かと思いますが、私はポートや、のったりしたジンファンデルを合わせるのが
好きです。チョコレートよりもワインの方が甘い、というバランスが私を陶酔の世界へと誘います。
カリフォルニアのポートなら、Prager
Winery(プレーガー・ワイナリー)、St.Barthelemy
Cellars(セント・
バーセレミー・セラーズ)のものが好きです。特に、プレーガーなら「Noble Companion Tawny Port」(カベルネ・
ソーヴィニョン100%)、セント・バーセレミーなら「Zinfandel Port, Amador County」が素晴らしい。
こういうことを書いていると、今すぐにでも飲みたい・食べたいになってきます。
Sharffen
Berger Chocolate Maker
シャーフェン・バーガー・チョコレート・メーカー
住所: 914 Heinz Avenue,
Berkeley,
電話: (510)
981.4050
ウエブサイト: www.scharffenberger.com
ツアー: 一般ツアーは、毎日午前10時半、午後2時半、3時半の3回。
ツアー所要時間は、約1時間。 無料。
ウエブで予約ができます。
プライベート・グループ・ツアーは、毎日午前11時半、午後1時の2回。
最大30名まで。1グループ$30。
カフェ: ファクトリー・ストア横に、「Cafe Cacao」が2月15日にオープンします。
バークレーの有名レストラン「シェ・パニーズ」で働いていたシェフが
どういう軽食を出してくれるでしょうか。楽しみです。
(2004年2月現在)