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PARADUXX パラダックス
【ダックホーン・カンパニー】 画像をクリックして、ご覧下さい。
ナパ・ヴァレーのダックホーン・ワイナリーと
言えば、メルローで有名で、私個人的には、
ソーヴィニョン・ブランも「間違いない」白ワイン
として好きです。
ひとつのブランド名で、実にたくさんの品種を
取り扱い、何が何だかわからないワイナリーも
多い中、ダックホーン・カンパニーは特殊な
品種を別ブランドにして、独立させています。
すなわち、ボルドー品種であるカベルネ・ソーヴ
ィニョン、メルロー、そして白のソーヴィニョン・
ブランを「ダックホーン」、ピノ・ノワールを「ゴールデン・アイ」、ジンファンデルとカベルネの
ブレンドを「パラダックス」として、市場に出しております。
「ゴールデン・アイ」については、当サイトでもご紹介していますので、そちらをご覧頂くとして、
今回は、新たにワイナリーがオープンした「パラダックス」についてです。
ダックホーン・ワイナリーは、シルベラード・
トレイル沿いにあるものの、道路よりも低い
位置に建物があり、木々に覆われているため、
簡単に見過ごしてしまいます。
が、今年2005年10月にオープンしたパラダッ
クスの施設は、ワイナリー名を記したサインも
はっきりと目にすることができます。
同じくシルベラード・トレイル沿い、AVAで言う
ところのOakvilleとYountvilleの境目付近、
Yountville側にあります。
目に付くのは、奥にある十面体の発酵スペース。
大きな大きな「納屋」といった感じです。
既に、今年の収穫分から、この施設でワイン造り
が行われているのですが、重力移動を取り
入れた最新設備がしつらえられています。
この敷地は、ダックホーン氏が15年ほど前から
所有していた土地で、一面ジンファンデル畑
だったそうです。
エステート・ハウスの後ろにあるバーベーキュ
ー用野外キッチン、そしてその横にある「休憩
場所」は、土地を購入した当初からそこにあった
もので、これらだけは
そのまま残して、他施設を新たに建てたとのこと。
【モダン&クリーンなエステート・ハウス】
夏に入る頃から、目に見えて急ピッチで進め
られた建築工事は、大方の作業を終えました
が、細かいところで、まだまだ手が加えられて
います。
しっかり完成したのは、エステート・ハウス。
外観は、ナパ・ヴァレーの典型的なファーム
ハウスを基本にデザインされたものですが、
一歩中に入ると、高い天井を伴う、とても
モダン&クリーンなスペースが広がります。
ダックホーン・ワイナリーが、とても小規模な
ワイナリーで、テイスティングも一度に6人も
入ればいっぱい、いっぱいであったことから、
このパラダックスを新たに建てる際には、
なるべく多くの人に楽しんでもらうことが、
第一かつ必須条件となったそうです。
その条件を充分に満たしている、ゆったり
スペースです。
ソファ&テーブル、8〜12人用大テーブル、
2人用ハイチェアー&テーブルなどが
2部屋ぶち抜きルームに置かれており、
軽く80名は一同に座ってテイスティングが
できます。
立ち飲みでも構わなければ、収容人数は
300名まで達するそうで、10名を越えると
訪問できるワイナリーが極端に少なくなる
ワインカントリーにあって、
ここは貴重な場所となります。
さあ、テイスティングです。
パラダックス・ワイナリーでは、もちろん
バラダックスのワインしか出していません。
ここのワインは、ジンファンデルとカベルネ・
ソーヴィニョン主体のブレンドというユニークさ
がポイント。
マウンテン・フルーツ、ヴァレー・フロアー・フルーツなど、
いづれもダックホーン所有の畑のフルーツをブレンドします。
ナパ・ヴァレーらしいブレンド、と特色づけることができるかと思います。
テイスティングは、そのパラダックス・
ワインの3ヴィンテージが出されます。
毎年違ったアーティストの手による、
ダックを描いたラベルが印刷されたカードには、
各ヴィンテージの詳細が書かれています。
「あて」には、なかなか美味なナッツ、そして
可愛らしいダックホーン・ラベルの水ボトル。
ワインは、リーデルの「O」に入れられて出てきます。
20代の若いワイン愛好家が増えてきていることもあり、あえて、
この「O」シリーズを採用したとのことで、その意欲に乾杯。
2000、2001、2002年ヴィンテージの
飲み比べでしたが、くっきり、しっかり、
各ヴィンテージの違いが出ていて、とても
楽しく、興味深くテイスティングすることが
できました。
香りは、2000年ものが突出して、そのパワー
を出していましたが、味わいそのものは、
2001年ものが私個人の好みに、ピタっと
ハマりました。
座ってゆっくり、自分たちのペースで試飲する
ことができるワイナリーというのは、
意外や意外、少ないです。
そういう点においても、ここパラダックスは、
嬉しい新スポットとなるのではないかと
思われます。
パラダックス |
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住所 | 7257 Silverado Trail, Yountville |
電話番号 | (866) 367.9943 |
ウエブサイト | www.paraduxx.com |
訪問 | テイスティング:毎日午前11時〜午後4時 事前のアポイント要。 10ドル。 |
メモ | 「PARADUXX」という名前は、 @ ジンファンデルとカベルネという、一見矛盾・ 不合理なブレンドのようでいて実際は 美味しい「パラドクス」(逆説) A ダックホーン・カンパニーのもとである 「ダック」 この二つを合わせたもの、だそうです。 |
(2005年11月現在)