2006年05月03日
ゴールデンウイークの真っ最中、日本にお住まいの方、いかがお過ごしでしょうか。
こちらベイエリアは、毎日お天気良く、我がオークランド・アスレティックスも調子良く、すこぶる機嫌よく過ごしております。
今週は、「20ドル以下のカリフォルニア・ワイン」 Vol.21をお届けします。
今回は、反則を犯しています。
20ドル以下は20ドル以下でも、カリフォルニア・ワインではない、という反則。
そして、本来なら20ドル以下ではないワインだ、という反則。
反則を犯してまで書きたかったと、ご理解ください。
Panther Creek
Pinot Noir 2000
Shea Vineyard, Willamette Valley
$19.99
オレゴン州ワインです。反則その@。
ピノ・ノワールをよく飲んでいた頃、オレゴン州のピノ・ノワールも頻繁に買い求めては
飲んでいました。
Archery Summitや、Drouhinや、Ponziや、Erathや、最近のものではSineannや、
Penner-ashあたりには相当、$を費やしました。
パンサー・クリークも、その$が流れていったブランドのひとつで、中でも10年ほど前、
「Shea Vineyard」の評判がぐんと高くなった時期があり、「シェーのピノ・ノワール、シェーのピノ・ノワール」と
呪文のようにつぶやいていたことを思い出します。
であるからして、このパンサー・クリークのシェー・ヴィンヤード、ピノ・ノワールが、20ドル以下なんてことがありえないのは
充分承知していました。
であるからして、近所のトレーダー・ジョーズで、これが19.99ドルで売られているのを見つけた時は、ひっくり返りそうになりました。
実際、現リリース(02年)の同ワインは、ワイナリーのサイトで「40ドル」で売られていますし、2000年ヴィンテージは
リリース当時、48ドルの値段がつけられていました。
48ドルで出ていたワインが、19.99ドル〜〜???!!!
「ウッソ〜」と、思わず、ワイン棚の前で声に出してしまったほどです。で、これが反則そのA。
パンサー・クリークさんは、古いヴィンテージの在庫一掃処分でもしたかったのでしょうか。
トレーダー・ジョーズや、コスコでは、時々こういう「掘り出し物」があるので、ヒマができたらチェックしにいくのですが、
今回のこれは、棚の一番下の端っこにありました。
しゃがみこんで見ないと、よくわからないスペースです。
4本あったので、4本全部買ってしまおうかとも思ったのですが、あまりの値下がり方に少々恐れをなし、
1本だけにしました。
不思議というか、奇妙なことに、レジでバーコードをスキャンした時、値段が出てきませんでした。
2〜3度スキャンしても値段が出てこないので、キャッシャーの人が「これ、いくらでした?」と私に聞きます。
一瞬、良からぬ考えが脳裏をよぎったのですが、正直に「19.99ドル」と答えました。
あとで思い返してみるに、この「19.99ドル」というのは、店側のミス・プリントだったのではないでしょうか。
まあ、いづれにせよ、20ドル以下です。ラッキー。
香りは、まだ充分に立ち上がってきていましたし、とてもスムースで、キャラメル味の甘さと、柑橘系の「シュワ」感が
ほんのり広がる、素敵なワインでした。
週末でしたので、豪勢にステーキを焼き、サイドにほうれん草入り、ロブスター・ラヴィオリを。
ホワイト・クリームの「のったり度」が、ワインに丁度良くマッチしていました。 |