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2008年07月23日

寒くて、やおら靴下を出してきて履いたり、フリースを着込んだりしなければいけない日があったかと思うと、翌日は朝から大快晴で
デニムなんて履いてられないくらい暑かったり・・・。
それでも、湿気がまるでないのでサラっとしていて快適です。ベイエリアに住んでいると、気候に甘やかされます。

今週の「あれこれ」は、月末ですので「なんちゃってブログ、こんなもの食べてます、飲んでます」をお届けします。
先月分をすっ飛ばしていたので、6・7月分まとめて書きます。
 

 20086 月某日

仕事先アポイントの人と、アルバニーでランチ。アルバニーは、バークレーの隣に位置し、中心となるソラノ・アベ
ニューは、カフェ、レストラン、ブティック、ネイルサロン等が集まって、まずまずの活況を呈しているのだが、わざわざ
他の街からやってきてまでも食べたい・試したいと思わせてくれる店はない。でも、それはそれで、ローカルの人達が
充分にサポートすれば良いわけで、問題なし。
で、この日のランチは、「Northern Chinese Cuisine」と謳ってあるレストランで。モンゴルっぽいものがメニューに
ありますよ、ということなのだろう。ラム料理がお薦めとのことで、それを注文。ランチなので、ご飯もサラダもひと皿に
ついて、結構なボリューム。本当にラムなのだろうかと疑うくらい、まったくラム独特の香りがしない。まあ、いいか。
ちゃんとスパイシーで、それはナイスだった。
 
  20086 月某日

 この日も仕事先とランチ・アポ。サンフランシスコ市内の新しい店「Anchor & Hope」。
 元「ポストリオ」のシェフ兄弟+マネージャーがトリオで開けて来たレストランの3軒目。
 1軒目「タウン・ホール」、2軒目「ソルト・ハウス」共に、まずまず(いや、それ以上)の成功を
 収めていて、この3軒目もおそらく、問題なく流行るだろうと思われる。「アンカー&ホープ」は
 裏通りにあり、ちょっと盛りの過ぎた漁夫の溜まり場というような雰囲気を出している。店内も、お金をかけていないのか、かかってないように見えるだけなのか、判断しにくい内装で、それが
かえって今風に見えるから、凄い。
「タウンホール」も「ソルト・ハウス」も「アンカー&ホープ」も、「びっくりするほど美味しい!」ものはないけれど、
どれを食べても間違いない、安心して食べられる点で共通しており、それが盛況の要因のひとつなのだろうと思う。
「アンカー&ホープ」のワイン・リストは細長い用紙1枚なのだが、すべてのワイン(全部で40種類くらい)につき、グラスで注文することができるのが特徴。これは嬉しい。特に、同席者が飲まない人の場合とか、ランチ時とかに。
私は、B.Kosugeのピノ・ノワール、Manchester Ridge Vineyard 2005を。去年の収穫時、このマンチェスター・リッジに3回も行ったことを懐かしく思い出しながら。(遠いのだ、ここがまた)
 
 20086 月某日

 6月は誕生日があり、毎年行きたいレストランに予約を入れて、主人にご馳走してもらうことに
 なっている。今年は久しぶりに「Quince」に行きたいと希望を出していたのだが、新しい店に
 しようとの申し出が主人からあり、結局、「Murray Circle」でのブランチとなった。
 ゴールデンゲートブリッジを渡ってすぐのところに「Fort Baker」という湾に面した土地があり、
 そこに「Cavallo Point Resort」というホテルができた。「ムレイ・サークル」は、そのホテルの
 中にオープンしたレストランで、エグゼクティヴ・シェフは、ナパ・ヴァレー「メドウッド・リゾート」内
 ダイニング・ルーム再開に尽力を注がれたジョセフ・ハンフリー氏。
 ブランチだったので、シェフの実力を計ることは難しいが、でも充分に洗練されたメニューであった
 ことは確か。
午前11時の予約でも、誕生日祝いだから私は飲む気満々で、食べる気も満々。前菜にオイスターを半ダース注文し、スパークリングで乾杯。私はそのあと、プロシュートで巻かれたハリバットをメインに、サイドにフレンチ・トーストを
主人と分けて。
ワイン・リストは、ものすごく力の入った内容のもので、いわゆるカルトと呼ばれるものもズラ〜〜っとリストアップ
されている。ところが、それらは「まだ、これからストックする」とのことで、セラーも完成していないようで、注文されても
在庫なし状態。
リスト冒頭の「マーケット・リスト」の中から選んでくださいと言われ、そこから注文したら、「それもない」。
グラス・ワイン・リストから選んでも、「申し訳ない、それもない」とのことで、結局、グラスで注文できるワインがボトル
ごと数本、テーブルに運ばれ、そこから選んでくださいとなった。
朝から、そんなに飲む人がいないだろうとの判断で、そういう状態だったのかどうか、それはわからないけれど、
在庫がない、セラーがまだ完備されていないという実情なら、ワイン・リストそのものを客に見せないでもよいのではないかと思った。
セラーが設置され、ストックが揃うのが8月下旬とのことだったので、秋以降、また訪れてみることにしよう。
 
 20086 月某日

カレンダーが新しい年になった時に、既にその年になる年齢を頭の中にインプットしてしまうので、誕生日そのものは
自分でも忘れてしまいがちである。それでも嬉しいことに、息子どもはとりあえず覚えておいてくれているようで、
上の息子は、言葉で「ハッピー・バースデー、Mom」と、面と向かって心をこめて言ってくれ、下の息子はバースデー・
カードをくれた。
彼らが生まれて、物心ついてきたあたり、既に「飲むこと」が生活の一部になっていたわけで、我が家に人が集まると、母親はいつも酔っ払うものであるというパターンが当たり前のようになっているようだ。
だから、バースデー・カードもこういうものになるわけだ。
 
 20086 月某日

 仕事先とのランチ・アポで、サンフランシスコの「Plumpjack Cafe」。以前、当サイトでも紹介
 したが、アップさせてから一ヶ月後あたりに、話題のシェフがまた別の店に移ってしまった。
 でも、そのシェフの傾向は細々ながら引き継がれているようで、「どこでも食べられるような、
 ごくごく当たり前のメニューの店」には戻っていなかった。
 そして、私が何より、この店を変わらず支持し続けているのは、ワインのリーズナブルさが変わら
 ないからだ。そして、スタッフの方々が、ワインを愛しておられることがよくわかること。
 この日、約束の時間までに15分ほどあったので、店の近所の同グループのワイン・ショップ
 「プランプジャック・ワイン」に寄って、ロゼを3本ほど購入。レストランに着いて着席したら、
 スタッフのお一人(男性)が、「何を買われたのですか?」と聞きにこられた。「この季節で、今ロゼをよく飲んでいるから、ピノ・ノワール・ロゼを3本ほど・・」と、袋の中身を見せたところ、「ここのピノ・ノワールはナイスですよね。」「ここの、XXは飲まれたことありますか?」と、話が弾む、弾む。
ついでに、「それでは、今、グラスでスペインの面白いロゼを出していますから、それをいかが?」と言われ、断る理由もないので注文。
アポイントの相手が飲まない人だったので、この日はアイスティーで済ますつもりだったのだが、ついつい・・。
上手いセールスの人に当たったという感じ。で、そのロゼ、ラム肉ハンバーガーにも良く合って、大変美味しかった。
 
 20086 月某日

月に一度、週末に働かなければならない友人に頼まれ、彼女の子供(5歳)を、うちの下の息子がベビーシッター
することがある。彼女の仕事は、大体午後6時くらいに終わるので、ついでだから、我が家で夕食食べていけば?
と誘う。
おとなしく夕食だけで終わるわけは当然なく、主人と私と彼女で、ワイン3本空ける。(白1本、赤2本)
赤は、Sapphire Hill のサファイア・ヒル・ヴィンヤード、ピノ・ノワール2004。
Detertのカベルネ・ソーヴィニョン2004。
デタートは、カベルネ・フランもナイスなのだが、いかんせん、生産量が極めて少なく、カベルネ・ソーヴィニョンは毎年、
150ケース程度である。彼らのヴィンヤードは、オークヴィル地区、マヤカマス山脈のふもと近くにあり、ご近所が
モンダヴィのTo Kalon、ハーラン、ファー・ニエンテとい優良エリア。
もっと「カルト」的ステータスがあっても不思議じゃないワイナリーなのだが、極めて地味な存在。
時間がたつほどに、じっくり味わいたくなる、おしゃべりを止めて、ふと手が止まる、そんなカベルネだった。素晴らしい。
 
 20086 月某日

 イカが安く売られていたので、2はい買い、どう料理しようかなあと考えた挙句、手っ取り早くソテーして、サラダに
 投入することにした。トレーダー・ジョーズで、ポテトのスライスがパックになったものがあったので、それもソテー。
 どうってことはないのだが、このポテトのスライス・ソテーは、ピノ・ノワールにとても良く合うと、個人的に思い込んで
 おり、ワインは、テスタロッサのピノ・ノワール、Garys' Vineyard 2004
 イカも、スライス・ポテトも、白飯のお供にするには、醤油を垂らすのが普通なのだろうが、私はウスター・ソースを
 垂らす。そして、ケイジャン・スパイスなどをふりかけると、ワインが進むのである。・・・と、本人は思っている。
 テスタロッサのワインは、2年ほどメーリング・リストに名前を載せていたので、かなりの本数がクロゼット・セラーに
 あり、せっせと飲んでいかないといけない。
 
 20086 月某日

サンフランシスコ・ダウンタウンのジューイッシュ・ミュージアムが完成、オープンした。
ゴロンと転がった巨大サイコロ型建物が、そばを通り過ぎる人の足を止める。
この建物があるアレーには、日本発シュークリームの「ベアード・パパ」があり、最近「アンバー」というインディアン・
レストランもオープンした。
当初の予定通りなら、今頃、この一角に「Press Club SF」という、ワイン・テイスティング・ルームができているはず
なのだが、どういうわけかオープニングが遅れに遅れている。メディア用プレ・オープニングが4月末に開かれたという
のに、7月現在になっても営業開始しないというのは、おかしい。
 
 20086 月某日

 日本から母が避暑目的で訪米。ニューヨーク郊外にあるユニオン教会のステンドグラス(シャ
 ガール作)が見たいとの希望を受け、4泊の東海岸行き。ベイエリア滞在なら避暑目的は
 達成されるが、ニューヨークは暑いぞ〜と脅していたら、本当に暑かった。
 でも、ミュージカルがかかっている劇場とか、ホテルとか、レストランなど建物の中は、ビンビン
 に冷房がきいていて、この温度差は体に良くない。ストールが大変重宝した。
 今年は、メジャーのオールスター戦がニューヨークのヤンキース・スタジアムで行われたため、
 私達が訪れた頃は、街中にそのサインが。
  Tarrytownという郊外の街に2泊、マンハッタンに2泊。テリータウンのダウンタウンにあるワイン・バー&
 ビストロ「Chiboust」で夕食を。ワイン・バーと銘打ってあるからには、ワインがたくさんあるのかと期待していたら、そうでもなく、グラス・ワインの選択肢が白・赤合わせて8種類ほどのみ。
東海岸に来たのだから、地元のワインをと思い、フィンガー・レイクのカベルネ・フランをグラスで。
マンハッタンでは、ニューヨーク在住の知人を誘って、「Eleven Madison Park」で夕食。事前にリサーチして予約しておいたのだが
期待に反せず、素晴らしいディナーだった。素敵だったので、ここについては別途、「フード&スポット」で書くことにする。
 
 20086 月某日

東海岸から戻ってきて、母とサンフランシスコへショッピングに出る。私一人だと、ランチも食べずに、買うものだけ
買って、さっさと家に帰るのだが、誰かと一緒だとそういうわけにはいかない。どこでランチを食べようかと、つらつら
考えていると、ランチのために移動するのが面倒になり、結局、ニーマン・マーカス(高級デパート)内にある
「ロタンダ・レストラン」へ。
ここは、場所が良いのと、ドーム天井によるセッティングの素晴らしさとで、ランチ時はいつも繁盛しているのだが、
そして、食べ物も可もなく不可もなく、なのだが、何かしら居心地がよろしくない。それはどうも、お店のスタッフ達に
原因があるような気がする。とにかく、笑顔がない。フレンドリーな印象がまるでない。いつも、シラ〜っと冷た〜い
感じなのだ。それでも、訪れる人が後を絶たないのだから、「none of your business」である。
 
 20087 月某日

7月あたま、独立記念日連休に、我が家でワイン会。BBQをする。パエリア風炊き込みご飯を作ろうと、スーパーで
サフランを買ってビックリ。高くなっているとは聞いていたが、ほんの4〜5つまみほどの量が瓶に入っていて
15ドルもする。サフランと言い、バニラ・エッセンスと言い、ガソリンが高いのよりも、こっちの方が衝撃的である。
ワインは、
Sorter
 ピノ・ノワール・ロゼ2007、
Tom Eddy
ピノ・ノワール、Willamette Valley2006、
B.Kosuge
 シラー Hudson Valley 2005、
Kelham
カベルネ・ソーヴィニョン、リザーヴ2001。
 
 20087 月某日

 ファーマーズ・マーケットで、とても元気の良さそうな、デカいフェネルが売られていたので、3個ほど買い込み、
 薄くスライスしてエビと一緒にピリ辛に炒め、パスタとあえてみた。
 パスタも、ファーマーズ・マーケットで売られているフレッシュ・パスタなので、熱湯でゆがくのも、たった2分で済む。
 ピリ辛エビ&フェネルときたら、キンと冷やしたシャルドネが欲しくなり、Hirschのシャルドネ、ソノマ・コースト2006。
 藁の香りと、樽のオーキーさが前面に出てきて、「軽く飲もう」などと考えて開けたことを反省。
 クリーム・ソースを使ったパスタか、チキン料理じゃあないと、このシャルドネは活かされない。うううん。
 
 20087 月某日

メジャーリーグのオールスター戦ともなると、野球好き&ワイン好きを集めて、わいわい飲み食いしながら観戦したい
ものなのだが、あいにく、私の周りのワイン好きは誰ひとり、野球に興味がなく、しかもオールスター戦はいつも
平日なので、翌日の仕事も気になって、パーティという感じにはならない。
で、いつもと変わらない夕食となるわけだ。Ahi Tunaを焙って、サラダにする。グリーン・ピースと空豆を使って、
冷たいスープも作ってみた。テレビには、暑そうなニューヨークの図。
こちらも天気良かったので、気分はやはり白ワイン。
私一人でも飲みきれるものをと思い、Rochioliのスーヴェニョン・ブラン2005。
変なクセのない、極めてスタンダードな、きれいなスーヴィニョン・ブランなので、思った通り、くいくい。
 

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