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2011年02月23日

年明け早々は雨が残っていたものの、そのあとはドライで、穏やかな気温の日が続き、2月に入ると夏のような高温の日がポっと出たりして、桜も咲いてしまいました。もう春なのかなと思っていたら、2月第三週に入って再び結構な量の雨が来て、気温もぐんと下がりました。
今回の「あれこれ」は、なんちゃってブログ「こんなもの食べてます飲んでます」の1&2月分をお届けします。

 2011年 1月某日 

ポーク・リブに韓国産のスパイシー・マリネ・ソースを絡めてオーブンで焼くと、簡単に見栄えのなかなか良いものが出来上がる。このディッシュには、やはりシラーが欲しくなる・・ということで、Phoenix Ranchのシラー2005
フェニックス・ランチ・ヴィンヤードは、アトラス・ピークにある畑で、Failla Whetstoneが、ここのフルーツを使ってシラーを
造っている。ヴィンヤード・オーナーが、自分達のラベルでワインを出し始めたのが2003年ヴィンテージからだそうで、
その当時は、Cathy Corrisonさんがワインメーカーをやっていたとのこと。
何はともあれ、今、ナパやソノマのシラーはその値段がジワジワと高くなってきている中、25ドルというお値段は素晴らしい。
ダークな色、ブルーベリーっぽい華やかな香り、そして大変喉越しのスムースな、キュートなシラーだった。
翌日、鱈のトマト煮を作って、余っていた当ワインをまた頂いたが、意外に、この魚料理にも合った。
 
 2011年 1月某日 

年明け早々、ワインカントリー日本語ガイドのお客様と、カリストガのSolbarでランチした時のこと。その日は日曜日でブランチ・メニューになっており、サザン・フードの典型「チキン&ワッフル」があった。3日間 brineされるというフライド・チキンは、
表面カリカリ、中身ジューシー、そしてワッフルがたまらなく美味。ウエイターさんに「イースト・ベイでチキン&ワッフルで
有名な店のものを食べたことあるけれど、ここの方が数倍美味しい」と話していた。それを聞いていた隣のテーブルの男性が、「チキン&ワッフルが好きなら、バークレーの900 Graysonに行ってみて」と教えてくれた。で、連休の最終日、そこに
行ってみた。朝食&昼食しかやっていない店で、ランチは11時半からスタートと調べ、11時半ジャストに着くように出向いた。これで正解。正午を過ぎる頃には、みるみるうちに席が埋まり、すぐに順番待ちになっていた。
お目当てのチキン&ワッフルは、「Demon Lover」というメニュー名。チキンは骨つきではなく、パイヤール状態。
これは大変美味しかった。900 Grayson のチキンと、Solbarのワッフルがコンビになったら、私の中では最強。
 
 2011年 1月某日 

サンフランシスコでのランチアポ先に向かって、ぷらぷら歩いていたら、とある所に「JapaCurry」のフード・トラック発見。
最近、このフード・トラックが全米各所でトレンドのようになっており、あらゆる種類の食べ物が売られている。日本食を
ベースにアレンジしたものでは、冬季バンクーバー・オリンピックで爆発的な人気を博した「ジャパドッグ」、アジアン・タコス
あたりが認知度高しなのだが、韓国系アメリカ人が手がけていたりするケースが多い。このジャパカレーもそうなのかなと
思って、トラックの前で写真を撮っていたら、中から男性が下りてこられた。この人こそ、オーナーのJay Hamada氏。
私は初めて、このトラックを見たのだが、トラックの駐車場所をめぐって、現在ゴタゴタにまきこまれていることを、家に帰ってから知った。
以前勤めていた会社のすぐそばなので、その当時にこれがあれば、一週間に2回は食べてただろうになと残念。
 
 2011年 1月某日 

リリース&発送ごとに自動的にクレジットカードに請求される形のメーリング・リスト・メンバーになっていると、気づくと
そこのワインが貯まりに貯まった状態になる。さっさと飲んでいかないと、ということで、Kuleto ジンファンデル2008。
消費するワイン全体数からすると、ジンファンデルは恐らくほんの5%ほどだとは思うが、数あるジンファンデルの中でも、
ここのジンは好きなタイプ。ドロドロ&甘ったるいタイプではなく、スムースで大変飲みやすい。 
セールになっていたのを買っておいたリブ・アイ・ステーキをじゅうと焼いて、サイドには、サツマイモとエアルーム・
キャロットをオーブンで焼いたものを。冬らしい滋味コンビに、ジンファンデルが良く合った。
 
 2011年 2月某日 

 メーリング・リスト・メンバーになっているワイナリーが結構な数になるので、それらからのワインを消費
 するだけでも大変だというのに、E-mail で在庫処分的グッド・ディールが送られてくると、ついつい
 買ってしまう。今年の秋からは、下の息子も大学生になり、二人の息子の学費援助でアップアップになる
 ことが予想されているのだから、もうこういうワインの買い方は止めようと固く心に誓う次第である。
 冬だとは思えないほど暖かい快晴が続く1月のある日、このまま春になってしまうと食べる機会がなく
 なってしまうと思いたち、鶏肉を使ったガンボ・スープを作った。小麦粉を炒ってルーを作り、それを
 ミルクやブロスでのばしていく。塩分控えめ、オーガニック・ブロスが、相当な黄土色だったので、
 できあがりもこんな色になってしまったが、味はナイス。
 これに合わせたのは、Levendi, カベルネ・ソーヴィニョン、Sweetwater Ranch 2005
リリース直後は$52前後で売られていたものが、Wine Access 経由、1本$28.99 というメールが来て、思わず2本注文してしまったのだ。 
柔らかいタンニン、上品なダークベリーの香り、ガンボ・スープをアテに、するするする〜と飲めてしまった。
 
 2011年 2月某日 

遅まきながらの新年会を、いつもの飲み食い仲間と我が家で。出張やら、新しい職場やらで超多忙な彼女たちの
ために、今回は私が、食べるもの、飲むものすべてを準備することにした。

前菜: プロヴァンス・ハーヴ入りひよこ豆のサラダ。
     ひよこ豆(ガルバンゾ・ビーン)、赤ワイン・ヴィネガー、ガーリック、赤玉ねぎ、オリーヴ、イタリアン・パセリ、
     オレガノ、タイムを混ぜる。
パスタ:ツナ・ヌードル・キャセロール 
サラダ:ロースト・スクアッシュ・サラダ
メイン:リブ・アイ・ステーキ、マッシュルーム・グレイヴィーかけ。

ワインは、開けた順に、
Peay, ルーサンヌ・マルサンヌ Sonoma Coast, Estate 2006
Radio-Coteau, ピノ・ノワール、Alberigi Vineyard 2005
Hewitt, カベルネ・ソーヴィニョン、Rutherford 2005
Diamond Terrace, カベルネ・ソーヴィニョン、Diamond Mountain 2002

Radio Coteauのピノ・ノワールは、どこの畑のフルーツかということを知らないで飲んだら、ソノマ・コーストの「本当の」海寄りの畑のものかと
思ってしまうほど、華やかさが抑えに抑えられたレッドウッドの森の印象。素晴らしい。
珍しく、カベルネ・ソーヴィニョン2連発になったのだが、ただの2連発には終わらせない。
ナパ・ヴァレーのヴァレー・フロアーを代表するものと、マウンテン・サイドを代表するものの登場と相成った。
いづれも甲乙つけがたく優れたカベルネだったが、ダイアモンド・テラスの2002年を、おそらく「ピーク」直前の状態で飲めたのが、何より嬉しかった。このダイアモンド・テラスの2002年カベルネに関しては、リリース直後から2年ごとに口にしているという背景があり、こうして食事と一緒にじっくり飲むことができて幸せである。
 

 2011年 2月某日 

ポークチョップを作って、さて何を飲もうかなと考えた時、年明け早々、ナパ・ヴァレーの「Dean & Deluca」で買ったワインの
ことを思い出し、それを開けてみることに。Dean & Deluca は、他のワイン・ショップと比べると割高なものが多いのだが、
それだけに、ここで20ドル台のものを見つけると、「どんなワインなのだろう」とソソられてしまう。

Flux, Red Wine, 2008  $29.00
ボトルのうしろを見ると、「Vinted & Bottled by Mark Herold Wines」と印刷されてあり、マーク・ヘラルド氏が関わって
いて29ドルならお買い得だと思い、即、購入したものである。
2008がデビューの当ワインは、
29ドルとは言え、あと1〜2年置いておいても面白いかもしれない。
様々な品種の特徴が、次から次へと出てきて、タンニンもしっかり。タンニンと酸のバランスもナイス。
ウエブサイトによると、2008年は、グルナッシュ、シラー、カリニャン、プティ・シラーのブレンドとのこと。
 
 2011年 2月某日 

どうも一部のワイン愛好家の中には、「ブレンド」=「まがいもの」という偏見をお持ちの方がおられるようで、ワインは100% ナントカ品種であるべし!と強く主張なさる。一方、「私はボルドー系(品種)しか飲まない」「私はブルゴーニュ系しか飲まない」、「私はフランス・ワインしか飲まない」と言う方もおられる。何十年もワインを飲んできて、自分の人生残りあと数年となった時に、「XXしか飲まない」という見解に達するのは悪くないと思うのだが、健康でお酒を美味しく飲める間は、間口を狭めず、様々なワイン・お酒を頂く方が楽しいのではないかと思う。
で、とある日、ナパ・ヴァレーはカリストガに昨年オープンした「
B Cellars」のテイスティング・ルームに寄ってみた。Kirk Venge氏をワインメーカーに迎えているワイナリーで、ナパ・ヴァレーの良質フルーツを使った究極のブレンド・ワインを造るというのが、ここの基本コンセプト。
テイスティング・ルームは、高い天井が豊かな空間を提供、テラスに設えられたテーブルでテイスティングするのも良し。
テイスティングした中では、シャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン、ヴィオニエがブレンドされた「
Blend 23 2009」が、最もしっくり来た。ミネラルな感じとシャキっとした酸に、ヴィオニエらしいトロピカル・フルーツさが少し混じって、食欲をそそられた。
昨年12月号の「
Wine Advocate」で、ロバート・パーカーJr氏は、このワインのことを、「The only innocuous offering I tasted was their white wine, 2009 Blend 23」と書いておられた。「はあ、そうですかあ」。
 
 2011年 2月某日 

ワインカントリー日本語ガイドのお客様と、ランチ@
Solbar。カリストガ周辺でランチを取る機会があれば、9割方、ここに来る。だから、この「なんちゃってブログ」にも頻繁に登場することになる。
3〜4人で食事する時は、ここの名物「
Lucky Pig」を注文して皆で分けるのだが、この日は私と顧客の2人きりだったのでソレは頼まず、ビーツのサラダをシェアして、あとは各自アントレを注文。
私は、「
Torta al Pastor」を注文。スパイシーなマリネ・ポークを使ったメキシカン・サンドイッチ。
ポークそのものはまったく辛くなかったのだが、付け合せの人参のピクルスが、刺激的に辛く、甘いパイナップルのグリルと交互に食べることに、しばし没頭。
 
 2011年 2月某日 

サーモンのグリルをする時、どういう味付けにするか、毎回迷う。オレンジ果汁とハチミツを使って甘く焼くのも良いのだが、
この日は、マヨネーズ、リコッタ・チーズ、レッド・カレー・ペイストを混ぜたものをサーモンに塗ってオーブンに放り込んだ。
同時に、芽キャベツ、カブ、人参も、塩・胡椒、オリーヴ・オイルでオーブンに。根菜類はオーブンで焼くと、自然の甘みが
滲み出て大層美味しい。
ワインは、寒い日だからこそナイスに冷やされたシャルドネを、と、
Barnett Vineyard のシャルドネ Savoy Vineyard 2007
2年ほど前に、ワイナリーで購入したあと置いておいたのだが、恐らくそれが正解。様々なスパイス香が、エレガントにふんわり漂うようになり、グラスを重ねても飽きが来ない。大変美味しゅうございました。
 

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