2004年9月15日

                        ９月第二週、異常に暑い日が続く最中に、日本から　　　　　　　　　　　　画像をクリックして、ご覧下さい。
                        友人が休暇でやってきました。
                        せっかくだからナパあたりで一泊して、美味しい食事
                        でもしようかと考えていたところ、この「あれこれ～ロ
                        バートからの絵葉書」の筆者、ロバートからメールが
                        入りました。

                        ９月１１日（土）に、メンドシーノで「WineSong」というイベントがあり、ワイナリーとして
                        参加するのだが、宿と無料チケットがあるからジョインしないか？というお誘いです。
                        書かれていた宿のホームページを見てみると、寝室が２つあるコテージを予約してあり、
                        イベント自体も楽しそうだったので、即、友人に連絡を取り、ウイークエンド・トリップと
                        あいなりました。

                        メンドシーノは、サンフランシスコから車で北へ約４
                        時間ほどの、太平洋岸沿いの小さな街です。６０年代
                        のヒッピー達が、流れ着いて好んで住みついた街で、
                        海岸線の美しさが多くのアーティストを魅了し、都会に
                        住む富裕層の別荘地区にもなっています。
                        今でも、通りに立って平気でマリファナ吸ってる人も
                        いたりする、ちょっとユニークな街。

                        折からの好天気が、この週末まで続き、空と海の青さ
                        、そして波の白さが太陽の光を分に浴びて、素晴らしく
                        美しい風景が私達を迎えてくれました。

                        金曜日の夕方に宿に到着し、翌日土曜日に、
                        「ワインソング」イベント会場へ。
                        この「ワインソング」は、今年で２０回目を数えるチャ
                        リティー・オークション付きのワイン・テイスティング・
                        イベントで、入場料はひとり１２５ドル。
                        ロバートがワイナリーからの参加者分２枚の無料券
                        を持っており、受付で彼が「日本からゲストが来て
                        いるんだ」と、うまいこと話をつけてくれ、結局私と
                        友人二人とも無料で参加することができました。

                        こういうイベントに初参加の友人は、しきりに「どういう内容なの？何をすればいいの？」
                        と聞いてきます。「時間内に、とにかく、なるべくたくさんのワインと食べ物を消費すれば
                        いいの」と、私もこれまた非常に無責任な説明をしておりました。

                        会場は、「Mendocino Coast Botanical
                        Gardens」（メンドシーノ・コースト植物園）で、
                        これがまず印象的。ワイン・テイスティング・イベント
                        といえば、どこかの室内会場にど～～～っとブース
                        が並び、せっせせっせと試飲にいそしむのが通常
                        です。が、ここは野外の植物園なので、しっとり水分
                        を含んだ緑の数々、可憐な花々、鬱蒼と茂る木々の
                        森が、来場者の目を楽しませてくれます。

                        広い敷地の中のあちこちに、約１０～１５軒のサプラ
                        イヤーが固まってブースを出しており、そういうセク
                        ションが、全部で９つありました。
                        それぞれのセクションには、ワイナリー、フード関連
                        業者、そしてミュージシャンが配置されていて、
                        飲みながら、食べながら、歩きながら、森林浴しな
                        がら、音楽を聴きながら、リラックスできるわけです。
                        各自に配られるのは、テイスティング用のグラスと、
                        そしてそのグラスを差し込めるパーティー用のトレイ。これが洒落てます。

                        午前１１時から始まったイベントは、午後２時で終了
                        します。「がっちり買いましょう」（古い）ではありませ
                        んが、点在する９つのセクションを時間内で回ること
                        ができるよう、スタートと同時に、私達は早足でブー
                        スをチェック。

                        私はワイン、友人はどちらかというとフードの方に
                        目が行きます。「これ飲んでみて」と、「これ美味しいわよ、
                        食べてみて」のやり取りが、ひっきりなしに続きました。
                        ワイナリーは、地元アンダーソン・ヴァレーを中心に、
                        ナパやソノマのワイナリーも含め、全部で１０４軒が
                        参加していました。ファー・ニエンテ、ニッケル＆ニッ
                        ケルも出店していて、なんとあの「ドルチェ」が振舞
                        われていました。

                        私が一番気に入ったのは、ラベルがかわいい
                        「IL Cuore」というワイナリーのもの。
                        「The Heart」と言う意味のワインは、ヴィオニエがブレ
                        ンドされたシャルドネ、ロッソ・クラシコ（タスカン・ブレ
                        ンド）、カベルネ・ソーヴィニョンがありましたが、いづれ
                        も１２ドルという驚きのリーズナブルさ。

                        ２時間ほど経過した時点で、「もうお腹いっぱい。
                        入らない」状態になりました。
                        腹ごなしに、海岸線に出ますと、同じように飲み食い
                        が一段落した人達が海を眺めに出てきています。
                        少々急ではありましたが、岩場に降りられる所が
                        あったので、二人して降りていき、誰もいない水うち
                        際で、一休み。

                        会場には、サイレント・オークション及び、ライブ・オークションのテントもあり、
                        イベント全体の収益は、メンドシーノ・コースト・ホスピタル・ファンデーションに
                        寄付されます。

                        天気は良いし、汗をかかない程度の気温だし、
                        緑はきれいだし、花は可憐だし、ワインは美味しいし
                        食べ物もイケるし、こ～～～んなに素敵な時間は
                        ありません。
                        日帰りで来るには、少々遠いメンドシーノですが、
                        こういうイベントに合わせて来るには最高のデスティ
                        ネーションです。

                        「ワインソング」も、大変良くオーガナイズされた、
                        素晴らしいイベントでした。
                        入場料が１２５ドルもしますので、来られている方々も
                        それなりに余裕がありそうな方々ばかりで、マナーも
                        エクセレント。
                        ドネーションであることを考慮しても、１２５ドル分の
                        価値は充分あり、です。

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