2004年4月7日

2004年４月７日

                        ４月４日（日）から、カリフォルニア州ではサマー・タイムが始まりました。日が長いのは、とても
                        気分が浮き立ちます。朝起きて外が明るいと、「一日の始まりだあ！」と気合が入ります。
                        （とは言え、冬だって明るくなってからの時刻にしか起きてない）

毎月１回、飲んで食べて、おしゃべりする集まりをやってますが、先週の土曜日がそれでした。

                        今回は、ちょっと面白いワインの飲み比べをしました。
                        同じヴィンヤード（畑）、同じヴィンテージ（年）、同じヴァラエタル（葡萄の種類）でありながら、
                        ３人の違うワインメーカーによって作られたワインです。

                        その名も、「Tres Sabores」。スパニッシュで、「３つのフレーヴァー」という意味です。
                        ヴィンヤードは、Williams' Ranch。
                        ヴィンテージは、１９９９年。
                        ヴァラエタルは、ジンファンデル。
                        そして、３人のワインメーカーは、カレン・キュラーさん、ケン・バーナーズさん、ルディ・ズィディマさん。

                        ３本セットにされたコレを見て、面白そう！と興味を
                        惹かれ、2001年末だったか、2002年になってから
                        かの時期に購入しました。
                        パッケージの中には、それぞれのワインメーカーの
                        アプローチ法の説明、ナパ・ヴァレーの有名人シェフ
                        ３人によるレシピ、テイスティングの仕方（シリアス
                        人用・シンプルに楽しむ人用）が入っていて、
                        読み物としてもユニーク。

                        ワインメーカーのカレン・キュラーさんは、ご自分のブランド「Culler」でも有名ですし、
                        今回更新のワイナリー「レンテリア」のワインメーカーでもあります。
                        ケン・バーナーズ氏は、これもここで紹介した「アンシエン」のオーナー兼ワインメーカー、
                        ルディ・Zuidema氏は、元「ロバート・クレイグ」のワインメーカー、現在は、「Ehlers Estate」の
                        ワイン・メーカーです。

                        収穫時期は、カレンが９９年１０月８日（Ｂｒｉｘ２４．４）、ケンも１０月８日（Ｂｒｉｘ２４．２）、
                        ルディが、１０月１３日（Ｂｒｉｘ２５．３）。
                        テクニック、バレル・セレクションなどは、各自全く違い、それを全てここで説明するのは
                        長くなるので、やめておきます。

                        さあ、テイスティングはどうだったでしょうか。

                        大人４名でテイストした結果、ひとつだけ突出して、
                        全員が「美味い！」と言ったのがありました。
                        そして、これも全員が「酸味きつすぎで、ちょっと
                        疲れる」という１本がありました。
                        どれがどの人の作ったワインだったかは、ここには
                        書きませんが、同じヴィンテージ、同じヴィンヤード、
                        同じジンファンデルで、ここまで明確にテイストの
                        違いが出るものなのか、と、大変面白い経験を
                        しました。

                        今のところ、こういう出し方をしているワインは、
                        この「トレス・サボレス」だけだと思うのですが、
                        またいつか、別のヴィンテージのものを入手して、
                        飲み比べをやってみたいものです。
                        その時は、また全然違う結果が出るかもしれません。

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