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ラウンド・ポンド・オリーヴ・オイル Round Pond
我が家では、オリーヴ・オイルとサラダ油の消費量を比較すると、大体8対2の割合です。
揚げ物にはサラダ油を使用しますが、炒め物やサラダには、オリーヴ・オイルや、
エクストラ・ヴァージン・オリーヴ・オイル(略してEVOO)を使います。
アメリカにおいても、オリーヴ・オイルの消費量は、ここ2〜3年で倍増しているとのことですが、
特にEVOOに関して言えば、その基準が国レベルで設置されておらず、例えば、スーパーマーケットに
陳列されているEVOOでも、本当にそれがEVOOであるかどうかは、非常に疑わしいそうです。
カリフォルニアには、当地産のオリーヴ・オイルのレベルを一定に保つべく、
「California Olive Oil
Council (COOC)」という機関があり、ここのサイトに入ると、どこのオイルが
当機関によって正式に認定されたEVOOかがわかります。
ということで、オリーヴ・オイルなのですが、ナパ・ヴァレーで最近、 画像をクリックして、ご覧下さい。
オリーヴ・オイルのテイスティング& ツアーを始めた所が
あるというので、行ってみました。「ラウンド・ポンド」です。
案内してくださったのは、オーナーのライアン・マクドーネル
さん。1年半ほど前に、ご両親からビジネスを引き継いで
おられます。ご両親の時代、過去20余年にわたって、
ラザフォード地区にぶどう畑、果樹園を所有、生産物の
販売をしてこられており、約10年前に、オリーヴ・オイルを
造り始めました。そして、3年前から、商品として市場に出して
います。
現在、全12エーカー(約48,560u=約14,715坪)の土地で、
イタリア種・スペイン種合わせて8品種のオリーヴ・ツリーを
育てており、年間約1200ケースのオリーヴ・オイルを生産
しています。
ツアーは、まず、そのオリーヴ・ツリー畑から始まります。
イタリア品種が植えられた畑で、収穫の時期、剪定の仕方、
スペイン品種とイタリア品種の違いなどを、説明してください
ます。
たまたま、その日は「ロング・メドー・ランチ」でオリーヴ・オイ
ル造りをしているという人がツアーに参加していて、木の様子、
剪定のされ方に、いたく興味を示しておられました。
ラザフォードの土壌は水分豊かで、しかもここは平地で太陽
の光をさえぎるものが周りにまったくないので、オリーヴ・ツリー
には最高の条件が整えられています。
畑見学のあとは、ファクトリーに戻ります。全面ガラス張りの
建物は非常にスッキリしており、近代的で洒落ています。
「オリーヴ・オイルの品質というものを考えると、収穫したあと
すぐに作業に入ることのできる自分たちの工場、というものが
まず何より必要だと思います。」とおっしゃる、ライアンさん。
「ミニ・ファクトリーと呼ばれているのよ」と笑う彼女ですが、
全工程が一目で見渡せて、自分ひとりだけでも作業できる
この大きさが、ラウンド・ポンドには最適なようです。
収穫されたオリーヴが、どの機械でどう処理されて、どの
ように温度調整されて、クラッシングされていくかが、
機械を前に丁寧に説明されます。
そして最後は、これまた洒落たテーブルとスツールが置か
れた部屋で、テイスティングです。
トマト、モッツエレラ・チーズ、バジルのおつまみと、サワドー・
ブレッドが、とても美味しそうです。
テイスティングは現在リリースされている4種でした。
プレミアム・イタリアン EVOO
スパニッシュ・ヴァラエタル EVOO
ブラッド・オレンジ・オリーヴ・オイル
マイヤー・レモン・オリーヴ・オイル
下2つは、シトラス・オイルと呼ばれるもので、ラウンド・ポンド
では、果物の皮をストーン・クラッシュ時に放り込むそう
です。果汁は一切使いません。
プレミアム・イタリアンがサラダ用、スパニッシュ〜が炒め物などの
料理用という感じでしたが、ほんの少し苦味がありながらも
スムースな舌触りのプレミアム・イタリアンが、とても印象的
でした。
ボトルもシンプルでキュート。ネックに配置された種類別の色が
とても可愛らしいと思います。プレミアム・イタリアンと、
レモン・オイルを購入したのですが、それぞれを使ったレシピ・
カードと、サーヴィング・チューブ(・・と言うのかどうか)が
添えられます。
現在、ナパ・ヴァレーで、自分達の工場を持ってオリーヴ・オイル生産をしているのは、
このラウンド・ポンドと、ロング・メドー・ランチだけです。
ラウンド・ポンドのツアーは、少人数に限られていますので、ゆっくり、じっくり楽しめます。
ROUND POND OLIVE OIL ラウンド・ポンド・オリーヴ・オイル | |
住所 |
886 Rutherford Crossroad, Rutherford |
電話 |
(707) 963.7555 |
ウエブサイト |
http://www.roundpond.com |
訪問 |
近い将来、週末もツアーを受け入れる予定ですが、 当日のキャンセルは、取消料が発生しますので、ご注意を。 |
(2004年5月現在)
★高品質のEVOOを選ぶ基準がいくつかあります。
@Acidity (酸度)が1%以下であること。
酸度が低ければ低いほど、ポリフェノールの含有量
が多い。
A瓶詰め日の確認
EVOOの寿命(?)は、約2年。
ヴィンテージか瓶詰め日が書かれていないものは、
その新鮮度がわからない。
他にも、いろいろあるようですが、とりあえずわかりやすいのは、
この2点です。
ラウンド・ポンドでは、鮮度を保つため、瓶詰めはリクエスト・ベースです。
つまり、瓶詰めされたものが倉庫に眠っているのではなく、注文が入るたびごとに、
その時点で瓶詰めされて出荷されているということです。
また、ラウンド・ポンドのEVOOは、COOCによって高品質レベルが認定されていますが、
それを証明するCOOC発行のシールは、ボトルに貼られていません。
どこに、そのシールを貼るのがベストか、今検討中だそうです。
確かに、ボトルそのものがキュートなので、シールの位置は決めるのが難しそう。