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2003年10月15日
10月も半ばになりますが、日中まだ半袖で過ごすことができるほど、穏やかな天気が続いています。
(対岸のサンフランシスコでは、半袖だと凍えますが)
ウルトラ・フルボディのカベルネ・ソーヴィニョン、ジンファンデルを扱う一部の造り手は、まだ待って
いるようですが、大半のヴィンヤードでは収穫が終わり、その葉の一部が秋の色に変わりつつ
あります。
10月と言えば、カリフォルニア・ワインの人気者「オーパス・ワン」がリリースされる月です。
今年リリースされるのは、2000年ヴィンテージ。ナパ・ヴァレーの某ワイン・ショップでは、1本
145ドル+taxで店頭に出ておりました。オーパス・ワン・ワイナリーでは、150ドル+taxです。
昔、フルタイムで会社勤めをしていた頃、ひと月に500ドル前後、カリフォルニア・ワインに費やして
いた時期があり、今思うとまったく信じられない取り憑かれ方でした。その当時は、10月になると
必ずオーパス・ワンの新リリースを購入して、即席セラーに「チンと」寝かせていたものです。
「美味しいワインは、さっさと飲もう」ということで(誰も言ってない)、
9月のある日、「オーパス・ワン・
ナイト」を、いつものワイン仲間で開くことになりました。
せっかくの機会だし、飲み比べるのも楽しいだろうと、
96,97,98年ヴィンテージをブラインドで頂くことに。
参加6名のうち、ひとりも全部を当てることはできません
でしたが、97年を当てたのが二人、96年を当てたのが
四人という結果でした。
120ドル以上するワインを3本も一気に開けて、しかもブラインドまで
してしまうなんて、怖いもの知らずも甚だしいのですが、
本人達にとって楽しくないわけがない。
そのあとも、極上のカベルネ・ソーヴィニョンが更に3本開いたと記憶しています。
そして、やっぱりオーパス・ワンは「美味しい」と
いうのが、参加者全員の共通の感想でした。
値段が吊上がりすぎていること、あまりにメジャーであることなどから、否定的な意見も聞かれますが、
純粋に、素晴らしいワインだと思います。ずっとずっと、飲み続けていきたいワインです。
ただ、もう、ひと月に何百ドルもワインに費やせない身分としては、オーパス・ワンがせめて
80ドルくらいだったら良いのになあ・・・と、叶わぬ夢を抱くのです。
そんなこと、起こるわけないのですが。