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2009年09月02日

9月の第一月曜日は「レイバー・デー」という祝日で、土日を加えた3連休は、「夏の終わり」と捉えられています。
が、サンフランシスコ・ベイエリアでは、9月・10月の方が気温が高くなる日が多くなる傾向にあり、いわゆる「インディアン・サマー」
と称されております。今日(2日水曜日)も、かなり暑いです。

今年の夏(6月〜8月)は、かなりマイルドで気温もさほど高くならなかったので、ワインカントリーにおける葡萄の成長も、
比較的ゆっくりなようです。インディアン・サマーに、高温の日が何日か続いてくれることを、ヴィンヤードの人たちは期待しています。

今週の「あれこれ」は、なんちゃってブログ「こんなもの食べてます飲んでます」8月分を、お届けします。
 

 20098月某日

Russian River Valley
地区のWestside Rdを走ると、古くからあったワイナリーが別の人の手に渡り、別の
ワイナリーとなって「きれいに」復活・登場しているのが顕著。その一つが、元「Belvedere Winery」だった場所に
登場した「C.Donatiello」。
手入れの良く行き届いたオーガニック・ガーデン、テラス席がなかなか素敵である。当ワイナリーは、シャルドネと
ピノ・ノワールを主軸にしており、生産量も極めて少なく、単一畑ものだと、それぞれ200ケース未満。
ヴィンヤード・ブレンドのリージョナルものでも、せいぜい3000ケース前後である。テイスティング・ルームでの
試飲は、この地域には珍しく、シャルドネのみのフライトもあり。
ワイナリーのウエブサイトには現在出ていないが、ソーヴィニョン・ブランも200ケースほど造っており、これが
草っぽさが薄く、グリーン・アップルを始めとするフルーティさが素敵で、気に入った。
買ってきた翌日、Cod (鱈)のソテー、バター&ケッパー・ソース添えを作ったので、早速開栓。ヴェリー・ナイス・マッチング。
 
 20098月某日

 友人に、「住宅地に忽然と現れるラオス料理屋」と教えてもらっていた店「Vientian Cafe」に、主人と二人で
 行ってみる。本当に、周りに何の店もない住宅地の中にあり、だからアルコールを出すライセンスが取れなかった
 かして、アルコール類は持ち込みのみ。2ブロック先にリカー・ショップがあると店の人に教えてもらい、あまり
 よろしくなさそうなエリアだったので、主人にビールを買いに行ってもらう。
 ラオス料理だけでは一般受けしないのであろう、タイ料理、ヴェトナム料理がごっちゃになっているメニュー。
 あれこれ4品ほど頼んでみたが、写真の「Nam Kao」がナイスだった。
 豚ひき肉、ココナッツ、野菜入りチャーハンのようなもので、ライスをさっと炒めるのではなく「Deep Fried」して
 いるのがミソか。
 これを、レタスやらミントやら香菜で包んで食べるのだが、野菜の香りが芳しく、とてもリフレッシング。
香菜がダメな人は、食べられないだろうが、私は大好きなので、パクパクいってしまう。お店の人も、明るくフレンドリー、メニューの
ほとんどが7〜8ドルというリーズナブルさも、大変ナイス。
 
 20098月某日

霧でどんより薄ら寒い日より、朝からぱ〜っと晴れ上がった日の方が、ファーマーズ・マーケットはやっぱり活気づく。特に、アイスクリームやシャーベットや、フローズン・ヨーグルトの類いは、天候によって売り上げの幅が大きく
違ってくるだろう。
以前にも、ここで書いたScream Sorbet」。毎週、フレーバーが微妙に異なるので、必ずチェックはしてきた
のだが、この日、待望の「プラム・シソ」風味が登場していた。(つまり、梅しそ)
色は、極彩ラズベリーのようだが、味は当然、プラム&しそ。かなり美味しく、待ってた甲斐があったというもの
である。翌週行ったら、その週は、このフレーバーが出ていなかった。残念。
小さい1スクープが3ドルと、決して安くはないのだが、他ではないフレーバーが出てくるので、私にとっては
ささやかな週末の贅沢なのである。
 
 20098月某日

 チャイナ・タウンでは、魚はど〜んと丸ごと並べられていて、刺身状態になっているものは皆無なのだが、
 コリアン・マーケットに行くと、それがあったりする。ある日のフィッシュ・コーナーには、平目の刺身があり、
 こちらの人にはまだ、その希少価値が認知されていない「エンガワ」が無造作に、その中に混じっていた。
 刺身としてありがたがって食べるのも、ちょっと芸がないかと思い、Ceviche風にしてみた。
 セヴィーチェというのは、ラテン・アメリカの(主に)白身の生魚を使ったディッシュのことで、レモンやライムで
 マリネされている。
 私は、レモンとエキストラ・ヴァージン・オリーヴ・オイル、胡椒で、平目をマリネして、もみじおろしを上から
 垂らしてみた。下には、大根の薄短冊切りと、かいわれ、パプリカのスライス。夏の日の夜のサイド・ディッシュ
 として、ナイス。これに、キンと冷えた極上の大吟醸でもあれば、最高だったのだが。
 
 20098月某日

イチゴというのは、そのままデザートとして食べるしかないのかなあと思っていたら、「Cooking Light」誌5月号に、
ストロベリー&アボカド・サルサのレシピが載っていた。サルサ単体で、トーティヤ・チップなどと一緒に食べるのが
一般的かもしれないが、雑誌には「ロースト・チキン、ソテーした魚、グリルしたポーク・テンダーロインに乗せると
グッド」と書かれていた。
薄切りポークを買ってあったので、これをしゃぶしゃぶにして、その上に乗っけた。
サルサ自体は、ウルトラ・イージー。イチゴ、アボカド、赤玉ねぎを細かく刻んで、それらとシラントロ(香菜)、
おろしたライム皮、ライム汁、ハラペーニョ・ペッパーのみじん切り、砂糖を混ぜるだけ。
今回は、ちょっとイチゴの量が多すぎた感あり。そして、下のお肉は、やっぱりソテーするかグリルするか、
とにかく焼いた方が絶対にこのサルサに合う、ということを学んだ。
 
 20098月某日

 サンフランシスコのジャパン・タウンに、「New People」という施設がオープンした。
 そのグランド・オープニング・イベントでの仕事があったので、午前11時の開始から、ほぼ一日
 ものすごい大音響の横で過ごした。この「New People」という施設は、3階建てのガラス張り
 ビルで、地下には日本の映画を上映するシアター、1階は、ロックフィールドの「デリカ」、
 ブルー・ボトル・コーヒー、
XOX truffles、伊藤園が入った飲食フロアー、中2階がグッズ関連、
 2階が、ロリータ&ゴシック・ファンションのショップという構成。
 ロリータ&ゴシック・ファッションに無知な私は、ここに入ったテナントが、どれほど人気で有名なブランドなのか、
 よく知らない。それに、普段、サンフランシスコやその周辺で、ロリータ・ファッションに身を包んでいる人たちを
 見たことがないので、そういう類いの店を持ってきて、大丈夫なのだろうかと思っていた。
が、当日会場に着いてびっくり。一体、この人たちは今までどこに生息していたのだろうと思うくらい、右向いても
左向いても、ロリータ、ロリータ、ロリータ。
日本人じゃなく、アメリカ人(或いはカナダ人、ヨーロッパ諸国の人)のロリータだ。
彼女たちには、ロリータ・ファッションというのは、一種の「コスプレ」なのだろうか、それとも「普段からの自分の
スタイル」なのだろうか。いや、普段からとは思えない。今まで街中で見たことがないのだから。
地下のシアターで上映されることになった「20世紀少年」のプレミアということで、イベント会場には、当映画の
監督さん、女優の常盤貴子さん、そして「ともだち」が来場、スピーチをしておられた。
私個人的には、この地下シアターで上映される日本映画に興味津々。
いわゆる「
J-pop」というものに興味ある若者は、結構な数存在するので、この「New People」がそういう人たちを呼び寄せ、
沈滞気味だったジャパン・タウンが再び盛り上がるのであれば、それはそれで良いなあと思う。
 
 20098月某日

コリアン・マーケットに、今度は巨大タコが登場。姿形そのままのタコが、ドンニョロ〜と氷の中に埋まっている。
タコ好きの私は、「これは買って食べねば」と思ったが、さすがに一匹は大きすぎるので、茹でられた足の部分の
切り身パッケージを購入。
これを薄く薄くスライスするには、半分凍った状態でないと難しい。買ったままの状態では、写真のような厚さに
切るのが精一杯。
チェリー・トマトと、スライスしたハラペーニョ・ペッパーを混ぜて、エキストラ・ヴァージン・オリーヴ・オイル、
ホワイト・バルサミコ酢、塩・胡椒でシンプルにサラダ。
後日、オーベルジュ・ド・ソレイユで食べたもののように、タコを焼いてみたのだが、咀嚼できないほどチューイーに
なってしまった。一旦茹でられたタコは、火を通したらダメなのだろうか。柔らかいタコのグリルにするには、
生のタコを使うしかないのか?
 
 20098月某日

 ビジネス・ランチで、サンフランシスコはユニオン・ストリートにある「某B」。「今日のスペシャル・メニュー」に、
 「ハマチのカマ」があったので、注文。見た目は大きいが、カマの部分は、食べられる身の量がさほどないもので
 あり、一生懸命ほじくったって、たかが知れている。
 サイドに何もないこの一品で13ドルというのが妥当なのかどうか、頭の中を疑問符が駆け巡る。
 この店は、アジアン・フュージョン料理の店として、ずっとその人気を保ってきている有名店であるが、
 過去訪れるたびに、頭の中を疑問符が飛び交う状態で、どうして当店がそこまで人気があるのか、
私には皆目わからない。(批判めいたコメントであるため、店の名前はアルファベット表記にしてあります。)
 
 20098月某日

友人が、日本から遊びに来ていて、ソノマ郡ペタルマに宿泊しているというので、ソノマのダウンタウンで落ち合い、
ランチ@「El Dorado Kitchen」。チーズ・セクションにBurrataが、しかもスタッフド・ブラータがあったので注文。
早く口にしたいと卑しく焦ったために、写真を撮るのを忘れてしまった。
快晴の日だったので、キリっと爽やかな白ワインが良いねということで、ハーフ・ボトルのセクションに、
ステージコーチ・ヴィンヤードのマルサンヌがあったので、珍しさに惹かれて注文。
ステージコーチ・ヴィンヤードの所有者である Kruppさん兄弟が、「Black Bart」というワイン名で出しているもの。
ドライで、ほんの少しブレンドされているであろうヴィオニエのトロピカルなフレーバーがパンチを効かしていて、
ナイス。
 
 20098月某日

 上記のランチのあと友人と別れ、フラフラとソノマ・プラザの周りを歩いていたら、「Roesller
 テイスティングのサインを見つけた。当ワインリーのワインメーカー、Scott Shapleyさんは
 2005年までサンフランシスコの「Crushpad」でワインメーカーをされていて、
 私の「mom amie」ワインの04年シャルドネ造りの際、大変お世話になった方。
(詳しくは、「あれこれ」の「好きが高じてワイン造り」をご覧ください) 
スコットさんがRoesller に行かれてから、ここのワインが更にアップグレードされたと感じているので、サインを見つけて嬉しくなって
寄ってみた。
平日だったので、もちろんスコットさんご自身はおられなかったが(翌日の土曜日には来られる予定だったとのこと)、フレンドリーで
 もの静かな若い女性スタッフと二人きりで、2007年シャルドネと、06年ピノ・ノワール、
 07年アペレーション・ ピノ・ノワールをテイスティング。
 07年の単一畑ピノ・ノワールは、大半が秋以降のリリースになるようなので、その頃、
 またテイスティングに 訪れてみたい。
 素敵だった07年 Big Bend シャルドネのハーフ・ボトルと、テイスティング・ルームにて
 先行リリースしていた07年 Savoy Vineyard ピノ・ノワールを購入。
プラザからちょっと離れた所には、「Sojourn」もテイスティング・ルームを開けていた。こちらはアポ要。
帰途、カーネロス地区をナパ側まで出た。カーネロス地区は、ヴィンヤードがうねうね丘陵地帯を覆っている風景
が、いつ見ても「良いなあ」と思う。信号待ちで止まった前の車が、ボートを牽引していて、畑の背景とのコンビ
ネーションが面白かったので、フロントガラス越しにパチリ。
 
 20098月某日

上の息子が、オレゴン州ポートランドの大学に進学することになり、寮生活を始めるにあたり、荷物ごと一緒に
ドライブしていくことにした。オレゴン州は、カリフォルニア州の北隣だが、我が家からポートランドまでは、
片道630マイル(1008km)。東京から福岡がおそよ1000キロということなので、往復だと、日本列島縦断と
ほぼ同じくらいになるわけだ。
しかしながら、アメリカはハイウエイ・フリーウエイともまったく料金がかからないし、ハイウエイを走っている限り
信号がないので、距離と所要時間に対する疲労感は、それほどでもない。運転し続けたら約12時間ほどで、
ポートランドに到着する。
月曜日、我が家を午前8時半に出発して、カリフォルニア州(ほぼ)最北端の太平洋岸沿いの町「クレッセント・
シティ」に、午後4時頃到着。ここで1泊。
海沿いに建つ「Beachcomber」レストランで夕食。地方のレストランだから、量がまた多いのだろうなあと
覚悟していたが、案の定、半端じゃなく多い。スープかサラダの選択も、量の多さを懸念して、お腹がふくれるスープでなく
サラダにしておいたのも正解。私は、カラマリ・ステーキを注文したのだが、見よ、このデカさ。サーブしてくれたお姉さんが、
「はい、カラマリ・ステーキ。ぐふふ」と一人笑いしてたが、「ぐふふ」はこっちのセリフだろう。
しかも、これはステーキ(焼く・ソテーする)ではなく、フライ(揚げてある)じゃないか。タルタル・ソースまでついているし。
揚げ物だわ、サイドにライスとトーストまでついているわで、炭水化物のパレードだ。すごすぎる。
頑張って食したが、3分の2くらいでギブアップした。美味しかったけど。
 
 20098月某日

 翌火曜日、朝8時にホテルを出て、太平洋岸沿い101号線でオレゴン州に入り、Reedsport
 
という街まで海沿いを北上。そこから内陸に入って、5号線をポートランドまでひた走る。
 翌日への疲れと時間を気にせずとも良かったら、もっともっと北まで、海岸線を走っていた
 かった。面白い形の岩がニョキニョキ突き出ているオレゴン・コーストは、運転していても
 気持ちが良い。午後3時過ぎには、ポートランド南のホテルに到着。
家を出てまだ翌日だというのに、もうご飯が食べたくなり、「何でもいいよ〜」という息子をひっぱって、隣町Tigard
 にある日本食レストラン「Maki」へ。握り(お寿司)を頂いたのだが、どのネタもフレッシュで、握りのサイズも
小ぶりで、すっかり気分が良くなる。日本酒も、ちゃんとセレクトしてあります、といった感じのラインアップで、
キュートで涼やかなグラスに注がれて出てくる。
ご主人は、その昔、サンラファエル(サンフランシスコ郊外)の「Sushiko」や、サンフランシスコの「Sakana」で働いておられたとのこと、
出身が神戸・鈴蘭台だということで、ご近所さんじゃないのと盛り上がったのだった。
 
 20098月某日

 翌水曜日、朝7時半に大学へ。8時から、寮登録が始まる。鍵をもらって、部屋の位置を
 確かめ、最寄の駐車場に車を動かし、引越し作業。机周りとベッド周りのものだけなので、
 運び込み及びセッティングにさほど時間は要さない。この日、昼前から、新入生の両親・
 保護者対象のオリエンテーションがあったのだが、このテの(PTA類)集まりが苦手な私は、
 これをパス。引越し作業も大方済んだので、一人、ホテルに帰る。
 朝食・昼食兼用の食事を、ホテルの近くにある「Tokyo Teriyaki」という店で。
 名前からして、相当怪しそうだったのだが、レジの女性が韓国人の大変フレンドリーな人で、その笑顔に負けて、
 ランチ・スペシャル6.95ドルというものを注文。これが、また、デカい。(写真左)
 店に来ている人の体格を見ると、その店のボリュームがわかるという傾向にあるが、当店はその法則に
 ぴったりハマっていた。デカいお兄さん・おじさんばかりだった。
スパイシー・ポーク・リブと、チキン・テリヤキがご飯の上に乗っかっているのだが、テーブルに運ばれてきたそれを見て思わず
「う・わ・ぁぁぁ」と口にしてしまった。
後日、懲りずにまたここに来て、今度はチキン・カツを頼んだら(写真右)、デカいカツが2枚も乗っかってきた。無理、無理。
こんな量を出す(一応)日本食の店なんて、サンフランシスコ・ベイエリアにはもうほとんどないと思う。
ポートランド郊外のこれは、貴重な残存「良心」だ。
 
 20098月某日

 同日、水曜日の夜は、ポートランド市内でビジネス・ディナー@「Heathman Hotel」内の
 レストラン。アメリカにおいて、ホテルの中のダイニング・ルームというのは、とかく軽視され
 がちなのだが、ここは以前から評判の良い人気の店であるようだ。
 お値段もよろしい。
 私は、Lamb Tongue (ラムの舌)という珍しいものを前菜に、メインにはオレゴン州産の
 ラビットを注文。
 ラム舌は、もう少し何か味にパンチがあっても良いのになと感じたが、これにポテトを添えると
 いうのがユニークで、楽しめた。
 同席者が、アルコールを嗜まない方だったので、私一人で、グラス・ワインを注文。
白には、Didier Dagueneau, Pur Sang, Fume de Pouilly 2003(仏)、
赤には、Walter Scott, Pinot Noir, Eola Amity Hills 2007 (オレゴン)。
どちらも大層美味しかった。が、Didier Dのスーヴィニョン・ブラン1杯が、上記の超ボリューム「ランチ・スペシャル」の約2.6倍の
値段だということを、ふと考えると、う〜む、値頃感というのは難しいものだなあと、ため息。
 
 20098月某日

 翌木曜日は、一日、東京の仕事でセールス・コール。ポートランド周辺を自分の運転で回る
 のは、これで3回目なので、大方の地図は頭に入ったように思う。夜、ビジネス・ディナーで、
 ホテルのあるLake Oswego という街の「Five Spice Seafood & Wine Bar」。
 昨年の夏、息子らとカレッジ視察に当地を訪れた時にも行った店である。アポ先の人が、
 「日本食以外で、ワインが楽しめる店」という私のリクエストから選んだ先で、偶然の一致。
 ハッピー・アワーを目指して行き、オイスター6個 5ドル、ファイブ・スパイス・フライド・スク
 イッド 5ドルという、大変リーズナブルな前菜を白ワインで頂く。
 メインには、私は Rack of Lamb を頼んだのだが、あとで思い出すと、先回も同じものを
 食べていた。
ワインは、オレゴン産、Stevenson Barrie のピノ・ノワール、Temperance Hill Vineyard, Willmette Valley,2006を。
初めて目にするワインだったが、オーナー兼ワインメーカーのMichael Stevenson氏は、あのPanther Creek のワインメーカー。
自身のワインであるところの、このスティーヴンソン・バリーは、オレゴン州内のレストランに多少卸しているだけで、州外には
ほとんど出回らないとのこと。生産量が少ないし、ウエブサイトだって作っていない。各種ワイン雑誌のレビューにも、ほとんど
登場してこない。
ベリー系のフレッシュなフルーツの香りと、エキゾチックなスパイス風味、そして私の好きな大人っぽいearthyさが、それぞれ
いい具合に重なり合っていて、大変美味しく頂いた。オレゴン州まで来た甲斐があったというものだ。
 
 20098月某日

 翌金曜日は、オレゴン州ウイラメッテ・ヴァレーのワイナリー巡りに1日をあてた。
 午前中に1件、アポイントを事前に入れておいた以外は、常にオープンしているワイナリーを
 訪問。このことについては、次回、「ワイナリー紹介」で書く予定にしている。
 で、翌土曜日、ポートランドを午前中に出発。帰りは一人でドライブだ。約5時間ほど走って、
 オレゴン州の南端近くの町、Ashlandで1泊。アッシュランドは、シェークスピア演劇で有名な
 所で、ちょっと走るとクレイター・レイクという素晴らしく美しい湖もある。
 この街に、投稿者の間で大変評判の高いレストランがあるのを見つけ、一人で夕食に行って
 みた。「Amuse Restaurant」。
 若い人など一人もいない、顧客年齢層の高いレストランとお見受けした。(値段もよろしいし)
            メイン・ダイニング・ルームは、照明を落とし気味の落ち着いた内装だったが、私が通されたのは、
 店の奥に設置されたセミ・アウトドアのスペース。シェイクスピアのプレイを観に行く前の人たちで埋まっていて、
 しかもグループが2つも。(1つは、女性ばかりのグループ20名ほど、もう1つは夫婦4組のグループ) 
 だから、話し声がやたら大きくて、わんわんわんわん響く響く。
 で、1時間ほどしたら、グループ以外のテーブルの人たちも含め、全員が食事を終えていなくなり、40名収容の
 スペースに、私一人、ポッツ〜ンと残ったのである。苦笑いするしかないだろう、これは。
 食事は、でも美味しかった。「地方のレストランにしては、かなりマシ」と言った方が適当なのだろうが、
 24時間 brine したというポークは、塩気が丁度良く、中身が薄〜いピンク状を保っていて、美味しく頂いた。
 地元産のエアルーム・トマトも、一番下に敷かれていたものは巨大なスライスで、エアルーム・トマト好きの私も、
 ここまで大きいのは見たことがなかっただけに、楽しめた。

            翌日曜日、朝7時にホテルを出て、約7時間ほどのドライブで、我が家に到着。さすがに疲れた。
 

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