2008年01月16日
日本では、東京で初雪が降ったそうで、冬本番の様子と、オンライン・ニュースで読みました。
ここ、ベイエリアは先週末から雨がまったくなく、昨日突然の濃霧に午前中覆われた以外は、毎日スカっとした快晴が続いています。
今週の「あれこれ」は、ダイエットについて書きます。
ダイエット、いわく「体重を落とす」ことについて、私は今まで3回「意識して」やった経験があります。
最初は、一回目の結婚がどうもうまくいかず、前夫と別居状態に突入した頃で、いきつけの指圧マッサージのおばさまに、
「夜のごはん、パスタ類を控えてごらん」と言われたのがきっかけでした。
一人暮らしを始めると、食事の支度も自分のためだけになるわけで、食べる量ががくんと落ちたために、するするっと体重が
落ちました。
二回目は、再婚して二人の子供を産んだあと2年ほどしてからの時。
当時勤めていた会社の女性同僚の間で、ダイエット&エクスサイズが何故か流行ったのでした。
会社のすぐ斜め前にあったジムのメンバーに、どどどっと彼女らがなって、週に3回は退社後、エアロビクス(この言葉も、既に
懐かしいものの部類に入りますか)のクラスで汗を流しておられました。
私は、残業が多かったのを言い訳に、そこのメンバーにはならず、家の近くのジムの会員になり、週末2日を使って運動を
するようになりました。
この時も、半年もすれば標準体重にまで落ちたと記憶しています。これが、1994年頃のことでした。
しかし、95年になって、それまで以上に仕事が忙しくなり、まだ小さかった子供達の世話もあり、平日はそれこそ毎日バタンキュー
で、週末も時間がちょっとでもあれば昼寝させて状態となり、いつの間にかジム通いも怠るようになったのでした。
間食は、もともとあまりしない方ですが、それでもランチにどっさり食べ、ビジネス・ランチでどっさり食べ、家に帰ってきてから
さっさと作れるものをどっさり食べ、ワインやビールや各種アルコールをどっさり飲んで、そして何も運動しない毎日が続くと、
当然、体重は増えていく一方です。
ところが、本人は太っていっているという自覚が、ほとんどなかったのです。これが恐い。
毎年、4月あたまと、7月中旬〜下旬に、日本への出張が入っていたのですが、そのたびに毎回、デパートに行って着ていく洋服を
2セットほど買っていました。流行の最先端を着るわけではないので、一度買い揃えれば2〜3年は着回しができて然るべきところ、
毎年買い換えていっていたということは、つまり、年を追うごとに、合うサイズが違ってきていたということなのです。
年々、横に大きくなっていっていたことは、この服のサイズでわかっても良いはずなのに、本人は至って鈍感、平気。
どこかに行った時とか、パーティーなんかに行って撮った写真を見ても、今なら「顔がまん丸だ」とあきれて見ることができますが、
当時は、どうとも思わなかったのです。いえ、どうとも思わなかったのではなく、「ちょっと太って写ってるなあ」と、写真写りのせいに
していたのでした。これも恐い。
そして恐らく、体重のピークを迎えたのが、会社を辞めて、日本にあるワイン・ディストリビューターさんのお手伝いをしていた
2002年頃でした。会社勤めを辞める=在宅勤務=通勤しなくなる=体を動かす機会がなくなる、という状態なのに、
飲み食いの量は会社勤めの頃以上だったと思います。
ある日、大学の同窓会の会場に我が家のリビング・ルームを提供し、そこで記念写真を撮りました。その写真を見て、ようやく、
「ちょっとコレはないだろう」と、自分のポッチャリ度を自覚したのであります。
日本に里帰りして、百貨店のジーンズ売り場に行った折、自分のサイズのものが置かれていないとわかったこと、
スポーツ用品コーナーで、耐寒用ジャージーを買おうとしたら、男性ものでないと入らないとわかったことも、この直後にありました。
2003年3月には、イタリア・トスカーナ地方へ旅行に出かけましたが、その時の自分の写真も目を覆いたくなるような代物で、
宮崎県知事ではありませんが、「どげんかせんといかん」と、はっきりと思うようになったのです。
これが、3回目のダイエット開始のきっかけでした。
BMI(ボディ・マス・インデックス)数値で、この当時「25」でしたから、堂々の肥満度「1」でした。体脂肪率も28%。
上記1回目、2回目のなんちゃってダイエット時期は、私も20代、30代で、後先考えずに運動を始めたりしていましたが、
今回は、40を越してからの一念発起、真剣ダイエットです。
何日までにXXキロ落とすとか、XX日間はXXを食べないとか、そういった短期間のものではなく、一旦体重を落としたら、それを
長く維持させられること、これから先ずっと「ベスト体重」を保っていられるようであることを目標にしてみました。
標準体重を上回ってしまうというのは、生活に必要とするカロリー数以上のものを食べてしまっているということだと思います。
本当に、実に当たり前のことなのですが、これができていないから太るのであって、特殊な病気に罹っているのでなければ、
これ以外に太る理由はありえない。
「太っている」「太ってきている」という自覚がなかった私は、自分が毎日どれだけのものを食べているのか自覚していなかった、
自覚しようとしていませんでした。「そんなに食べてないのになあ」と思っていたのです。
太っている人、ポッチャリの人の大半は、そう考えているのではないでしょうか。
ここが、「どげんかせんといかん」ポイントです。
最近のベストセラーに、岡田斗司夫さんの「いつまでもデブと思うなよ」があり、彼は1年で50キロの減量に成功されていますが、
彼がやられた「レコーディング・ダイエット」は、ダイエットを始めようと思い立った時に効果ある方法だと思います。
自分が何を、何時に、どれだけ食べたのか、逐一記録するのです。
ポテトチップッス1枚でも、キャンディー1個でも、昼食の何とか定食でも、ぜ〜〜〜んぶ書く。
これを1〜2ヶ月でも続けると、いかに余分なものを口にしているかが、はっきりとわかります。
この記録をもとに、どれをどう削ったら、摂取総カロリーを抑えることができるか、何をどれくらい食べたら一日合計摂取カロリーを
目標数値までに抑えることができるかを、自分で「考える」ようになるわけです。
私がダイエットを始めた2003年春には、まだこの本が出ていませんでしたので、レコーディング・ダイエットは実行しません
でしたが、あらためて、何を食べているかを意識するようにはしました。
丁度、アトキンス・ダイエットが再び注目され始めていた頃で、ちゃんと本を読んでその通りすることは面倒くさくてやりません
でしたが、とりあえず、炭水化物(特に糖分が多い炭水化物)ものを控えるようにしてみました。
こちらの食材には、栄養素数値が詳細にラベル付けされていて、1サービング当たり、何グラムの炭水化物が含まれているか
一目瞭然です。カーボ(炭水化物)・ダイエットの最も厳しい段階は、1日あたりのカーボ摂取量を30グラムにまで抑えなければ
なりません。楽だから、面倒くさいからという理由で、お昼ごはんに頻繁に登場していたカップ麺など、大体80グラム以上の
炭水化物が含まれており、ラベルでそれを見た途端、ぎえええと思いました。
ひとつひとつ、そのラベル表示を確かめる作業を続けることによって、何を食べたらよいのか、何を控えたらよいのかが
よくわかってきます。
で、結論は、夕食に炭水化物を控えること。ダイエット開始時から1年半くらいの間、ごはん、パスタ、ポテト類は、ほとんど口に
しませんでした。でも、それは夕食だけ。朝、昼は、ちゃんとご飯もパスタも食べました。(量はぐんと抑えましたが)
何かを食べてはいけないとか、何何しか食べてはいけないとか、そういった縛りは、短期間なら可能ですが、これから一生
そうやっているわけにはいかないので、極端な縛りは一切しないようにしています。
で、あとは運動です。運動そのものは、もともと嫌いではないですし、もう若くはありませんから健康な体でい続けるために、
何かしなければなと思いました。
体重を落とす=ダイエットのために運動するのではなく、その運動が好きだから運動をする、という風でありたかった。
ダイエットが成功して体重が落ちた途端、止めてしまうのではなく、そのあとも持続していける風でありたかったのです。
そして、経済的にも負担の少ないもの。
そうなると、ウオーキングしかなかろうってなものです。
幸い、私が住んでいる周辺は、散歩・サイクリング・ジョギング用のトレイルが完備されていて、季節ごとの草花、折々の空気の
温度・湿感を充分に楽しむことができます。これについては、以前「あれこれ」にも書きました。
最初は、1周約4キロのコースを、とっととっとの早歩き。これを一日おきくらいにやっていて、半年ぐらいたつと、ちょっと走り
たくなってきました。ちょっと走ってはゼ〜ゼ〜いって、すぐ早歩きに戻したりしていましたが、それも「こんなものだろう」と
気にもせず、マイペースを貫きました。
そのうち、4キロ・コースの半分くらいをジョギングで通すことができるようになり、1年後には、早歩き10分、あと残りすべて
ジョギング(30分)というパターンになりました。
何か目標があった方がやる気も出るだろうと考え、2007年春からは、フル・マラソン参加を念頭に、ジョギングの距離を
ジワジワ伸ばしてきています。今は、1時間20分くらいジョギングしています。それでも、走るのは週に多くて3回ほどです。
嫌だなあ、キツいなあと思いつつ走るのは性に合わないですし。
ちょっと風が強かったり、寒すぎたり、曇ってたりすると、「あ、天気悪いし」と、あっさり走るの止めます。
天気が悪くても、走りたい気分になったら、ジムに行ってベルトの上を延々走ります。
この「走りたい」気分になる間隔が、週3回ペースと合致しているのです。
まあ、でも、3月にフルマラソンに参加する予定ですので、今月末あたりから、もう少し走りこんでおいた方が良いかもしれません。
ということで、3回目の私のダイエットは、2003年4月から始まって、2004年5月頃には、開始当時から12キロ体重が落ち、
その状態を現在もキープしている状態です。BMI数値は、20.40あたり。体脂肪率22%あたり。
未だに、夕食時のご飯は口にしないようにしていますが、その他の炭水化物はバンバン登場させています。
テレビに出るタレントさんや女優さんという職業ではありませんので、「痩せている」必要はまったくなく、いいなあと思う服を
すんなり着用できる状態であるだけで幸せです。
ダイエットとは、ベストと思われる体重に落とすことであり、それを持続させることであると考えます。
リバウンドしてしまうようであれば、それは「持続できなかった」「持続させられなかった」「途中で断念してしまった」ということで、
その人に適した正しいダイエット方ではなかったということなのでしょう。
巷には、それこそたくさんのダイエット本が出ていて、多種多様な方法が紹介されていますが、究極のところ、
一日あたりのカロリー摂取量が、基礎代謝量を大きく上回らないようにすることこそが、原則であり基本であるはずです。
運動が嫌いで運動ができないのなら、一日あたりの基礎代謝量以上になるような食事の仕方を止めるしかないです。
でも、例えば私の年齢と身長から割り出される基礎代謝量は、1日1107kcalであり、毎日この量だけの食事に抑えるのは
結構大変です。しかも、ワインやアルコール類が好きだから、その分カロリー摂取量は飲まない人より多いはず。
だから、運動するのです。ほとんど「食べる・飲むために走っている」と言って良い状態です。
時々ジョギング中に転倒して、足や手にすり傷こさえたりしますが、それ以外は幸いにも故障なく、順調に、楽しく走っていられる
ので、いつか来るだろう更年期のカルシウム不足を補うためにも、ジョギングは続けていくつもりです。
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