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ゴールデンアイ・アンダーソン・ヴァレー GOLDENEYE
「カリフォルニアにおいて、今、上質のピノ・ノワールを産出
している地域は、カーネロス、ラッシャン・リヴァー・ヴァレー
、ソノマ・コースト西部、サンタ・リタ・ヒルズ、サンタ・マリア
・ヴァレー、アロヨ・グランデ、パソ・ロブルス西部、アンダー
ソン・ヴァレーと
なっています」と、以前、「ウエスマー」
ワインをご紹介した時に書きました。
それらの地域のひとつ「アンダーソン・ヴァレー」は、サンフ
ランシスコから北へ車で約3時間ほどの山あい、ぐねぐね
道の128号線沿いに広がっています。
あと1時間弱も走れば、コーストラインをぬって走るハイウエイ1に出ますので、朝晩は海からの
冷たい風と霧が吹き込んできますが、日中は「ヴァレー(盆地)」だけあって、かなり暑くなります。
今回は、そのアンダーソン・ヴァレーにある「ゴールデンアイ・ワイナリー」をご紹介します。
ゴールデンアイは、メルローで有名なナパの「ダックホーン
・ヴィンヤード」の傘下にあるワイナリーで、1997年から、
プレミアム・ピノ・ノワールのみを出しています。
アンダーソン・ヴァレー一帯に点在する5つのヴィンヤード
を所有しており、昨年5月には、ピノ・ノワール好きなら
知る人ぞ知る「Floodgate」(フラッドゲート)ヴィンヤード
をも手中に収めています。
興味深いのは、優良なヴィンヤードを自家農園として持っ
ていながら、単一畑(シングル・ヴィンヤード)のピノ・ノワ
ールを出していないことです。複数のヴィンヤード、多数のクローン、
細かく区切られたロットから収穫された葡萄を、それぞれの樽で発酵・熟成させたあと、
ワイン・メーカーがそれらをブレンドします。
折々のバレル・テイスティングを経て、「ゴールデンアイ」の基準に達しないと判断されたものは、
セカンド・ラベルの「Migration」(マイグレーション)としてボトリングされ、ゴールデンアイ用の
ワインは、それから更に半年ほど長く寝かされます。
ハイウエイ128号線のグネグネ道を終えて、Boonville
(ブーンヴィル)という小さな街を通り過ぎると、
すぐに「ゴールデンアイ」ワイナリーのサインが見えてき
ます。
ここから先には、10数軒のワイナリーが連なっており、
「クリスタル」でお馴染み「Roederer」もあります。
かなり奥まった地域なのに、どのワイナリーもビジター大歓迎の設備を整えています。
ゴールデンアイも例外ではなく、エントランス前の庭は美しく、建物も
シンプルで清潔、リッチな方のセカンド・ハウスに来たか
のようです。
ゆったりソファーと椅子が品良く置かれ、大きなテーブルが
ビジターを迎えます。窓が大きく取られ、フレンチ・ドアを
開けて外に出ると、きれいに手入れされた芝生と噴水の
向こうに、ヴィンヤードが広がっています。
なんとも、素晴らしいセッティングです。
【テイスティング】
テイスティングは、ゴールデンアイのピノ・ノワールと、
マイグレーションのピノ・ノワールの2種。
これだけなら無料です。そして、あと5ドル払いますと、
バレル・テイスティングがついてきます。
折角ですから、5ドル払うことにしました。
テイスティング用のグラスは、大振りで深さも充分。
訪れた日のワインは、
2001 Goldeneye,
Pinot Noir, Anderson Valley
2002 Migration, Pinot Noir, Anderson
Valley
バレル・テイスティング: 2003年ヴィンテージのピノ・ノワール、3ロット。
まず、ゴールデンアイのピノ・ノワールを試飲し、そのあと、
建物を移動してバレル・テイスティング。
バレル・テイスティングは、同じヴィンテージで、3つの違う
ロットからの試飲でしたが、こんなにロットによって違って
くるものかと思わされます。
それぞれ個性が突出した3樽を、バレル・テイスティング用
に特別に出してあるのだとは思いますが、色といい香りと
いい味わいといい、これだけ顕著に違いがあるものをブレン
ドするなんて、大変なことだなあと感じました。
バレルのあとは、もとの建物に戻ってマイグレーションの
ピノ・ノワールを頂きます。
樽出しの最後のものが、ポートかと思うくらいの強烈さでし
たので、マイグレーションの柔らかさがホっとした安心感を
与えてくれました。
が、それにしても、セカンド・ラベルのマイグレーションで、
これだけ素敵なわけですから、2002年のゴールデン
アイが、どのくらいのものになるのか、とても楽しみです。
ヴィンヤードが広がるバックヤードには、テーブル&ベンチ
があり、ここでゆっくりすることができます。
テイスティング・ルームにクラッカーとチーズ、かわいい
サイズの水ボトルがありますので、適当な量を頂いて、
外でおしゃべりです。
この日は、1年ぶりに会うお友達と一緒でしたが、木陰の
ベンチに腰をおろして、豊かなカントリーサイドの風景を
愛でながらの四方山話は、とても心安らぐひとときでした。
Goldeneye
Anderson Valley |
|
住所 |
9200 Hwy.128, Philo |
電話番号 |
(707) 895.3202 |
ウエブサイト |
http://www.goldeneyewinery.com これが公式サイトなのですが、どうも構築中のようで、肝心の内容が出て きません。 |
訪問 |
テイスティング・ルーム:金曜日〜月曜日 午前11時〜午後4時 |
(2004年9月現在)