話は10月の日本行きに戻る。
東京へ出た時、半日、谷中・千駄木・根津、いわゆる「やねせん」エリアを探訪。
このあたりは、太平洋戦争時に空襲を受けなかったので、昔ながらの町並みが
残っており、下町情緒がたっぷり味わえて、ぶらぶら散策にぴったり。朝倉彫塑館のそばに、「薬膳カレー」なるものの店「谷中じねんしょ」を見つけ、
ランチに立ち寄ってみた。
昔からあった喫茶店を、内装そのまま引き継いでカレー屋さんにしているそうで、
とても落ち着く。
カレーは、いろいろなハーブ、スパイスを使用しているためか、決して安くはなかったが、
じわじわ辛みが効いてくる美味しさ。
丁寧に作られているのが伝わってくる。
根津神社表門に至るS字坂と、しのばず通りの角に、その名も「金太郎飴」という飴の店。
飴のたぐいは、自分で買って食べないのだが、こういう場所で、こういうものを見ると、
つい買ってしまいそうになる。
金太郎飴の近くには、有名な「根津のたいやき」もあり、このあたり気をつけて歩いていかないと
カロリー・オーバー。
JR日暮里駅近くには、これぞ下町の台所!と膝を打ちたくなる「谷中ぎんざ」がある。
アメリカのどこの地方都市に行っても、「ブロードウエイ」という通りがあるように、
日本はどこに行っても「なんとかギンザ」がある。「ぎんざ」のイメージからの「かけ離れ度」が
増すほど、その商店街の個性・面白さが増すという方式。
魚屋さんが特に眺めていて楽しいのだが、とある店で、「上海蟹」が売られていた。
一匹350円というのは、安いのだろう。
上海蟹の斜め上にあった「とこぶし」に
ひどくそそられた。
こういう商店街ではまた、とんでもなくユニークな宣伝・チラシの類を目にする。
右写真は、おそらく何らかの健康食品を売っているのだろう店の前に出ていたもの。
立ち止まって、じっくり字面を読んでみるも、一体、その「商品」が何なのか、さっぱりわからず。
関西の人にしか通じないと思うが、「探偵ナイトスクープ」桂小枝さんの「パラダイス」に近いものあり。
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