ホーム 日本語ガイド フード&スポット ワイナリー紹介 人&ビジネス あれこれ コンタクト
2003年12月3日
皆様にはそれぞれ、「いつもワイン(お酒)を買う」贔屓の店があると思います。カリフォルニア・ワイン
主要生産地のお膝元に住む私にも、数軒、そういう店があります。一般酒販店との関係上、実際の
ところ、ワイナリーでは安く売っておりません。ワイナリーでは、ホテル業界で言うところの「ラック・
レート(ドア・レート)」で売られています。
同じワインが店によって高かったり安かったりするのは、ごくごく当たり前のことで、ですから、
時間と労力がある限り、なるべく安くでワインを手に入れたいと思うのも仕方のないことです。
ここに行けば、確実に他よりも安いだろうと言える店 画像をクリックして、ご覧ください。
のひとつに、「COSTCO」があります。
2年ほど前に、日本にもお目見えしたCOSTCOは、
(どういうわけか、日本では「コストコ」になっています。
こちらでは、「コスコ」と呼ばれています。)、会員制
卸売店。自営業を営んでいる人以外の一般消費者
は、年間45ドルで会員になれます。
ありとあらゆる物が、卸値に近い料金で買えるコスコ
には、ワインのコーナーもあり、これが安い。
例えば、「ドルチェ」は、ワイナリー価格で75ドル。
それが、コスコでは、57.99ドルです。
その差、約17ドル。
同系列ファー・ニエンテの2000カベルネ・ソーヴィニョン
ですと、ワイナリー価格100ドルが、コスコで66.99ドル。
(主だったワインの比較を、もっと知りたい方は、
こちらへ)
ここまで安いと、他店で買うのがアホらしくなるかも
しれませんが、難点は、
@いつも、そのワインがあるとは限らない
A街のワイン専門店ほどの品揃えがない
(200種類以内のラインアップに抑えられている)
B会員でないと入れない
ということでしょうか。
でも、ホリデー・シーズンでパーティ参加の機会も増える
この時期、ここに来れば、メジャーどころのワインが
ぐんとお安く買えるのですから、会員であれば、
とても便利な店であることに間違いありません。
また、店員さんが始終、棚を整理しているわけではあり
ませんので、誰かが違う所にポロっと別のワインを
置いたのが、そのままになってたりして、それが思いもかけずのワインだったりします。
その例が、右上の写真です。
Geyser Peakメルローの中に、1本混じっていたのがロバート・モンダヴィのカベルネ・ソーヴィニョン、
リザーヴ1999です。今、既に2000ヴィンテージが出てますので、99年ものはあまり見かけない上に、
ワイナリー価格125ドルのものが、なんと88.99ドル・・・・!
こういう掘り出し物を見つけるのも、コスコのワインコーナーでの楽しみ方です。
コスコのワイン販売は、ここ数年の間で飛躍的増加を示しており、2003年事業年度
(コスコの事業年度は8月31日で終了)には、アメリカ国内において、6億2千ドル(約678億円)の
ワイン販売実績をあげ、今や、米国内最大のワイン・リテイラーとなっています。
この急成長の原動力となったとされているのが、ワイン・ディレクターのDavid Andrew氏で、
「Wine Enthusiast」誌は、2003年の「Retailer of the Year」を、彼に授与しました。
アンドリュー氏がコスコに入った当時のワイン販売額が、1億3千ドル(1998年)だったと
言いますから、凄腕なのでしょう。
そういう堅い話は置いておいて、とりあえず、コスコ探検は
時間つぶしにもってこいです。ツナ缶の信じられない
ようなサイズのものや、安い安いサーモンを眺めるだけ
でも、面白いです。
(写真:一匹分の半身1135gが、$10.98=約1200円 !)
会員のお友達・知人を見つけて、連れていってもらいま
しょう。私も会員ですから、こちらにお越しになって
ご希望があれば、喜んでお連れ致します。