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2003年12月10日
ここのところ、しっかり雨期のベイエリアです。昨夜は、強風+雷のストームに見舞われ、
朝、庭に出ますと、塀の向こう側の大きな木の太い枝がボッキリ折れ、うちの庭に倒れ
こんでおりました。
今週は、「こんな20ドル以下のカリフォルニア・ワインを飲みました」の第3弾です。
ご紹介するのは、
Sean Thackeryの「Pleiades
XII Old Vines」 18ドル
画像をクリックして、ご覧ください。
オーナー兼ワインメーカーである、ショーン・タッカ
リー氏のワインは、今のところ、このノン・ヴィンテ
ージのブレンドと、「Orion」と呼ばれるブレンド(赤)
しかありません。
全く同じデザインのラベルで、「プレイアデス」
「オリオン」の違いしかないので間違えそうなのです
が、値段を見ると、びっくりします。
「プレイアデス」が上記のように18ドル前後なら、「オリオン」は75ドル前後です。
1980年代からワインを作っておられる彼のワインには、熱狂的ファンがついています。
特に、イースト・ベイ(サンフランシスコ対岸・オークランドやバークレー周辺)には
昔からのファンが少なからずいるらしく、このノン・ヴィンテージの「プレイアデス」は、
店頭に並んだ途端、結構な勢いで売れていってしまうそうです。ケースごと、ごっそり
買っていく人もいるそうで、「見つけたら買っておけ」タイプのワインです。
今回飲んだのは、XII、エディション12の「プレイアデス」でしたが、ラベルを見ますと、
シラー、バーベラ、キャリニャン、ペティ・シラー、ジンファンデル、サンジョヴェーゼ、
ヴィオニエ等のブレンドとのことで、何でもありの世界。
ヴァラエタルに何が含まれていようが、美味ならOKです。ボトルを開けて、しばらく
置いておきましたが、立ち上ってくる香りは、非常にエキゾチック。ちょっと野性味
のある男性が前から歩いてきて、ふと見上げると、かなり自分好みのタイプで、
自意識過剰にも、すれ違うのにドキドキしてしまう・・・、そんな感じでした。
ピリっとしたスパイス味、どっしりとした深み、それでいて食べ物を圧倒しない柔らかさ。
これを追いかけるファンの気持ちが、とても良くわかりました。これを見つけた店では、
私が買ったボトルが最後のものでしたが、在庫があったら数本は買っておきたかった
ワインです。 この時期、ワイン好きの友人へのクリスマス・プレゼントにピッタリだった
なあ・・と思います。
Sean H. Thackery ショーン・タッカリー
http://www.wine-maker.net
タッカリー氏は、かなりの変わり者・偏屈おやじとして、ワイン・メディアでは
取り上げられています。上記の、彼のサイトをご覧頂くと、な〜るほどね、と
思われるかもしれません。それがまた、面白い。
英語が平気な方は、彼に関する「ワイン・スペクテーター」誌の過去記事を
お読みください。こちらへ。