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2009年08月05日
7月の中旬、夏らしい高温の日が1週間ほどあったのを除くと、朝は霧なのか曇りなのかハッキリしない「どんより」模様、午後には
今週の「あれこれ」は、なんちゃってブログ「こんなもの食べてます飲んでます」の7月分をお届けします。 |
2009年 7月某日 |
サクランボの季節は、6月でほぼ終了してしまう。今年も、毎週ファーマーズ・マーケットでどっさり買って、朝起きて つまみ、小腹の空いた午後につまみ、ディナーのあとにつまみ・・・。このあたりで出回るサクランボは、濃い赤紫色の 「ビング」と、黄色と赤がミックスした果皮の「レニエ」の2種類。いつも、2種類とも混ぜて買って楽しむのだが、 デザートを作るには、甘いレーニエが向いているよう。 雑誌「Cooking Light」7月号に、レニエ・チェリー・クランブルのレシピが載っていたので、早速試してみた。 1.4キロほどの大量サクランボの枝を取り、種を取り除く作業に時間がかかる以外は、いたって簡単。 雰囲気を出すために、鉄製のフライパンを使うのがミソか。 このデザート、初めて作ったのだが、できあがりを見た息子どもが、「おお、クランブルだ!」と大喜びして食べたのを 見るに、アメリカではごくごく一般的なホームメイド・デザートなのだと認識。 |
2009年 7月某日 |
ビジネス・ランチで、サンフランシスコの「Chez Papa Resto」。ディナーには一度も来たことがなく、専らランチで 訪れるのだが、毎回、大変フレンドリーな対応をしてくれるので居心地が良い。 たまたま、女性3人での食事だったのだが、女性のサーヴァーの方から、「レディース!今日は何のオケージョン ですか?」と聞かれ、「ビジネス・ミーティング」と答えるのも野暮に思え、でも、「いや、単なるランチの集い」と答えて しまい、より一層野暮。 フレンチ・ビストロを名乗る店では、必ず、ニース風サラダ(サラダ・ニソワー)を注文する。 二人でシェアするよう注文したら、二皿にわけて出してくださった。 2皿に分けてこれだけになるのだから、充分なボリュームだ。 |
2009年 7月某日 |
上記レストランは、その昔造幣局だった建物の横に、再開発してできた「ミント・プラザ」の一角にあるのだが、その 一角の裏の方に「Blue Bottle Coffee」カフェがある。バークレーのファーマーズ・マーケットに登場して以来、 ここのコーヒーのファンになっているが、今や、このブルー・ボトル・コーヒーを取り扱うレストラン、カフェ、ベーカリーは 「お洒落」と認知されるほどに急成長。 ミント・プラザの当店では、made in Japan のサイフォンが導入されていてクール。 最近のニュー・ヨーク・タイムズの旅行記事で、東京でのコーヒー店事情が載せられており、「東京では、コーヒー 1杯が10ドル前後して、しかもお代わり(リフィル)ができない」と書かれてあった。 ブルー・ボトル・コーヒーでは、一杯一杯、サイフォン通しで入れるので、時間もかかるし、お代わりはできない。 (日本ほど高くはないが)。でも、美味しい一杯のために、サンフランシスコ・ベイエリアの人たちは並ぶのである。 そして、お代わりができないことも「当然だろう」と受け入れているのである。 作りおき&お代わりOKのコーヒーから、1杯1杯ハートフルに作られて&お代わり不可のコーヒーへと、ブルー・ボトル・コーヒーは アメリカにおけるコーヒー文化を変えつつあるように思う。 |
2009年 7月某日 |
ワインカントリー日本語ガイドのお客様と一緒に、「Auberge Du Soleil」でランチ。 予約データを見返してみるに、2ヶ月に1回くらいの割合で、ここのランチに来ている。立派な「常連」ではないか(笑) メニューが頻繁に変わるので、そのくらいの頻度で来ても飽きないというのが、ナイスだ。 今回は、初めて目にした「Grilled Octopus」を前菜に注文してみた。 スペインや、南フランス、南イタリア、そして日本では珍しくないタコも、アメリカでは滅多にレストランで見かけない。 香ばしくグリルされたタコの足、その下にフィンガーリング・ポテト、小さなチョリーソ、そしてフェタ・チーズ。 タコだ〜〜〜い好きな私は、このひと皿のファンになってしまった。タコのグリルにフェタ・チーズとは・・!目からウロコ。そして納得。 |
2009年 7月某日 |
蒸し蒸しネットリの日本から、母がベイエリアに避難してきた。昨年は、ニューヨーク郊外へお連れしたが、今年は ニュー・メキシコ州のサンタ・フェ。ここからは、2時間ほどのフライトでアルバカーキまで行ってしまえるが、 現地はマウンテン・タイムで1時間の時差がある。 アルバカーキ空港でレンタカーして、サンタ・フェまで北上。 到着日の夜は、宿泊したホテル「Hotel Santa Fe」内の「Amaya」レストランで夕食。スープまたはサラダ、 アントレ(チキン、ビーフ、ポークから選択)、デザートの3コースで19ドルという安さ。安すぎないか。 8ドル足せば、バッファローのステーキか、Rack of Lambが注文できるとあったので、それにする。 パッケージに含まれていた「ハウス・ワイン1本」は、ニュー・メキシコ州のワインかなと期待していたのだが、 出されたのはカリフォルニア・ワインだった。ちょっと残念。 Redwood Creek は、Frei Brothers の傘下。ということは、大元はE & J Gallo である。 アペレーション「カリフォルニア」のメルロー07は、それだけ飲むにはキツいが、濃厚ラムと合わせたら難なく喉を通っていく。 7ドル前後のワインなら、これで充分だろう。 |
2009年 7月某日 |
車で2時間ほど北上して、タオス・プエブロへ。タオス・プエブロというのは、現在も機能している ネイティブ・アメリカンの居留コミュニティで、ユネスコによる世界遺産にも認定されているし、 アメリカにおける「ナショナル・ヒストリカル・ランドマーク」にもなっている。 高く雄大にそびえる山を背景に、広大な敷地がコミュニティとして残されている。 敷地内にはネイティブ・アメリカン専用の病院もあるし、教会もあるし、学校もあるし、墓地もある。 一般の見学・訪問者は、この中の「居住」部分に入っていくことができる。 土と水と藁を混ぜた「アドービ」adobeで造られている建物は、高いところで5階建て。 1階には、ネイティブ・アメリカン・ジュエリー、楽器などの店や、カフェが入っていて、そういう「店」になっている部分 のみ、訪問者は入っていける。 せっかくなので、プレブロの中にあるカフェで、インディアン・タコを食べる。 でっぷり、たっぷりのお姉さんが鼻歌まじりに作ってくれたインディアン・タコは、二人でシェアしても良いくらいのボリューム。 パイ地というのか、トルティアというのか、それを揚げている上にお豆さんたっぷりなので、こりゃあ太るわ・・・と納得。 |
2009年 7月某日 |
2日続けて夕食取っても良いと思えるほどのメニューでもなかったので、ホテルのレストランは却下。 部屋にあった情報誌をパラパラ見るに、当ホテルは最近再開発された「レイルヤード・ディストリクト」のすぐそばに あり、徒歩圏内にレストランが点在していることを知る。 地元の産物を中心に使っているという比較的新しいレストラン「Max's」に興味をひかれ、行ってみることに。 座席数20弱ほどの小さいお店ながら、バー&バーカウンターもあって、親密な雰囲気。 チラっと見えたシェフは、最近では珍しいほどの長身。北欧の人かと思うくらい。 シュリンプのアントレと、プロセッコをハーフボトルで頼んで、軽く済ます。 シンプルでありながら、世界中のワインを手堅くまとめたワイン・リストとお見受けしたが、ここもニューメキシコ州の ワインを置いていなかった。 |
2009年 7月某日 |
サンタフェの街は、ネイティブ・アメリカンのジュエリー、アクセサリー、アート・ギャラリー、美術館・ 博物館、そしてレストラン、カフェが、ギュっと固まっている。晩年、サンタフェ郊外に住まいを 持ったジョージア・オキーフが、この街を代表するアーティストであるが、このジョージア・オキーフ 美術館や、ニュー・メキシコ・ミュージアム・オブ・アートを訪ね、オールド・サンタフェ地区を ぶらぶらし、ジュエリー&アクセサリーの店を覗いたり・・で、1日を過ごすことができる。 ジュエリー&アクセサリーに関しては、店によって値段がかなり上下しており、ぼったくり値段 には気をつけた方が良い。 サンタフェ最後の夜は、「最近オープンした人気の店」を目標に、リサーチかけて選択・予約して おいた「Mauka」で夕食。 ハワイから直送の魚と、地元のオーガニック産物を中心においた「Euro-Asian」料理とのこと。 前菜グリルド・カラマリは、ブランチされた赤キャベツと一緒に盛られていた。 見た目はシンプルだが、赤キャベツとの組み合わせは意表をつかれた。ドレッシングは、ちょっとだけピリっとする タイ風ヴェニグレット。若いシェフのセンスが光っている感じ。 デザートは、「トリオ・オブ・パンナコッタ」で、ホワイト・チョコレート、グリーン・ティー、レッド・ビーン。 いづれのフレイバーも、目をつむってよ〜〜〜く味わえばソレとわかる程度の微妙な作り方で、特にホワイト・チョコ レートのパンナコッタは何も教えられなければ、一体何のフレーバーなのか皆目わからなかったくらい、ユニークな 「苦さ」を出していた。ものすごくチャレンジングなデザート。 まったく甘くないデザートというのは、久しぶりに口にしたものである。 帰り際に挨拶したシェフは、ウエブサイトの写真よりもずっとずっと若く見えるお兄さん。健闘をお祈りする。 ワインの品揃えは、かなりしっかりしておられたが、やはりここにも地元産のワインは置かれていなかった。 |
2009年 7月某日 |
コリアン・マーケットで剥き身の冷凍アワビが売られており、ダンボールの中にどどど〜んと放り込まれて出されて いるので、そのあまりの「剥き出し」度に恐れをなして、ずっと「見て見ないふり」をしていた。 日本から母が来ていることだし、一丁、アワビ・ステーキでもやってみるかと、子供の手のひらサイズのアワビを 5個購入。(1ボンド=450グラム、$12.99) 室温解凍させて、塩・胡椒して、バターで焼くだけにした。焼きたてを食べないと、冷めるとすぐにかなり固くなる。 柔らかいうちに食べると、まずまず美味。付け合せには、新鮮なグリーンにフェタ・チーズのスライス。 エアルーム・トマトがファーマーズ・マーケットに出てきたので、それと、Burrata チーズ、バジルを添えて。 ワインは、Copain のヴィオニエ、Catie's Corner Vineyard 2006。ナイス。 |
2009年 7月某日 |
ここのところ、「スプーンで食べられるサラダ」にハマっている。投入する野菜、果物、すべて小さく切って、 いわゆる「チョップド・サラダ」の形にするのだ。別にスプーンでなくても良いのだが、フォークでも突き刺すのでなく、 すくって食べられるサラダは、息子どもにも好評。 この日は、リーフ・レタス、ラディッキオ、アンディーヴ、プティ・トマトを刻んで、松の実を散らした。 ドレッシングは、コテージ・チーズにレモン汁たっぷり混ぜて。 キノコ入りのハンバーグを作り、ワインは、Olivia Brion ピノ・ノワール Wild Horse Valley 05。 (Heron Lake Winery) ソラノ郡との境界線ギリギリにあるワイルド・ホース・ヴァレーで、1980年から葡萄造りをしてこられている ヘロン・レイク・ワイナリーは、この地でシャルドネとピノ・ノワールのみ栽培している。カーネロス地区以外の ナパ郡内で、ブルゴーニュ品種「のみ」栽培しているのは、ここだけではなかろうか。 食べ物を圧倒しない、優しいワインである点はピノ・ノワールらしさがあるのだが、最初にふわ〜っとくる香りで、香辛料をたっぷり まぶした肉の塊りを思い起こされた。不思議な感覚のワイン。 |
2009年 7月某日 |
ビジネス・ランチで、サンフランシスコの「DOSA on Fillmore」。インド料理といえば、北インド 及びゴチャ混ぜ的内容の店が多い中、南インド料理を中心にしたメニューで登場した「DOSA」。 ミッション地区でオープン以来、人気レストランになったDOSAが、2号店として開いたのが、 ここ。 元、グッドウイル・ストアだった店舗は、天井がものすごく高く、だからバーのうしろに中2階の スペースまでできてしまった。ランチ・メニューは、前菜、サラダ類、スープ、卵料理、ランチ・プレート、 Dosa、Uttapamのカテゴリーに分かれていて、まず、インド料理用語を理解してからでないと、 どれを選べば良いか混乱するだろう。 ビジネス・ランチ相手が選んだのは、色鮮やかなDahi Vada (写真・左上)と、Spring Dosa (写真 左中)、デザートにはインディアン・ピスタチオ・アイスクリーム(写真左下)。 私は、Prawn Chili Fry (写真右上)、チキン Biryani (写真・右中)、デザートには Beet Halwa & Sago Payasam (写真・右下)。 写真の撮り甲斐があると言おうか、色彩・プレゼンテーションいづれも、撮影欲、そして食欲をそそる。 シュリンプは風味豊かに炒められていたし、チキン・バーヤーニも添えられたレンズ豆ソースの ピリ辛さが丁度良かった。「辛い」と書かれているものでも、全然辛くない店が結構多い中、 ここは基本的に、辛いものはしっかり辛い。 ワイン・リストもかなりユニークで、嬉しいのはインド産ワインが、グラスで注文できること。 ランチだったけれど、こういうものを見つけたら飲まずにはいられない。 SULA ヴィンヤードのシュナン・ブラン08。 ピリ辛のディッシュに、ほんのり甘い、クリスプなシュナン・ブランは、とても良く合っていた。 店の通り向かいには、サンダンス・シアター(複合映画館)がある。 映画の前後に、ここで飲んで食べて・・というのが楽しそうだ。 |