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2004年5月19日
「カリフォルニア・ワイン&クイジン」クルーズについて、先週ご紹介しましたが、
今週は、そのクルーズの目玉イベントのひとつになっていた「シェフ・オン・ザ・シップ」のお話しです。
この企画は、グルメ・シティとしてアメリカ国内でも名を馳せるサンフランシスコの
人気レストランから、メイン・シェフとデザート・シェフを船上に招き、彼ら彼女らの料理を
味わうというものです。
最初の夜は、デザート・シェフの登場です。 画像をクリックして、ご覧下さい。
ロバート・スタインバーグというお名前は、
どこかで聞いたことあるのですが、どこのレストラン
の人だったのか、不思議に思い出せませんでした。
オープン・シート制のクルーズでしたので、自分で
好きなテーブルにつくのですが、レセプションで「この
シリーズのフード・コーディネーター」として紹介され
ていた女性、Dede Wilsonさん(デーデーと呼びま
す)のテーブルにお邪魔しました。
彼女に「今日のシェフは、どこのレストランの人?」と尋ねたところ、「彼はレストランのシェフ
ではなくて、今日のデザートに使われるチョコレートの会社の人なのよ」とのこと。
よくよく聞いてみると、なんと、彼はあの「シャーフェンバーガー・ショコレート」のオーナー
二人のうちの一人だと、わかりました。
シャーフェンバーガーについては、当サイト「フード&スポット」でもご紹介していますし、
もう一人のオーナー、シャーフェンバーガー氏にお会いしたことを、「あれこれ」でも
お話ししています。
そして、更にビックリしたのが、その当のロバート・
スタインバーグ氏が私の目の前に座っておられた
ことでした。ああ、大変失礼致しました。
元、内科のドクター(今も、時々診療しておられる)で
あるスタインバーグ氏は、カカオの話を始めると、
それはそれは熱心に丁寧に情熱的に語る、とても素敵な
ジェントルマンでした。
シャーフェンバーガーのチョコレートを使ったブラウニーにヴァニラ・アイスをトッピング
させたデザートは、奇をてらうことのないシンプルな一品でしたが、そのチョコレート
の味わいは、さすが! 乗船されていた方々全員が、素晴らしい!と大絶賛。
食後の、スタインバーグ氏によるレクチャーも、わかりやすくウイットに富んだ
素敵なものでした。彼をフィーチャーしたのは、大正解だったと思います。
最後の夜は、バスク料理で人気の「Piperade」のシェフ、
ジェラルド・ヒルゴイエン氏によるコース料理でした。
「ピペラード」については、私が別のサイトで紹介した
ものがありますので、それをご覧ください。
その日のメニューは、以下でした。
アペタイザー3種。
セラノ・ハムとチーズのテリーヌ
Bacalaoのフリット
オニオン・タルトレット
ダンジネス・クラブ・サラダ「Txangurro」
ロースト・ラック・オブ・ラム
テューロン・ムース・ケーキ
サーヴされたワインは、フロッグス・リープのジンファン
デル、ナパ・ヴァレー2002でした。
クラブ・サラダは、リンゴの酸味と、ちょっぴりのカレー味が加わった秀逸の一品。
う〜〜〜、スパークリング・ワインが飲みたい!と思い立った私は、上階のラウンジに戻り、
それを取ってきました。こういうことに関してのフットワークは、本当に軽い。
ロースト・ラムは、トッピングされていたガーリックのコンフィが素晴らしくマッチしていて
ジンファンデルが進む、進む。
シェフ、ジェラルド・ヒルゴイエン氏とは初対面でしたが、
「ドーゾ、ヨロシク」と日本語を披露する、茶目っ気
たっぷりの方。
近々オープンさせるというカフェの話や、もう完全に
前のレストラン「フリンゲール」からは手を引いている
という話など、まったく勿体つけずにお話してください
ました。
もともと人前でしゃべるのは苦手なようで、食後のスピーチも、
「ピペラードというレストランをやってます。次回、上陸の時はお越し下さい。」と
言っただけ。見かねて、フード・コーディネーターのデーデー(右上写真・左)が
彼のバックグラウンドを説明し、いかに彼が人気でひっぱりだこシェフであるかを
話していました。
年間9本の当クルーズは、毎回この企画のために乗り込むシェフが変わります。
ワイン&グルメがテーマのクルーズですので、これを一番の目的で申し込む方も
おられます。私も、この2晩を最も楽しみにしていました。
どのクルーズに、どういったシェフが乗り込むかは、クリッパー・クルーズラインの
ウエブサイトでご覧ください。