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2004年2月4日
2月でございます。ファーマーズ・マーケットの花屋さんでは、チューリップのパレード。
固く閉じたつぼみのものを買っても、2日ほどでぶあ〜〜と開花します。
今回は、「20ドル以下のカリフォルニア・ワインVol.4」をお届けします。
Vino Noceto, Tutti I Giorni, Nutz! Sanjiovege 2000 10ドル
「ヴィノ・ノチェート」は、1987年創立の家族経営ワイナ
リーで、年間生産量は、約4000ケースほど。
ジンファンデルやシラーが主流のシエラ・フットヒル地区
にありながら、サンジョヴェーゼを植え、キャンティ・クラ
シコを念頭に置いたワイン造りをされています。
「Tutti I Giorni」というのは、イタリア語で「毎日」の意味
で、気安いエブリデー・ワインを意図しています。
サンジョヴェーゼ 99%、シラー1%の、このワインは、
名前通り毎日、昼食や夕食に開けても良いほど、
軽やかで飲み心地抜群。邪道ではあるのでしょうが、
夏のランチに冷やして飲んでも美味しいだろうなあと思いました。
Armagh, Syrah, Sonoma Coast 2000 14.95ドル
オーストラリアのShirazで、Jim Barryの同名ワインが
あり、ちょっとややこしいのですが、これは、ヴィンヤード
の持ち主が、生まれ故郷のアイルランド、Armaghから
付けた名前のようです。畑そのものは、1894年から、
ソノマ・コーストのChileno Valleyにあります。
焦げたような香り、表現しにくいツンとくる味わいで、どうも
よくわからないワインでした。こういうワインは、インスタントのカレーと一緒に飲むのに便利です。
ロバート・パーカーJr氏が、これの新ヴィンテージ2001について、「このUnfiltered(濾過なし)
シラーの造り手について、私はよく知らないのだが、素晴らしい出来のワインだということは
確かだ。」(小林訳)として、89ポイントをつけておられるのですが、今回飲んだ2000年は
出来が良くなかったのかもしれません。飲みながら頭から「????」が離れなかった
ワインでした。
Carlisle, Zinfandel, Dry Creek Valley 2001 15ドル
当サイト「フード&スポット」でご紹介した「シラー・ナイ
ト」で、カーライルのドライ・クリーク・ヴァレー、シラーを
飲んでいます。オーナー&ワインメーカーのMike
Officer氏は、ホーム・ワインメーキングから始めて、
今ようやく生産量3000ケースにまで伸ばしてきている
注目の新進プロデューサー。
ワイナリーは、彼独自の施設は所有しておらず、
Siduriの施設を借りてやっておられます。
ドライ・クリーク・ヴァレーのジンファンデルは、アルコール度15.5%のパワフル・ワイン。
栓を抜き、グラスに注いだ途端にゴ〜ンとくる香りも、とてもパワフル。私は、その日、ちょっと
辛めのスパイスが効いたソーセージを食べていましたが、ジンファンデルの胡椒っぽい
テイストが、お肉とうまい具合に絡み合って、非常においしく頂けました。
ジンファンデルの他に、ほんの少し、ペティ・シラーとカリニャンがブレンドされているとの
こと、生産量は約355ケースのみ。
最近飲んだジンファンデルの中でも、かなり印象に残るものでした。
カーライルのジンファンデルは普通30ドル前後で売られているはずで、この15ドルと
いうのは、破格値だったことになります。ですから、厳密に言うと「20ドル以下のワイン」には
ならないかもしれません。が、ディスカウント・プライスで入手することも、手頃価格ワイン
発掘者には必要な技術だということにして、ご紹介しました。