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2004年12月22日
リビングに飾ってあるクリスマス・ツリーのまわりに、プレゼントがポツポツと置かれてある
のですが、その周りを犬のように、子供たちがウロウロしています。
中身はわかってるくせに開けたくて仕方ないわけで、「ダメ。クリスマスまでお預け!」と、
まさに、犬に対するのと同じセリフを口にしています。
さて、今週は「20ドル以下のカリフォルニア・ワインVol.11」です。
Sutton Cellars ,
Table Wine
画像をクリックして、ご覧下さい。
Sonoma Coast Pinot Noir 2003
$12.00
カリストガの「ワイン・ガレージ」で見つけたのですが、
ラベルの可愛らしさに思わず手を伸ばしてしまい
ました。
テーブル・ワインだからテーブルの絵って、まさに
「そのまんま」なのですが、ピンクとベージュの
組み合わせといい、そのピンクの微妙な色合いと
言い、何かしら買わずにいられない何かが伝わって
きたのでした。
サットン・セラーズは、ワインのセールスマンであり、ホーム・ワインメーキングをしていた
カール・サットン氏が1996年に始めたワイナリーで、現在年間生産量約3500ケースに
までなっていますが、まだまだブティックであることには変わりありません。
今回ご紹介している「テーブルワイン」シリーズはセカンド・ラベルだそうで、
シャルドネ、メルロー、ピノ・ノワールが出されています。
ピノ・ノワールの12ドルですから、ほとんど期待せずに頂いたのですが、
若々しい元気いっぱいのピノといった感じで、香りも、余韻いつまでも・・・といった
成熟したタイプではありませんが、ピチピチ弾けていて、楽しいワインでした。
豚肉と青梗菜のグラタンという、ちょっと耳にしただけでは「はあ?」と思うような
献立の日でしたが、豚肉にしっかり味をつけて料理しましたので、黒胡椒のピリ加減と
クリームの甘さが、うまくピノ・ノワールと合って、1本す〜〜ぐに空になりました。
ソノマ・コーストのあたりには、まだ植え替え始めたばかりの若いピノ・ノワールの木が
結構あると聞きます。あと数年、10年もすれば、単一畑ものとして名を馳せるかも
しれない、そんな将来性のあるフルーツを、お手頃な価格で楽しむことができるのは
とても面白いと思います。
Lorca, Pinot
Blanc,
Monterey County 2001
$7.99
Lorcaといえば、Jon
Bolta氏。ジョン・ボルタ氏と
いえば、ケイマスのコナンドラム(Conundrum)、
と連想が繋がります。
サタデー・ナイト・フィーバー(ふ、ふ、古い)の主演
男優と非常に良く似た名前なので、とても
覚えやすいです。
1983年からケイマスでワイン造りに関わってきたボルタ氏は、88年にケイマスの
「白ワイン」ワインメーカーに任命され、89年にホワイト・ブレンド「コナンドラム」を
リリースさせました。
現在、コナンドラムは、ケイマスとは別の独立ラベルとして存在していますが、
20ドル台前半で買うことのできる、当たり外れのない白ブレンド・ワインとして
一定の人気をキープしています。
そのジョン・ボルタ氏ご自身のワイナリーがこれで、プティ・シラー以外はすべて、モントレー・
カウンティーのフルーツを使い、ピノ・ノワール、ピノ・ブラン、ピノ・グリを造っています。
ピノ・ノワールは、Pisoni, Garys', Rosella'sのサンタルチア・ハイランド3大御所の
単一畑ものですので、40〜50ドル以上します。
ローカのもので20ドル以下で買えるのは、
従って白、ということになります。
今回のピノ・ブラン、ワイナリーでの販売希望価格
は13ドルあたりなのですが、
上記のように、約8ドルというナイス・プライスで手に入れました。
(@トレーダー・ジョーズ・・・・だったはず)
ほんの少し、ノタ〜〜っとした私の苦手とするタイプのシャルドネに似た感じがあり、
飲みきることができるかなあと心配したのですが、なんのなんの、
鯵のフライに、練り辛子とウスター・ソースをたっぷりつけたものと一緒に頂くと、
そのノッタリさがかえって好ましく、あっさり飲み干してしまいました。