2003年11月12日

                    昨日11月11日（火）、サンフランシスコ、フォート・メーソン　　　　　　　　画像をクリックして、ご覧ください。
                    で開かれた「ファミリー・ワインメーカーズ・オブ・カリフォル
                    ニア」というテイスティング会に行ってきました。

                    今年で第１３回目になる催しで、名前の通り、カリフォル
                    ニアにある、小・中規模ワイナリーが一同に集まり、
                    自分達のワインのお披露目をします。

                    昨年までは、ホールセーラー、リテイラー、メディアの人達
                    用の時間のあと、一般消費者も有料で入場できたのです
                    が、今年から一般の参加ができなくなりました。私は、
                    このウエブサイトを楯に、「メディア」で申し込み、入場
                    しました。

                    週末までの雨も、どこかに消え去り、当日は素晴らしい
                    快晴。会場のフォート・メーソンからは、右上の写真の
                    ように、ゴールデンゲート・ブリッジが美しく眺めることが
                    できます。

                    有名どころのワイナリーは、そのブースに人がたくさん集ま　
                    ります。そういう所はチラっと横目で流すだけにして、
                    まずは、このサイトでご紹介したワイナリーのブースに
                    行き、ご挨拶。
                    １年前、ワインの仕事をしていた時にお世話になった
                    ワイナリーにも寄って、久しぶりねえ、どうしてる？の
                    おしゃべり。

                    そんなことをしているうちに、あっという間に１時間くらいが過ぎました。
                    こうしちゃおれない。「ココ！」と目星をつけていたワイナリーのブースを回ります。
                    印象に残ったものを、以下、ご紹介します。

ROAR 　www.roarwines.com

                    Garys' Vineyardでその名を馳せる、２人のGaryさんのうち、Gary Franscioni氏が、自らのブランドで
                    たちあげたワイン。ワイン・スペクテーター誌で、デビューまもなく、いきなり「９２ポイント」がつけられ、
                    それと同時に瞬く間に売り切れとなったピノ・ノワール。
                    Santa Lucia Highlandsも、Rosella's Vineyardも、果実味タップリ、非常にパワフルでボリューム感
                    ある風味は、さすがでした。

                    「テスタロッサやルチアから出ている、あなたの畑のシラーも大好きです」と言いましたら、
                    あまりニコリともしない、どちらかといえば愛想のないフランシオーニ氏が、「じゃあ、今年の私の
                    シラーを飲むかね？」と言って、テーブルの下から、のっそり出してきて試飲させてくださいました。
                    これが・・・！　まだ収穫から間もないのに、既に素晴らしい。ああ、でもリリースされたら、すぐに
                    売り切れてしまうのでしょう・・・。

Clos Saron www.clossaron.com

                    先日行ってきたシエラ・フットヒル地区のワイナリーで、なんとピノ・ノワールを出しています。
                    あの地区でピノ・ノワールというのは皆無に等しく、しかも自家農園（エステート）だと言うから
                    もの珍しさで、ブースを訪れました。
                    とても柔らかで、それでいてピリっとした味わいのある、なかなか魅力的なピノ・ノワール
                    でした。が、そのあとに試飲した、カベルネ・ソーヴィニョン、シラー、サンジョヴェーゼ、
                    ペティ・ヴェルドーのブレンドが、素晴らしかったです。
                    ラベルもスッキリきれいで、これから注目していきたいワイナリーです。

Longfellow Wine Company　　http://www.longfellowwines.com

好きなワインメーカーができると、その人が手がけるワイン
なら何でも試してみたくなります。ここのワインがそのパターンで
Rolando Herrera氏がワイン・メーカーの新進ワイナリー。
2001ヴィンテージが、彼らのデビュー作です。
カーネロスのピノ・ノワールも飲みやすくて、素敵な味わい
ですが、ドライ・クリークのシラーも素晴らしい。

                                                                    シラーが生産量350ケースで、１本29ドル、
                                                                    ピノ・ノワールが生産量280ケースで、１本35ドル。
                                                                    こんなに生産量が少ないのに、この値段は偉い！
                                                                    これから毎年、フォローしていくことにしました。

Heidrum Meadery　　www.heidrunmeadery.com

３月にイタリア旅行をした時、ヴォルテーラのエノテカで、
蜂蜜と水だけで作られたデザート・ワインを飲みました。
あまりの美味しさに、顔の筋肉が崩れたのですが、
ここも「Meadery」という名がついているからには、
蜂蜜から造っているのだろう、と、大きな期待をもって
ブースを訪ねました。

Heidrumのミードは、スパークリング・ワインです。

数種類ありますが、そのいづれも一般価格16ドルですから
これはイケます。
生のオイスターにも合うでしょうし、春先に、ふきのとうの
天ぷらと合わせてみたい！と思いました。

サンフランシスコから北へ５時間走らなければ、この
ワイナリーに辿り着けませんが、いつか訪れて、
ミード造りの現場を見てみたいものです。

                    ということで、２時間半にわたって、約６０種のワインをテイスティングしました。
                    ワインに興味ない方には、まったくもって面白くない記事だったかと思います。
                    大変申し訳ないです。

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