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ロバート・ビアーレ・ヴィンヤーズ ROBERT BIALE VINEYARDS
北カリフォルニアにおけるジンファンデルの造り手といえば、「Turley」「Rosenblum」「Sausal」
など、いろいろ名前が挙がってきますが、産地としては気温の高い暑い地域、というイメージが
あります。ナパ・ヴァレーで言えば北のカリストガ、アレキサンダー・ヴァレー、ドライクリーク・ヴァレー、
あたりの北の方、そしてセントラル内陸のローダイなどなど・・。
その中にあって、ナパ・ヴァレーの南端近く
画像をクリックして、ご覧下さい。
「Oak Knoll」エリアに、最近になって
ようやくワイナリー施設及びテイスティング・
ルームを開いたのが、「BIALE」です。
Bialeそのものの歴史は長く、イタリアから
移住してきたビアーレ一家が、1930年代
ナパ・ヴァレーにジンファンデルを栽培し
始めたことに端を発します。
ジンファンデルのみを育て、収穫されたフルーツは、
バルク・ワインとして多くのワイナリーに卸されていました。
ビアーレ・ファミリーの2代目、Aldo Biale
氏の時代に、親から受け継いできた歴史的
ヴィンヤードを守り、より優れたワインを自ら
作っていこうと決意、4人のパートナー・シッ
プによるワイナリー「ロバート・ビアーレ・
ヴィンヤーズ」ができました。
4人のパートナーとは、
ワインメーカー Al Perry氏、
マーケティング担当 Dave Pramuk氏、
ヴィンヤーズ担当、Aldo & Bob Biale氏。
この4人体制になって、1991年を最初の
ヴィンテージに、ビアーレ・ブランドのワイン
が誕生しました。
以来、ワインそのものは近隣の「Hendry」
で造られていたのですが、約4年前に、
ビアーレ・ランチのすぐそば、オーク・ノール
に約10.5エーカーの土地を購入。
ワイナリー施設とテイスティング・ルームを
抱える大きな建物を建てたのでした。
そして、テイスティング・ルームが、この4月
からオープン。
ワイン造りも、今年の収穫から100%
すべて、ここにある自分達のワイナリーで
造られることになっています。
1991年に全生産量400ケースから始めて
14年、生産量は6500ケースに増え、
そして、立派なワイナリー完成に至った
わけで、パチパチパチ!よくやった!
おめでとう!と申し上げたくなります。
敷地内ツアーとテイスティングに訪れた
日、案内してくださったのは、4人のパート
ナーのお一人でワインメーカーの、
アル・ペリー氏。
収穫された葡萄を積んだトラックが、
どど〜っと入ってきても大丈夫なように、
充分なスペースを取って作られたエリアに、
温度調整可能なステンレス発酵タンクが
並んでいます。
アルのジンファンデル造りは、3〜4日間の
コールド・ソーク(cold soak)を経て、
あまり長い期間のマセレーションを施さない
とのこと。
発酵タンクは、オープントップ。
パンチダウンでも、パンプオーバーでも
葡萄の状態によって、どちらでも可能なよう
になっています。
「ビアーレ」=「ジンファンデル」と世間には
知られていますように、彼らの造るワインは
75%ほどがジンファンデル。
ジンファンデルだけで、8〜10種類出して
いますが、そのうち(現在は)、7本が
単一畑のジンファンデル、残り2〜3本が
ブレンド。
残り25%ほどは、少量ながら、プティ・
シラー、バーベラ、サンジョベーゼ、シラー。
「ビアーレ」といえばジンファンデル、という
明確なイメージを保たせるため、
同じように力を入れていきたいシラーに対して、独立した別ブランドを設定。
「Hill Climber」というワインになっています。
さあ、テイスティングに移りましょう。
ジンファンデルという品種は、果実の皮が非常に薄く、従って水分が入り込みやすいという
難しさを持っています。ですから、季節はずれの雨など降ろうものなら、ヴィンヤード・マネージャーは
た〜いへんな苦労を強いられることになります。
また、均等に熟さない、という難しさもジンファンデルにはあり、ヴェライゾン(房の色が変わる)
時期に、懸命な間引きを施さなければなりません。
このあたりが、比較的栽培が簡単なカベルネ・ソーヴィニョンとは異なるところであり、
単一畑のジンファンデルを主力としているビアーレの、努力・熱意が、それぞれのワインに
現れているように感じました。
ロバート・ビアーレ・ヴィンヤーズ |
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住所 | 4038 Big Ranch Road, Napa |
電話番号 | (707) 257.7555 |
ウエブサイト | www.robertbialevineyards.com |
訪問 | 事前のアポイント要。 月曜〜土曜 オープン。 ツアー&テイスティングは、午前10時、11時、午後2時と設定されて いますが、事前に連絡すれば、基本的に何時でもOK。 ツアー&テイスティング無料。 |
メモ | ★北カリフォルニア内のリテイラー(小売店)とは、ディストリビュータを 通さず、直接取引しているそうですが、その数は非常に少ないです。 ワイン・ショップでよりも、レストランでの方が、ビアーレのワインは 見つけやすいです。 レストランでのマークアップなしに、ビアーレのワインを入手する手段 として、テイスティング・ルームが開いたのは朗報でした。
★単一畑名を記すワインは、それなりの品質が求められますので、 |
(2005年7月現在)