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2007年04月11日

入学式、入社式、年度の始まりのこの時期、満開の桜を背景に、記念となる風景が素敵な思い出として残る
ことでしょうが、花粉症の方にとっては苦しみの時期でもあられることでしょう。耐えてください。

今週は、3月中旬に、日本からの友人を連れてでかけたシエラ・フットヒルズ地区について書きます。
サンフランシスコから北東へ車で約2時間弱で着く当地区には、ワイナリーもいっぱいあり、1泊2日でお出かけ
するにはアクセスも良く、のんびりできて、なかなかよろしいです。
ワイナリーについては、同時更新の「ワイナリー紹介」ページをご覧ください。こちら

シエラ・フットヒルズ地区アマドー郡には、Plymouth, Drytown, Amador City, Sutter Creek,
Jackson
という街があり、それぞれ約100〜300メートル四方ほどのダウンタウン(中心地)があります。
いづれも49号線沿いにあり、1840年代のゴールドラッシュ時期に栄えた典型的な田舎街の様子を見せて
くれています。

今回私達が宿を取ったのは、サター・クリーク。前記の街の中で、とりあえずは一番大きな街です。
メイン・ストリートは長さ半キロほどあり、端っこ近くに街の名前にある「サター・クリーク」が流れていて、
ギフト・ショップ、アイスクリーム店、サロン、ワイン・テイスティング・バー、ギャラリーなどが、ぎっしりと並んでいます。
人もたくさん訪れてきており、なかなかの賑わいでした。

横道に入って見つけたのが、お犬さま専用のベーカリー。その名も、「Three Dog Bakery」。
アメリカ全土にチェーン店を持ち、なんと日本と韓国にも支店を持っています。
犬だったら一口で食べてしまうだろうと思われるサイズのデザート(スイーツと言うのでしょうか)が陳列されて
いて、人間同様、犬も「見て」味わう・楽しむことができるのだろうかと、ディスプレイの前でしばし黙考。

泊まったのは、「The Foxes Inn」というベッド&ブレックファースト。
ベッド&ブレックファーストというのは、大抵部屋にベッドがひとつしかありませんので、女ふたりの旅でどうかなと
思ったのですが、デイズ・インとかベストウエスタンのようなモーテルに泊まるのも味気ないし、一晩くらいなら、
ベッド・シェアも仕方なかろうと、ここを予約しました。

この宿の何が良かったかと言いますと、朝食が各部屋に運ばれるということ。
チェックインの時、朝食メニューが渡され、ジュースの種類、メイン・ディッシュ、コーヒーか紅茶を選択し、
デリバリーの時間も指定しておきます。
朝、ゆっくり起きられて、身支度整える必要もなく、部屋で朝食を頂くことができるのは何よりです。
時間になると、コック服に身を包んだマダムが、飲み物とスターターをまず運んできてくださいます。
スターターは、フルーツ・カクテル。
ご覧ください、このたっぷり度と、可憐な盛り付け。
こういうものを、朝の光降り注ぐ部屋で頂くことが、贅沢以外の何でありましょうか。

もうひとつ、この宿で気に入ったのがバスローブです。
ホテルに泊まり、部屋にバスローブが備え付けられていると、ほぼ必ずそれを使用するのですが、
ここのバスローブは、少々重いけれど肌触りがウルトラ・ソフトで、とても優雅な気分にさせてくれる逸品でした。

日曜日にサンフランシスコを出て、一日ワイナリー巡りをし、夜は車で10分ほどのPlymouthの街に1年ほど前に
オープンしたという「Restaurant Taste」でディナー。

プリマスは、アマドー郡ワイナリーが集中する地域の入り口というロケーションなので、もっと栄えてもよかろうにと
思うのですが、ほとんどゴーストタウンみたいな寂しさです。
その中にあって、このレストランだけ「クール」。外見は、他と変わらず目立たずですが、中に入るとなかなかスリーク。
この店を予約した時から、そして家を出る時から、「この日の夜は、肉だ、肉だ、肉を食べるゾ」モードになって
いましたので、グリルド・クロブタを選択。

と来たら、ワインは地元のジンファンデルでしょうと、これも朝から体をそっちモードにしてあったので、
「私はあまり飲まないわ」という同席者のつぶやきを無視して、1本注文。
C.G.Di.Arieのジンファンデル04。
どちらかというと、甘めのジンファンデルが多いシエラ・フットヒル地区にあって、このジンファンデルは「大人」っぽい
ジンファンデルです。ちゃんとドッシリ感があって、バランスも良い感じ。

これだけ食べたのに、一晩ぐっすり眠ったら、朝からフレンチ・トーストをペロっとたいらげてしまうのですから、
旅というのは、やはり非日常です。

3月中旬というこの時期に、シエラ・フットヒル地区を1泊旅行先に選んだのは、ワイナリー巡りができるというのも
大きな理由ですが、ダッフォディル(水仙)・ヒルを見に行くという目的があったからです。

水仙が一面に植えられているお庭(個人ファミリー所有)が、くねくね山道を走った先のVolcanoという街にあり、
毎年、3月中旬から約1ヶ月の間だけ、無料で一般公開されています。
特に花の中でも水仙が好き、というわけでもないのですが、いよいよ春が来たぞ〜という感じが、この花の開花と
共に感じられ、よ〜く見たら色々な種類の水仙が散らばっている様子は、心和みます。

久しぶりに会う友達と、道中ぺちゃくちゃおしゃべりしつつ、ワイン・テイスティングして、ゆっくりディナーを食べて、
部屋でテレビを見つつ、あ〜でもない、こ〜でもないとおしゃべり続き、すっきり目覚めて素敵な朝食を頂き、
花を見て和んで帰途に着く・・・・。
たった1泊のショート・トリップでしたが、楽しいことは「あともう少し・・」と思うくらいが丁度良いのでしょう。

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