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2006年12月13日

夏よ行かないで〜という気持ちをひきずりながら、ふと気づくと、もう年の瀬でございます。
東京に12月4日〜9日まで滞在しておりましたが、気温ではサンフランシスコ・ベイエリアとさほど変わりませんでした。
こちらは、しっかり「雨期」に入っていて、ここのところ毎日、降ったり止んだり。
気温は、摂氏12〜3度あたりです。

先月末、更新をお休みしていましたので、今週は、なんちゃってブログ「こんなもの食べてます飲んでます」の11月分をお届けします。
 

 2006年 11月某日

10月中旬にワインカントリーをご案内したお客様と、Rutherfordの高級リゾート「オーベルジュ・ド・ソレイユ」で昼食。
ちょっとした高台にあるので、ロビー奥のダイニング・ルームからのヴァレーの景色は大変美しい。
お天気が良いと、10月でも11月でもちっとも寒くなく、従って、ランチ時はテラス席から埋まっていくのが常。
ランチと言えども、このテラス席で昼食を取ろうと思ったら、予約必須。
前にも当サイトで書いたが、このレストランの素晴らしい点は、グラス・ワインを注文すると、ボトルごと持ってきて
注いでくれること。
秋色のパッチワーク広がる風景を愛でつつ頂くワインは最高だ。私は、ソノマ・チキンを注文。

 
 2006年 11月某日

Food&Wine」「Cooking Light」「Gourmet」料理関連雑誌では、この3誌を定期購読しており、ピンと感じた
レセピを見つけては切り取ってファイリングしているのだが、ここのところ何やかやと忙しく、切り取って何かに挟んだ
ままになって、どんどん溜まってきてしまっている。切り取ったレセピは早いうちに一度作ってみないと、切り取った
こと自体忘れてしまうことになる。で、「ロースト・スイートポテトとオクラのサラダ」。
皮の赤いレッド・ポテトと「Yam」と呼ばれるスイート・ポテト(身が赤い、さつまいも)をベイク、マスタード・シード少々と
ほうれん草、オクラを別々に炒め、塩・胡椒。大きなボールで、赤ワイン・ビネガー、ケッパー、オリーヴ・オイル、塩、
胡椒をシャカシャカして、この中に、前の食材をぶちこんで混ぜる。
何ということもないレセピだが、マスタード・シードを炒るというのがポイント。
 
 2006年 11月某日

話はまた10月末に戻るのだが、久しぶりに「女性おひとり」のご案内をした。女性のひとり旅で、しかもアメリカ初めて、
英語苦手という状況で、待ち合わせの場所で果たしてちゃんとお会いできるのだろうかと心配していたのだが、
なんのなんの。
彼女は、サンフランシスコで開催された「ナイキ・レディース・マラソン」に参加するため、アメリカ初上陸。
アメリカも初めてなら、フル・マラソンも初挑戦だったとのことで、日本人女性も度胸が据わってます。素晴らしい。
一日一緒にソノマ・カウンティのワイナリー巡りをしたのだが、ランチはHealdsburgの「Willi's Bar」で。
大体いつも同じものを注文するのだが、今回初めて「スイカをエアルーム・トマトのサラダ」を注文してみた。
みずみずしくも、ほんのり甘いスイカとエアルーム・トマトのマッチングが「なるほど〜」。
 
 2006年 11月某日

ワインの好みについて、「この品種ならこういうもの」というベースラインは一応はあるのだが、それに固執することは
ないし、「私はXXX(品種)しか飲みません」といった偏りも、ほとんどない。
その時々の体調とか環境によって、赤ワインがキツいとか、白ばっかり飲んでいるといった状態になることは、
たまにある。 これはワインを購入する時にも症状として現れるのだが、何故だかわからないけど、カベルネばっかり
買う時期、ジンファンデルばかりに集中する時期、気づいたらピノのオンパレードという時期・・などである。
おしなべて見ると、大体どの品種も同じ数程度にはなっているから良いのだが。
ある日の夕食は、ポーク・チョップのクランベリー・ソースかけ。残りもののエビを使ったピラフ、そしてブロッコリー・レーブと
呼ばれる茎の長いブロッコリ。ポークにクランベリー・ソースときたら、ジンファンデルが飲みたくなって、
Ottimino, Von Weidlich Vineyard 2003。ロシアン・リヴァーの畑。
ジャム系ZINではなく、苦みばしり系(?)ジンファンデルで、それがクランベリー・ソースの甘さとうまく混じりあった。
 
 2006年 11月某日

ワインカントリー日本語ガイドの仕事を始めて丸3年が過ぎたが、初めて、地元ベイエリア在住の方々ご案内の
注文が入った。 サンフランシスコ国際空港近くにオフィスを構える某会社のカンパニー・トリップ。
男性4人、女性1人の5名様。
誰もが見聞きしたことのあるメジャーなワイナリーは、ご自分達で行くことができるはずと思い、Chappelletでの
ツアー&テイスティングを朝一番で入れて、Piña Cellars, Von Strasserなどを回り、ナパ市内の
Cuvee Napa」で夕食というコースにした。
一週間前あたりに、ピーニャ・セラーズから「この週末にリリース・パーティをする」というメールが届いていたので、
ナイス・タイミングと思い、ランチ代を浮かそうというセコい考えで訪問。
ピーニャご自慢のジャンボ・パエリアは、ピリっと辛いソーセージが使われていて、想像以上に美味だった。
ワインも、ハウエル・マウンテン・カベルネの、2000,01,02,03、04(これが新リリース)の垂直テイスティングができて、
05年ものの樽試飲もオファーされていて、申し分なし。「小規模のワイナリーでは、顧客向けにこういうパーティーを定期的に開く
んですよ。」という説明もできた。参加の諸氏は日本からの駐在員であられるが、皆さん、とってもナイスなジェントルマンだった。
 
 2006年 11月某日

スープやら鍋やらが頻繁に登場してくる季節となった。
この日はキムチ鍋。豚の薄切り、ネギ、韓国のお豆腐、そしてシイタケまで入れる。
本当なら、こういうメニューには焼酎、ちょっとクセのあるイモ焼酎などキュっと頂きたいのだが、そういうものが在庫に
なかったので、とんでもない組み合わせではあるが、カベルネを出してきた。
Mount St. Helenaのカベルネ、ナパ・ヴァレー03。
キムチの辛さで舌が麻痺するので、ワインの味はわからなくなる。申し訳ないことをした。
 
 2006年 11月某日

友達が、「一日ナパでセミナーがある。せっかくナパまで行くことだし、セミナー終了後、どこかでワインを飲みたい」
と言ってきた。 丁度、好きなワイン屋さん「バック・ルーム・ワイン」でひとり10ドルのテイスティング会が開催される
日だったので、それに行こうと快諾。
テイスティング会は、Frostwatch, Favia-Erickson, Coho Wines, Marshall Cellarsからの代表者が
来られていて、それぞれ1〜2本のワインを提供されていた。狭い店内、結構な人の数の中、ほぼ全てのワインを
試飲したが、一番ピンと来たのはファヴィア−エリクソンの「Leviathan」04だった。
Favia」ワインのカジュアル・バージョンというかセコンド・ラインに当たるのだが、カベルネ、カベルネ・フラン、メルロー、
シラーのブレンド。セコンド・ラインにして38ドルという値段は強気ではあるが、何たってスクリーミング・イーグルの
新ワインメーキング・チームなので、仕方ないのかも。
当日は、Annieさんが来られず、姉妹のブリジットさんと、ワインメーカーのアンディ・エリックソンさんが来られていた。
Faviaのメーリング・リスト・メンバーです」と自己宣伝。
 
 2006年 11月某日

今年のサンクスギビング・デーは、我が家族以外のゲストがいないということで、ターキー丸焼きの手間を放棄。
ハムのローストで簡単に済ますことにした。たった4人の家族で、しかも食べ始めたら5分で食べ終わる主人を始めと
する男どものために、一日かけてターキーを焼くなんてことは、考えるだけで脱力感漂うってなものだ。
簡単に済ます代わりに、ちゃんとデザートまでは作る。今年は、パンプキン・パイではなく、パンプキン・マフィンを
焼いてみた。美味しかったけど、やっぱりホリデーはパイとかケーキみたいな「見栄え」の良いものの方が華やぐなあ
と感じた。
ワインは、Sand Hill ピノ・ノワールDurell Vineyard 03
デュレル・ヴィンヤードのピノという点に惹かれて購入したワイン。
ハムは今ひとつだったが、このワインは光っていた。森の香りのEarthyさと、チェリーコークっぽい甘さが微妙〜〜〜〜に出入りする味わい。
 
 2006年 11月某日

サンクスギビング・デーは静かに終わったが、その連休の間に、いつもの仲間とワインの集い。
久しぶりにブラインドをしようとしたが、何のブラインドにしたら良いのかハタと悩む。ワイン屋さんにでかけて、
じっくり選ぶという時間も余裕もなかったので、我がクロゼット・セラーから、2003年ヴィンテージのピノ・ノワールを
4本出してきて、AVAを当てるブラインドをやってみた。
まったく異なる4地区からのピノを選んだつもりが、タグ記入に間違いがあり、結局3地区4本になった。
誰ひとり、全問正解はできなかったし、好みもバラけた。
好きな順1〜4位を、それぞれ4〜1ポイントで加算してみると、3本までは11〜12ポイントで横並び。
ある1本だけ、たった5ポイントで断トツ不人気。 どれが不人気だったかは書きません。 出したのは、
TR Elliott, Russian River Valley
MacPahil, Russian River Valley
Paul Lato, Santa Maria Valley
Testarossa, Santa Rita Hills
私個人の好き度では、3番目の「Paul Lato」が抜きん出てトップだった。
食べ物は、各自1品ずつ持ち寄りをした。和食レストランに勤めるご主人を持つSは、カンパチの刺身を持ってきてくれたのだが
カンパチ一匹丸ごと分の刺身なんて滅多に体験できないので、なりふり構わず黙々と食べた。
シャトー・モンテレーナのリースリングが素敵に良く合った。パリス・テイスティングXX周年の影響か、シャトー・モンテレーナに
行く機会が結構あったものの、何回行っても正直、あまりピンと来ない。が、このリースリングは唯一、「また飲みたい」と思う
ワインで、訪れるたびに買っている。程よい甘みが、脂ののったカンパチとナイス・マッチング。
 
 2006年 11月某日

サンクスギビング・デーの翌日、お客様をナパ・ヴァレーにご案内。ホリデーの翌日だし、普通の会社は四連休なので
閉まっているワイナリーも多いのではないかと危惧したが、まったくの気苦労だった。
大抵のワイナリーはオープンしていたし、何よりいつにも増して、たくさんのビジター。どこに行っても人の山、山、山。
ロバート・モンダヴィ・ワイナリーなんて、どこぞのアミューズメント・パークかと思うくらいの人の数だった。
サンクス・ギビング・ホリデー連休は、もう「バケーション」連休になりつつあるのだろう。
それと比べると、クリスマスは本格的に「閉まる」ホリデーだ。クリスマス当日だけでなく、イブの24日、
直後の26日も要注意。
で、この日のランチは、まだオープンして間もない「Go Fish」。
クラブ(蟹)ケーキ・サンドイッチを頼んだら、こんなデカいのが出てきた。
ポテト・チップスは普段口にしないので、最初はおもしろがって食べてたが、すぐに飽きた。COPIAのレストランで名声を上げたシェフ、
Victor Scargle氏が12月1日から、ここ「Go Fish」のエグゼクティブ・シェフになった。しばらく様子を見て、また来年の春くらいに
訪れてみようと思う。
 

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