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Ancien Wines アンシエン・ワインズ
既に知名度が確立されているワイナリーも、ご紹介していく予定ですが、常時オープンされて
いない小さなワイナリーも、どんどん紹介していきたいと考えています。
今回は、そういう小規模ワイナリーのひとつ「アンシエン・ワインズ」(Ancien
Wines)をご紹介します。
「あれこれ」10月8日分で、「ディフィニティブ」というワインについて書きましたが、これは「アンシエン・
ワインズ」のセカンド・ラベルでした。アンシエン(仏語の「ancient
one」)のワイン自体も飲んだことが
なかったので、テイスティングさせて頂こうとなった次第です。
訪れた先は、「エデンの東」ならぬ「ナパの東」。ずいぶんと観光地化されてきたナパ・ヴァレーですが、
ちょっと道を外れれば、時間がそこだけ止まっているかのような、手付かずの風景に出会います。
住所片手に見つけた場所は、黒いゲートで道路から遮断 画面をクリックして、ご覧ください。
されており、えっちらおっちら、それを開けて敷地内に
入ります。
奥の方まで一面にヴィンヤードが広がる中、小さな
ラスティックな小屋がありました。
その小屋に入ると、そこには昔ながらのセラーがある
だけ。一応、バスルームもありました。
案内をしてくださったのは、アンシエンのオーナー、テレサ・
バーナーズ(Teresa Bernards)さん。ご主人のケン・バー
ナーズ氏がワイン・メーカーです。
ケン・バーナーズ氏は、アンシエンに本腰を入れるまでは、
リサーチ・エノロジスト、のちにアシスタント・ワインメーカー
として「Domain Chandon」で7年、
ワイン・メーカーとして「Truchard」で4年、ピノ・ノワールと
シャルドネ造りに携わってこられたとのこと。
アンシエンでも、この2種しか造っておられません。
この日、テイスティング用に出されたワインは、
Ancien 2001 シャルドネ Carneros
Ancien 2001 ピノ・ノワール Carneros
Ancien 2000 ピノ・ノワール Sonoma Mountain, Steiner
Vineyard
「良薬口に苦し」という言葉がパっと頭に浮かんだ、ソノマ・
マウンテンのピノ・ノワールは、体に良さそうな
(どんな?)ハーブの香りが、ずんずんと迫ってくる、
パワフルな、個性的なワインでした。セージとかローズ
マリーなどを、たっぷりと乗せてローストさせたチキンが、
目の前にちらつきました。
食べることばっかり、考えてます。
カーネロスのピノ・ノワールは、どんな人にも好まれる、
柔らかく、優しいワインでした。こういうのを出されると、
spitすることなく、残さず飲み干してしまうのが常。
最初に頂いたシャルドネが、思いのほかヒットでした。
ほのかな甘みもさることながら、喉元をス〜っとさせる
酸味が、とても心地よかったワインでした。
アンシエンは、上の他に、Russian River, Napa Valley
のピノ・ノワールを造っていますが、全生産量が1500ケース程度です。
敷地内にCaveを完成させたばかりで、今年の収穫分から、温度調整ばっちりの作業ができる、と
嬉しさを隠さずに話してくださった、テレサさんでした。
Ancien Wines
アンシエン・ワインズ
住所: 4047 East Third Avenue, Napa
電話: (707) 255.3908
ウエブ: http://www.ancienwines.com
訪問: アポイントメント要。
(2003年10月20日現在)