ダリオーシュ

            新しいワイナリー施設、テイスティング・ルーム施設を建てるには、周辺近隣の了解･理解を得ないことには、
                先に進みません。当サイト「ワイナリー紹介」に以前書いた「Hall」は、現在の施設を大改造するにあたり、
                建築デザインに、ロサンジェルス・「ウオルト・ディズニー・コンサート・ホール」を手がけたFrank Gehry氏
                を採用したことで、大いに話題になりましたが、これ以上あのあたりに凄い建物ができると、交通渋滞が
                より激しくなり、環境が悪くなるというクレームが、周辺から起こっています。

そういう動きを横目に、堂々、この夏８月１６日に工事完成・オープンしたのが、
「DARIOUSH」（ダリウーシュ）。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　画像をクリックして、ご覧下さい。

                シルベラード・トレイルを走るたびに、「凄い建物ができつつ
                あるなあ」と興味深々だったワイナリーですが、一般オープ
                ンして１ヶ月ほどたちましたので訪れてみました。

立派な門から建物まで、プロムナードが伸びています。

                その先には、青空に向かってそそり立つ１６本の円柱。
                各柱頭には、Bull（雄牛）が乗っかっています。
                円柱群を真ん中に、両サイドには噴水と芝生が配置されて
                いて、ビシ～っと手入れされています。

                建物全体は、茶色と黄色が混ざったような色彩の石が
                外装材として使われています。これは、トラバーティンと
                いう石で、ペルセポリス（イラン南西部の首都遺跡）地区で

採掘され、トルコ、イタリアに輸出、相応の形に細工されて
ここナパ・ヴァレーまで運ばれてきたとのこと。

                オーナーのDarioush Khaledi氏がイラン出身なので、
                ワイナリー全体のコンセプトも、古代ペルシャ王朝のペルセ
                ポリスをイメージしたものになっています。
                まだ完成して間もないせいもありますが、どこもかしこもピカッ
                ピカで、素晴らしく豪華です。

指紋ひとつついていなさそうな大きなガラス戸を開けて、

                ビジター・センターの中に入りますと、ここがまたゴージャス。
                天窓からの自然光が、テイスティング・バーに射しこみ、
                飾られている花やワイン・ボトルを美しく照らしています。

                テイスティング・バーは「コ」の字型にカウンターがしつらえ
                られいて、背の高いバー・チェアーに座って試飲を楽しむこと
                ができます。カウンターの両サイドには、充分な数のソファー
                や椅子が置かれていて、暖炉もありますから、ここにどっしり
                腰をおろしてグラスを傾けることも可能。

さあ、テイスティングに移りましょう。

この日のメニューは以下でした。

                Estate Series 2002 シャルドネ　　　　　　　　　　　
               Estate Series 1999 カベルネ・ソーヴィニョン
             Estate Series 2000 レッド・テーブル・ワイン
             Signature Series 2001 カベルネ・ソーヴィニョン
             Signature Series 2001 シラー（Shiraz）
             2001 Late Harvest ヴィオニエ

                テイスティング用のグラスも、大振りの背の高い美しい
                グラス。どこやらのお洒落なワイン・バーに来ているかのような雰囲気です。
                いづれのワインも最適と思われる温度でサーヴされ、どれも本当に香りが豊か。

                個人的には、シグナチャー・シリーズのカベルネ２００１に、

                素敵な予感のようなものを感じました。
                ナパのカベルネ・ソーヴィニョンに関しては、２００１年ヴィン
                テージがここ数年の中でベストと言われており、これから
                どんどんとリリースされるものも、ものすごい勢いでハケて
                いくと予想されています。　その２００１年ものですから、
                期待度は充分にあったわけですが、それを裏切らない
                素晴らしいワインだと思いました。
                立ち上がる香りも、口の中で広がる味わいも、フルーツ
                風味がフルフルフルと踊り、適度なタンニンが新鮮さを表現
                しています。
                冬の特別なオケージョンの中、ポークの料理などこしらえて
                じっくり味わいたいです。

ダリウーシュのもうひとつの特徴は、テイスティングの

                「あて」に、ピスタチオが置かれていることです。
                プレーンなクラッカーを置いているところは多くありますが、
                ピスタチオというのは初めてです。
                これがまた、とても美味！むしゃむしゃむしゃと、どれだけ
                たくさん頂いたことでしょうか。

                あとしばらくすると、プライベート・ツアー＆テイスティングも
                始めるとのこと。ひとり２５ドルで、地下にある個室で座って、
                チーズとの組み合わせで試飲を楽しむそうです。時間と予算に余裕のある方には、是非ともお薦めです。

ダリウーシュ DARIOUSH
住所	4240 Silverado Trail, Napa
電話番号	(707) 257.2345
ウエブサイト	www.darioush.com
訪問	ビジター・センターは毎日、午前１０時半～午後５時オープン。
メモ	★テイスティング代★ 　　　シグナチャー・シリーズ、　　　エステート・シリーズ計５種で、　　　ひとり１０ドル。　　　スペシャル・リリース・デザートワインの　　　テイスティングは、ひとり５ドル。　　もちろん、一人分だけ払ってシェアすることも　可能。 ★置かれている家具、グッズにも注目！