ホーム 日本語ガイド フード&スポット ワイナリー紹介 人&ビジネス あれこれ 登場ワイン&ワイナリー検索 コンタクト
2010年01月06日 新年明けましておめでとうございます。
今年度は、マイルドなエル・ニーニョの年と言われており、12月に入ってから、こちらではちらちらと雨の日がありました。 |
||||
2009年 11月某日 | ||||
遡ること10月、日本の某女性雑誌の取材でお世話になった、バークレー観光局の人と「サンキュー・ ランチ」。バークレーの「Venus」。 バークレーのダウンタウンとも言えるあたりのシャタック・アヴェニューは、昼時ともなると、すぐ近くに あるUCバークレーの学生で賑やかになるのだが、経済的余裕のない学生達は、一人あたり5〜8ドル 以上かかるような店にはやってこない。だから、大学から、ほんの3ブロックほどしか離れていない のに、「ヴィーナス」の中は学生街とは思えないほど、年齢層が高い。 ハンバーガーが10ドル、その日のスペシャル「ポーク・サンドイッチ」が13ドルもするのだから、 学生には無理だろう。 でも、大人にとって、この「ヴィーナス」は、いかにもバークレー的でナイス。 |
||||
2009年 11月某日 | ||||
ちょっと辛いアーティサン・ソーセージを頂いたので、簡単にキャベツ、玉ねぎ、しいたけと炒めて食す。 20ウン年前にアメリカ生活を始めた当初は、こちらのソーセージの強烈なハーヴ風味についていけなかったのだが、 慣れというのは大したもので、今ではハーヴ風味のないソーセージが「つまらなく」感じてきてしまっている。 合わせたのは、Breggo Cellars のピノ・ノワール、Anderson Valley, Donelly Creek Vineyard, 2006。 「ここのばっかり飲んでるねえ」と言われても「そうですねえ」としか答えようがないくらい、ピノ・ノワールと言えば アンダーソン・ヴァレー及びその近隣のものを集中して飲んでいる昨今。 Savoy Vineyard のフルーツを使っているワイナリーという検索方で行くと、すぐ、この「ブレッゴ」に辿りつく。 この日、これを飲んだ直後、ナパ・ヴァレーの「Cliff Lede 」ワイナリーが、Breggo を買収したというニュースを目にした。 ふ〜む、そうかあ、そう来たかぁ〜、である。 |
||||
2009年 11月某日 | ||||
主人の誕生日。還暦である。団塊の世代の末っ子である。(言い訳がましく付け加えておくと、私は主人のひと回り下 です) 職場のスタッフの方々から、真っ赤なバラの花束を頂戴してきたので、花瓶に入れてテーブルに置くと、 やはりパっとその場が華やぐ。 その日のディナーに何を作ったのか、まったく覚えていないが、ワインはこうして写真に収めてあるので忘れない。 Clark-Claudon のカベルネ・ソーヴィニョン, Howell Mountain 「Eternity」2001。 還暦を祝って、「これからも長生きしてください」という気持ちを込めて、「Eternity」(=永遠)というワインを選んだのだ。 クラーク・クロドンが所有するハウエル・マウンテンのヴィンヤードの中の一部分が、「Eternity Vineyard」なのだが、 2001年ヴィンテージあたりまで、ここからのフルーツのみを使ったカベルネが出されていた。 生産量たったの20〜25ケース。 |
||||
2009年 11月某日 | ||||
その週末、主人の還暦をサカナに飲み食い会。日本食レストランにお勤めのMさんが、お祝いにと、 鯛とアワビの素晴らしいお刺身を配達してくださり、一同感激。 このお刺身プレートと、芽キャベツのローストとで、Arista のGewurztraminer, Russian River Valley 2008 と、Bjornstad のシャルドネ、Ritchie Vineyard 2006 がスルスルスル〜っと空いた。 さあ、赤ワインは何を開けようかとなった時、還暦祝いにド〜ンっといってみよう!と、Pisoni の エステート・ピノ・ノワール垂直。当ワイナリーのメイリング・リストメンバーで、毎年3本セットのものを 1セットだけ買い続けているのだが、各ヴィンテージ3本ずつあると、こういう垂直テイスティングの ようなことができる。 というか、こういうことでもしない限り、捌けていかない。 で、ただ単に飲むのも面白くなかろうと、とりあえずブラインドで出し、各自、ヴィンテージを当てて、 どれが一番好きかを回答してもらった。出したのは、2004,05,06,07年。 2002,03年のもあったのだが、いづれも過去、同じ面子で開けたことがあるので、これらは除外。 以下が皆さんの回答。ヴィンテージ横の「☆」は、一番好きだったもの。 |
||||
ピゾーニ @ | ピゾーニ A | ピゾーニ B | ピゾーニ C | |
参加者 S | 06 | 05 ☆ | 07 | 04 |
参加者 Y | 07 | 06 ☆ | 05 | 04 |
参加者 K | 07 | 05 ☆ | 04 | 06 |
参加者 私 | 07 | 04 ☆ | 05 | 06 |
大変興味深かったのは、ヴィンテージの回答こそ違うものの、全員Aが「一番好き」と答えたことだ。 正解は、@07 A04 B05 C06。 ピゾーニ垂直テイスティングのあとにも、2本くらいワインが空いたようなのだが、このあたりの記憶がまったくない。 ピゾーニのAも好きだけど、フレッシュな07年もすごく好きだなあ〜と思ったところまではハッキリ覚えているのだが。 |
||||
2009年 11月某日 | ||||
20ドル台以下のピノ・ノワールは今や、「とても珍しい」ものとなってしまっており、トレーダー・ジョーズとか大手スーパー・ マーケットでなく、一応品揃えに定評があるワイン・ショップで、そういうものを見かけると、つい買ってしまう。 この Cep, ピノ・ノワール、ソノマ・コースト07も、その類いのもので、26ドルという微妙な価格。 どこぞのセカンドかと思い店の人に聞いてみると、「Peay」の方達が造られているとのこと。 ただ、ご本人達は Cepの存在を公けにされておらず、メイリング・リスト・メンバーへの告知もされていない。 イガイガ感なく、すっきり飲めるピノ・ノワールだったが、Peay の従来のピノ・ノワールとは、やはりまったく別物。 私には少々、チェリー・コークっぽさが強すぎた。 |
||||
2009年 11月某日 | ||||
サンフランシスコのダウンタウン、マーケット・ストリート沿いに、源吉兆庵がオープンしたのは9月頃だったろうか。 もともと和菓子については、頂いたら食べるけれど、自ら買いに行くことはしない程度の関心度なので、当店についても、 さほど気に留めていなかった。 通り向かいのビルに仕事のアポイントがあり、手土産に和菓子なぞナイスかもしれないと思い、初めて訪問。 スリーク、モダン、シンプルな店内。 じっくり拝見すると、どのお菓子も大変美味しそう。 季節ものとして、柿を使った商品があったが、サンプル展示だけで「coming soon」になっていたのが残念だった。 決して安くはないけれど、アポイント先へのギフトにはとても喜ばれるものだと思う。 |
||||
2009年 11月某日 | ||||
Whetstone Wine Cellarsのハーヴェスト・パーティー。昨年は9月のまだ暑い時期に開かれて、 汗流しながらワイン&フードを楽しんだことを思い出した。今年は11月で、心配された雨も前日に 降り終えて、暑くもなし寒くもなしの最高のお天気の日となった。 オーナ&ワインメーカー、ジェイミー・ウエットストーンさん一家のご自宅で開かれる当パーティーは、 豚の丸焼きがメイン。 サイド・ディッシュとなるコールスローも、コーン・ブレッドも、デザートも、そしてもちろん豚の丸焼きも、全部 ホームメイド。 サーヴされたワインは以下。 2008 シャルドネ Carneros "EL Pajaro" $45 この冬リリースのウエットストーン初の白ワイン。優れたバランス。 2007 ピノ・ノワール Russian River Valley, Pleasant Hill Vineyard $45 パフェの上に乗っかっている缶詰チェリーを彷彿させる甘さ。 酸がしっかりしているので、その甘さも「華やかさ」に転換され、バランス良くなっている。 2007 ピノ・ノワール Sonoma Coast, Bella Vigna Vienyard $65 スモーキーで、earthy で、酸も渋く存在していて、私好みのピノ・ノワール。 2006 シラー Napa Valley, Phoenix Ranch Vineyard $50 フル・ボディ。エキゾティックなスパイスの香りと風味。胡椒の香りと風味、ビシバシ。 2005 シラー Sonoma Coast, Guidici Family Vineyard $75 2005がラスト・ヴィンテージの単一畑シラー。バラの花びら、スミレ、そして白胡椒の香り。 時間がたつほどに、落ち着いた甘さがジワ〜っと出てくる感じ。 ジェイミーのお取り計らいで、私たちの横に、Bella Vigna ヴィンヤードのオーナー、Brandtさんご夫妻がお越しになり、ヴィンヤード経営 のこと、ワインのこと、ヴァケーションのこと等など、主に奥様の方とおしゃべり。 |
||||
2009年 11月某日 | ||||
今季のBravoチャンネル「トップ・シェフ」は、ファイナルがナパ・ヴァレーで行なわれ、Terlato familyが全面バックアップして おられた。 番組の最中、結果を待つシェフが台本通り「ふむ、クイック・ファイヤー、ナパ・ヴァレー、カベルネ・ソーヴィニョン」と言いつつ、 ワインを注ぐシーンがあったが、それと同じラベルのシャルドネが、スーパーマーケットに登場。 ちゃんと、「Top Chef」とラベルに記されている。 こういうワインを、しかし実際に買う人というのは、どのくらいいるものなのだろう。 |
||||
2009年 11月某日 | ||||
刺身グレードのマグロ赤身が冷凍で売られているのを時々買うのだが、以前は、細かく叩いてケッパー&マヨネーズと 混ぜてサラダに乗っけていた。最近は、さくごと半解凍させ、のりたま・ふりかけ、黒七味を混ぜたものを全面にたっぷり 張りつかせ、表面だけきれいに焼いて、中身を極力生のままにさせて、それをスライスしてグリーンに乗っける、という 食べ方も増えてきた。 チキンもも肉のソテーをメインに、マグロのこのサラダをサイドに、 ワインは Failla ヴィオニエ Alban Vineyard 2006。美味しい。 |
||||
2009年 11月某日 | ||||
ビジネス・ランチでHotel Vitale 内「Americano」レストラン。入り口横、ホテルのレスト・ルームで 思わずニヤリ。鏡に、「smile」とエッチングされているのだ。(写真を拡大してご覧ください) 何てことない飾りなのだが、キュートではないか。その通り、スマイルして席に戻った。 柿のサラダを注文したら、ウルトラ薄い柿のスライスとなって出てきた。家にスライサーはあるけれど、 ここまで超薄切りにはできない。 メインには、ハーフ・ポーションの牛頬肉煮込みを注文。「午後に大事な会議があるので、今日はお水で・・」という相手を前に、 私は、そんなことお構いなく、アリアニコ(伊)をグラスで。 仕事で会う相手が、特に男性の場合、年下であることが近年ぐっと増え、だからこうなるという言い訳にはまったくなりはしないのだが、 私(女性)一人ワインを(昼間っから)飲んでいることに違和感がなくなってきた。年の功とでも言っておこう。 |
||||
2009年 11月某日 | ||||
2009年、ワイン購入に費やした金額は、昨今の不景気状況に関係なく、昨年を上回っている。これにはちゃんとした 理由がある。「素晴らしいヴィンテージ」と言われている2007年のものが出回ってきたからである。 2007年が良いのは、カリフォルニア全域、あらゆる品種において同様と言われており、春先の過去に例を見ない霜、 夏場の大規模山火事で、品質が危惧されている2008年ものを前に、そして、そこそこのクオリティだけれど突出して 優れているわけでもなかった2006年ものとに挟まれて、「今買っておかなきゃ、いつ買うんだ」状態になってしまっている のである。 特に、ボルドー品種、マウンテン・サイド、ヒルサイドの2007年ものは前評判高く、メーリング・リスト・メンバーになっている ワイナリーからリリース・オファーが出ると、とりあえず2〜3本ずつ買っている。 ワイナリーの中には、ハーフ・ボトルを出している所も少なからずあり、これは非常に助かる。 ハーフを2本、フルボトルを1本買って、フルボトルは寝かせておいて、ハーフを1年ごとに飲むということができるから。 ということで、この日は、Parallel カベルネ・ソーヴィニョン07 のハーフ。デビュー当時は、フルボトル45ドルという大変リーズナブルな 料金で買えていたが、今は55ドル。それでも、フィリップ・メルカ氏が関わっているワインの中では、まだ安価な方である。 ヴァレー・フロアーのカベルネ100%。トーンを抑えた華やかな香り、気持ちよいタンニン、ミネラルな味わい。ただただ、美味しい。 |
||||
2009年 11月某日 | ||||
ビジネス・ランチで、ベルモントの「Iron Gate 」。初めて行く店だったが、店のすぐ横に専用駐車場がど〜んとある ことにびっくり。今時、こんな収容サイズ(30台くらい)の専用駐車場を持っているレストランは珍しい。 ずいぶんと昔から、ここにあるのだろうなあとわかる。 ウエブサイトを見てのイメージと、実際訪問してみてのイメージに、これほど違いがある店も、今時、珍しい。 ランチなのに、ウエイターさん(店内のスタッフ、全員男性)はタキシード。来られている顧客は、おしなべてシニア層。 40代後半の私たちが「子供」に見えるくらいだ。 メニューも、奇抜なもの、ユニークなもの、目新しいものがまったくない正統派コンチネンタル。 何もかもが、80年代あたりで時間が止まっているかのような店だった。 こういうお店では、直球勝負が真っ当。 ブーヴ・クリコのイエローを頼み、カラマリ・ステーキを注文。満足、満足。 |
||||
2009年 11月某日 | ||||
今年のサンクスギビング・デーは、他州の大学に行っている長男が、たったの2泊だけだが帰省して くるので、ターキーを焼くことにした。食べ始めてからしばらくして、「あ、写真だ」と思い出したので、 非常に見栄えの悪いショットになってしまった。 ターキーは、シーズニング、ドライ・セージ、塩・胡椒を混ぜたものを全体になでこみ、内臓の空洞 部分に、ガーリック、玉ねぎ、リンゴを入れて、オーブンで焼く。途中、アップル・サイダーとコーン・ シロップを混ぜて沸騰させたものを、ターキーに注ぐという方法を取ってみたら、いつもより、 皮はパリ、中身ジューシー度が増したようだった。 スタッフィングは、栗、ソーセージ肉、玉ねぎ、セロリ。サイドの野菜には、芽キャベツのピリ辛ソテー、 サイダー・グレイズ・キャロットを。 パンプキン関連からの脱却を目指した今年のデザートは、バナナ・スプリット・チーズケーキなるものに 挑戦。レシピ通り、マッシュしたバナナ1.5カップ分を使ったが、バナナ2カップにして、クリーム・チーズをその分減らしても良いかも しれないと思った。 ワインは、PIÑA、カベルネ・ソーヴィニョン Howell Mountain, Buckeye Vineyard 2004。 マウンテン・カベルネの王道を行く、セクシーなワイン。 |
||||
2009年 11月某日 | ||||
夜10時前出発のアムトラック列車に乗って大学へ戻る長男を送りがてら、家族でディナーを外食。 オークランドの「MUA」。入り口の様子からは想像できないくらい、中が途中から広い、いびつな形。 サンフランシスコよりも店舗リース代が安いし、人件費も安くつくという状況の下、ここ1〜2年の間に新しい店が増え、 元気なオークランドになっているようだ。 週末だったこともあるが、この日も満員御礼状態。中2階のラウンジ部分も、あっという間に一杯になっていた。 客層がまたユニークで、さすがに子供はいないが、老若男女、白人・黒人・黄色人が見事に混在していた。 メニューは、スモール・プレートとラージ・プレートに分かれており、注文するものによっては「ラージ」でもさほど大きくはない。 ここは、どちらかというと「食べにくる」所ではなく、「飲みに来る」所と認識した方がしっくり来る。 |
||||
2009年 12月某日 | ||||
ナパ市内のワインショップ「Bounty Hunter」は、ナパ・ヴァレー内のワイナリーとの繋がりを武器に、毎年売れ残った フルーツを集めて、独自ブランド「Pursuit 」を出している。「売れ残り」とは言っても、もともとが名の知れたヴィンヤードの ものなので、品質に心配はなし。ただし、どこの畑のものかは、オリジナル商品への差しさわりがあるので公表していない。 Pursuit、Campfire Red, Napa Valley 2002 を開けた。 これを買った時(2004年当時)、店の人から「飲む時は、最低1時間前に開けてね」と言われたので、よほど「タイト」 なのかと思い、ず〜〜っとクロゼット・セラーの中に寝かせっぱなしだった。7年もたっていることだし、と、とりあえず 30分前くらいに開けて飲んだ。カベルネ主体で、カベルネ・フランもブレンドされていたはず。 いい感じに「こなれて」きていて、無理なく美味しくいただけた。 |
||||
2009年 12月某日 | ||||
「ワインカントリー日本語ガイド」のお客様を、Terra Valentine ワイナリーへお連れする。 当ワイナリーがカスタム・クラッシュ施設を兼ねているとは存じ上げなかった。 Realm, Lewelling, Cobblestoneといったワインが、ここで造られている。 施設内ツアーは、ヴィオニエ Russian River 08 と、ロゼ 08 を頂きながら行なわれたのだが、 この日は相当寒く、特にスプリング・マウンテン地区の中なので、しんしんと冷え込み、 グラスを持つ手がそのまま凍ってしまいそうだった。 テイスティング・ルームの中に戻っての着席テイスティングでサーヴされたワインは以下。 ピノ・ノワール Russian River Valley 06 $38 「AMORÉ」 サンジョヴェーゼ90%、カベルネ・ソーヴィニョン7%、メルロー3% $35 カベルネ・ソーヴィニョン Spring Mountain District 06 $38 カベルネ・ソーヴィニョン Wurtele Vineyard 05 $60 カベルネ・ソーヴィニョン Yverdon Vineyard 06 $70 「オールド・ヴィンテージのカリフォルニア・ワインを試飲する会」で、当ワイナリーの前身「Yverdon」ラベルのカベルネ1970をテイストした ことを、ワイナリーの人に伝えると、「こちらに残っているYverdon の最古は、これよ」と、1981年ヴィンテージのボトルを出してきてくださった。 70年のものと、またラベルが全然違っていた。コレも何かの縁であろうと思い、イヴァードン・カベルネの05年ヴィンテージを1本購入。 |
||||
2009年 12月某日 | ||||
ビジネス・ランチを、フォー・シーズンズ・ホテル・サンフランシスコ内「Seasons」で。 ここは、フォー・シーズンズであるからして、まったく安価ではないが、ホスピタリティ精神に溢れる サービスが素晴らしく、いつ来ても、とても豊かな気分にさせてくれる。 平日のランチ時には、3コースが1ディッシュにセットされた「ランチ・プレート」があり、25ドル。 見た目より数倍、満腹度あり。私は、ラザーニャを注文したのだが、いわゆる「de-construct」(再構築 と言うのだろうか)されたもので、目の前に置かれて「え?」とびっくり。 こういう de-construct ものは個人的に大好きなので、嬉しかった。そして、大変美味だった。 ランチ相手がお誕生日だったので、スパークリングをグラスで頼んで「ハッピー・バースデー!」と乾杯したら、 それを聞いていたウエイターの人が気をきかせて、食事の最後に、ろうそくを立てたチョコレート・ケーキを コンプリメンタリーで提供してくださった。 |
||||
2009年 12月某日 | ||||
ビジネス・ランチ@「Chez Papa Bistrot」。場所柄、いかにも「ネイバーフッド・ジェム」といった感じで、店内の狭さと いい、メニューといい、フレンチ・ビストロ「らしさ」が充分に出ていて、私は好きな店。が、久しぶりに訪れたものの、 どうも腑に落ちない。アーティチョークを使った前菜・サラダはフレイヴァーがまるでなく、ダック・コンフィを使った Cassoulet は、濃すぎて味がわからない。滅多に注文をした物を残さない私が、いづれも半分以上残してしまった。 う〜〜ん、どうしたもんかなあ・・と思っていたら、当店のシェフが新年から変わるというニュース。 その新シェフの履歴書が凄い。こんな前途有望な、有能なシェフが、あんな小さなキッチンでやっていけるのだろうかと、心配になる。 いづれにせよ、2月以降に、また訪れてみたい。 |
||||
2009年 12月某日 | ||||
日本から母が遊びに来た。フライト疲れもあるだろうからと、夜はあっさり、豚肉とキャペツのスープ煮を。 晩酌に関しては、こっちにいる間に、いろいろなワインを飲んでもらおうと、 Crossbarn ピノ・ノワール Russian River Valley 06 を。 クロスバーンは、Paul Hobbs氏のリーズナブル・ライン。 いかにもピノ・ノワールらしい、色の薄さ。 華やかなイチゴの風味がふわふわふわ〜っと漂うキュートなピノ・ノワール。 |
||||
2009年 12月某日 | ||||
日本版・映画「サイドウエイズ」を観たという母を連れて、ナパ・ヴァレー1泊2日。朝ゆっくり家を出て、Yountville の 「Napa Style」をひやかして、午後1時の予約で、「フレンチ・ランドリー」にてランチ。 ここでのランチについては、この「なんちゃってブログ」の複数行では、到底言い尽くせないので、別途、 特別枠で書いてみたい。 ただ、それより先に、ここで紹介しておきたいのが、ラム・ディッシュに合わせてサーヴして頂いたカベルネ・ソーヴィニョン、 Jack Quinn, Agave Rose Vineyard, Rutherford 2006。 初めて目にするワイン、初めて目にしたヴィンヤード名。 スモーキーでありながらエレガント。 素敵なカベルネ・ソーヴィニョンだった。 家に帰ってから調べてみると、Agave Rose Vineyard のオーナー夫妻が、99年に、かのJim Barbour氏を雇って、 カベルネへの植え替えを行なったことから端を発している。2004年には、当時 Hartwell でワインメーカーをしていた Andy Erickson 氏 (現・スクリーミング・イーグル他)をワインメーカーに雇い、ヴィンヤード・オーナー夫妻の二人の息子の名前をくっつけた「Jack Quinn」名で、 ワインをリリース。翌05年には、現Hartwell のワインメーカー、Benoit Touquette氏が、ジャック・クインのワインを造ったようなのだが、 情報はここで途絶えている。06年ヴィンテージは誰が関わったのか、Benoit さんがそのまま関わっているのか・・・? もし、彼がその後も関わっているのであれば、2007年のコレを是非、是非、飲んでみたい。 |
||||
2009年 12月某日 | ||||
結局、前日のランチ@フレンチ・ランドリーは、午後4時すぎに終了。最初のシャンペンを含めて、 全部で8種類・8杯のワインを飲んで、かなり酔っ払った。もちろんお腹もいっぱいで、ディナーなぞ 食べずに、午後7時くらいからベッドに倒れこみ、爆睡。 翌朝は、午前9時からマッサージ。昨2月にオープンしたばかりのYountville のホテル 「Bardessono」の売りのひとつが、お部屋でトリートメントを受けられるという点。 マッサージ・テーブルが運びこまれ、母はベッドルームで、私はバスルームでマッサージを受けた。 若干の二日酔いの体に、マッサージが心地よい。 ホテルをチェックアウトして、北へドライヴし、カリストガの街へ。 日本版「サイドウエイズ」を見た母のために、ブランチを「Cafe Sarafornia」で。 アメリカ〜ンな朝食を食べたくなった時、便利な店である。 コーヒーや紅茶を注文すると、真っ白なマグに店名がペイントされたものに注がれてくるのだが、このマグがどっしりしていて安定感あって、 何てことないデザインなのに、妙に気にいってしまう類いのもの。販売されていたので、母にお土産として買ってさしあげる。 |
||||
2009年 12月某日 | ||||
冬休みなのでオレゴン州から長男が帰省してきているし、母が日本から来ているしで、今年のクリスマスは賑やか。 25日・クリスマス・デーは、朝のうちにプレゼント交換をし、私は正午過ぎあたりからディナーの準備。 今年のメニューは、ロースト・カリフラワー&シェイヴした芽キャベツのサラダ、ホール・グレイン・マスタード・ドレッシング、 サイダー・グレイズ・キャロット、スペアリブの肉じゃが、チョコレート・ムース。 スペアリブの肉じゃがは、日本の某女性雑誌に載っていたレセピによるもので、じゃがいもは丸ごと、キャベツも1個分を 6等分くらいに切ってど〜〜んと、そして煮汁に深みを出すために、あさり、アンチョビを投入するという、簡単かつ豪快な ディッシュ。写真は、お肉が下の方に隠れてしまっているので、彩りがよろしくないが、たっぷり目に作っても、 すごい勢いでなくなる人気のメニュー。 ワインは、Beau Vigne, カベルネ・ソーヴィニョン Juliet 2004。 Atlas Peak にヴィンヤードがあること、ワインメーカーが Orin Swift Cellars のDave Phinney氏であることを知って、 買っておいたものだ。 モカ風味、ダーク・ベリーの風味、きれいなバランスを見せるカベルネ。ここも、2007年ヴィンテージのものを飲んでみたい。 |
||||
2009年 12月某日 | ||||
クリスマス直後は、ワインカントリー日本語ガイドのお仕事。ナパ・ヴァレー2日、ソノマ郡1日、 合計3日のご案内で12軒のワイナリーを訪問したが、そのうち、書き留めておきたいこと2つ。 @ Etude ずっと、週末だけ一般公開、平日はアポ要だったのが、秋あたりから毎日一般公開に 変わっていた。(リザーヴ・テイスティング〜個室での着席テイスティング〜は、まだアポイントが 必要。) 久しぶりに行ってびっくり。以前、オフィスだった場所が全面、テイスティング・ルームにコンバートされていて、 広々。 あまりに広々としすぎているのだが、そのうち、ハイ・テーブル、ハイ・チェアなどが置かれることになるのだろう。 A Keever Ceria Welchさんがワインメーカーであるというのに、意外にまだ知名度がさほど高くないワイナリー。 ご家族で経営されているので、ツアー&テイスティングは、キーヴァーご夫妻がおられる時に限られる。 残念ながら、カベルネ・ソーヴィニョン2006が売り切れていて、テイスティングできなかったのだが、2007年のシラーが 素晴らしかったので、2月にリリースされるというカベルネ2007年が待ち遠しい。 ここの施設で、Ceriaさんのご自分のブランド「Corra」も造られている。 |
||||
2009年 12月某日 | ||||
大晦日は、恒例「鴨なべ&ワインで年越し」。鴨をさばいて、特製スープを一昼夜かけて作ってきて くれるMさんは、前菜用のお刺身も美しく備前のお皿に盛ってきてくださる。 今年のお刺身は、ブリ。刺身が食べられない参加者のために、照り焼きとアラ煮も。 お刺身と照り焼きの前菜には、お客様から頂いた埼玉・神亀酒造の「純米吟醸にごり酒」。 ほのかに甘く、スパークリングが喉を刺激して、とてもナイス。 鴨なべには、焼き豆腐、しらたき、東京ネギ、しいたけ、松茸、えのき茸、つみれ、そしてドッサリのセリを投入。 毎年ながら、「美味しい」「美味しい」と、ひたすら食べる。 ワインは、 Melka カベルネ・ソーヴィニョン CJ 2007 昨年まで、メルカ氏のお子さんの手形を配したキュートなラベルだったのに、07年ヴィンテージから、 こんな「すごい」ラベルに。 「目ぢから」炸裂のラベルだ。ちょっと、怖い。 07年の素晴らしさが余すところなく出ていて、力強く、潔く、大変格好いいワイン。 Lamborn Family ジンファンデル Howell Mountain "Vintage" 2005 上記カベルネが空いたあと「何飲みたい?」と聞いたら、「久しぶりにジンファンデルを飲みたい」というリクエストが 挙がったので、これを。 ジンファンデルらしい「ジャミーさ」が、きれいに出ている。ナイス。 Keever ソーヴィニョン・ブラン Napa Valley 2008 鴨なべを終えて、チーズに移り、白ワインへ。草っぽさがまるでない、落ち着いたソーヴィニョン・ブラン。ベリー・グッド。
夜更けて、11時を過ぎたあたりで、年越しそば。鴨から取った特製スープをベースにしたお汁は、もう言うことなし。 |