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Testarossa Vineyardsに新テイスティング・ルーム
カリフォルニア・ワインにおけるピノ・ノワール愛好家なら、無視して
画像をクリックして、ご覧ください。
通り過ぎることができないワイン、「テスタロッサ」。
無視するどころか、熱狂的ファンも多いテスタロッサが、この度
一般公開のテイスティング・ルームをオープンさせました。
サンフランシスコから南へ約50分。シリコン・バレー近くの豊かな
街、ロスガトスにあります。
テスタロッサは、1993年、Rob & Diana Jensen夫妻が
サニーヴェイルの自宅で始めたワイナリーです。
03年秋のニュースレターには、当時の思い出話が載っていて、
ロブさんと友人のグレンさんが夜、自宅前の道でプレッシングを
やっていた時、その前をサニーヴァイルの警察官がゆっくりと
2度にわたってドライブ。法律に触れて、このワインを破棄される
のではないかと冷や冷やした、と語っておられます。
1997年、彼らはロスガトスの丘に建つ「Novitiate Winery」の
全施設を長期リースすることに成功しました。その昔は、周囲一帯
ヴィンヤードを所有していたNovitiate Wineryは、聖心系の修道院が
やっていたワイナリーで、当時の様子が貴重な写真に収められて
現在のテイスティング・ルームに飾られています。
改装を終えて「テイスティング・ルーム」として堂々オープンした
のは、ひと月前の2003年12月6日。
暗く厳かな雰囲気の部屋は、美しいライティングが施され、
思わず入り口でひざまずき、十字を切りたくなってしまいそうなほど。
テイスティングは、テスタロッサのワイン10ドルと、セカンド・ラベルの
Moorewoodのテイスティング5ドルの2種。
その日のテスタロッサ・テイスティングは、以下のワインでした。
2001 Castello シャルドネ
2001 Bien
Nacido Vineyard シャルドネ
2001 Sleepy
Hollow Vineyard ピノ・ノワール
2001 Bien
Nacido Vineyard ピノ・ノワール
2000 Garys'
Vineyard シラー
シャルドネの「カステッロ」は、セントラル・コーストの5ヴィンヤード
から収穫した葡萄のブレンド。非常に飲みやすく、リフレッシングな
逸品。
ビエン・ナシード畑は、テスタロッサ設立初期からの葡萄供給元
ですが、サンタ・マリア・ヴァレーに広がる、セントラル・コーストを
代表するヴィンヤードのひとつです。
そのビエン・ナシードのシャルドネは、びっくりするほどフレッシュな
酸味を持つ、ワクワクするようなワインでした。間違いなく、ミール・
フレンドリーなシャルドネです。
同じビエン・ナシードのピノ・ノワールも、これまた芳醇な香りを
漂わせる、がっちりしたピノ。取っ掛かりは少々ヘビーに感じ
ますが、時間がたつにつれ穏やかな味わいを出してきます。
飽きのこないワイン。
そして、シラー!。サンタルチア・ハイランドからのシラーは
注目の的で、「あれこれ11月12日号」でもご紹介しましたが、
Gary Franscioni氏の畑から獲れるシラーは、力強くて、
野性味たっぷりで、それでいてエレガント。
冷涼とも言える土地から獲られるシラーが好みの私には、
非常にありがたいワインです。
テスタロッサのような一部熱狂的ファンのいるワイナリーが
テイスティング・ルームを開放してくれるのは、とても嬉しい
ことです。シリコン・ヴァレー方面に出張でおでかけの際には
是非立ち寄ってみられることをお勧めします。
TESTAROSSA VINEYARDS
テスタロッサ・ヴィンヤーズ
住所: 300-A College Avenue, Los Gatos
電話: (408)
354.6150
ウエブサイト: www.testarossa.com
訪問:テイスティング・ルームは、毎日午前11時〜午後5時オープン。
サンクスギビング、クリスマス・デー、ニューイヤーズ・デーはお休み。
「テスタロッサ」とは、イタリア語で「赤い頭」という意味の言葉で、
ロブさんがイタリアで学生をやっていた頃につけられた渾名とのこと。
(2004年1月現在)