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初夏に梅雨もなく、夏に台風も来ないカリフォ
ルニア、アウトドア派にとってはまさに「活動」
の時期です。
ということで、先週土曜日、ヨセミテ国立公園
まで「日帰りハイキング」に行ってきました。
「ヨセミテ国立公園大好き!」というサイトで、
幽霊執筆者の私とは比較してはいけないほど、
数々の興味深い、そして内容の濃いレポート
を執筆提供しておられる吉野さんは、
毎週末、日帰りでシエラ・ネバダのあちこちを歩いておられます。
息子どもが日本に行っている間に、私もどこかハイキングしたいと思い、吉野さんの日帰り
ハイキングに同行させて欲しいとお願いして、実現したものでした。
当日(7月23日)、吉野さん、奥様のAさんと、 道なき道を行くクロス・カントリー
BART Dublin/Pleasanton駅に午前5時集合。
片道約3時間半〜4時間かかるヨセミテ
方面へ、日帰りでハイキングしに行くのです
から、こんな早朝に待ち合わせというのも、
当然の成り行きなのですが、
案の定、私は前夜早くから眠りにつくことが
できず、結局、睡眠時間正味2時間ほどしか
取られずに、集合場所に来てしまいました。
吉野さんは歩くのも速いけれど、運転ももの 休憩中の吉野さん、Aさん
すごく速い(笑)。
早朝のフリーウエイをぶっ飛ばす、ぶっ飛
ばす。
午前5時出発で、午前7時にはヨセミテ公園
の北西エントランスに到着。
そして、午前8時には、タイオガ・ロード上の
トレイル・ヘッドに着いてしまったのです。
本当に速い。
いよいよハイキング開始、と歩き始めたとたん、吉野さんは既に8メートルくらい先に。
吉野さんの毎週のレポート(「加州吉野家・カリフォルニア・シエラネバダを歩く」)を拝見して
いても、彼の歩くスピードの速さはすごいなとわかっていたのですが、
実際に目にすると、その凄まじさにびっくりします。
別に走るように突進しているわけでもなく、飄々と気持ち良さそうに歩いておられるのですが、
その速さはこの世の人間とは思えないほど(笑)。
シエラネバダの山々を、飛ぶように歩いたといわれるジョン・ミュアも、こんな感じだったのかな
と思わせれます。
この日のハイキングは、クロスカントリー ルートを赤で記した地図
で(=正規のトレイルを取らず、自然の中を
歩く)グレン・オーリン(Glen Aulin)まで
行き、Tuolumne渓谷三大瀑布を見に行く
というルート。
私は、単に訪れたことのない、でも行ってみた
かったエリアに行けるというのが楽しみで、
ルートの下調べもせずに、おまかせ状態で
来ておりました。
ですから、どんどん歩いていくうちに、
「これって、下っていってるなあ」と気づいた時
には既に遅し。 Tuolumne
滝
行きに下るということは、当然ながら帰りは
上るということであり、これは私が最も苦手と
するパターンでありました。
しかも睡眠不足の体です。いつも8時間きっ
ちり寝ている者が、2時間睡眠で長時間
ハイキングをしたら、一体どういうことになる
のか、身をもって体験いたしました。
帰りの上りは最初の一歩からフラフラ状態。 White
Cascade滝
とにかく、体が重くて重くて、うしろから誰かが
引っ張ってるのではないかと思うくらい、
先に進んでいかないのです。
最後の方は、体が重いのと、眠気が襲
ってきたのとで、朦朧としながら歩いていま
した。
こんな「きつい」ハイキングは初めてでした。
自分の体の調整を怠った私が悪かったのです。大いに反省。
そんな体の不備など忘れてしまえるほど、 LeConte滝に繋がる流れ
しかしながら、出会う風景は素晴らしいもの
の連続でした。
真夏に近い7月なので、水量はもうさほど
大したものではないかもしれないと思って
いましたが、とんでもない。
充分に豪快な水量が目の前で弾け、見て
いて惚れ惚れするような滝たちでした。
刻一刻、水しぶきの大きさ・形が変わり、
岩場に流れてくる水の道筋も変わり、
時には虹も出て、どれだけ眺めていても
飽きることがありません。
激しい勢いで水を落とす滝のあとは、
その豪快さが嘘のように静かに、ゆったりと WaterWheel滝
流れる川。その水の美しさといったら・・・。
「美しい!」「いや〜、素晴らしい」の連発
だった、所要時間約7時間、約14マイル
(約22.4キロ)のハイキングでした。
吉野さん、Aさん、ありがとうございました。
今度は、ちゃんと前の晩に眠るようにします
ので、また懲りずに同行させてください。 Tuolumne滝脇から、山々を望む
吉野さんも、このハイキングのレポートを
サイトにアップされています。
是非、ご覧下さい。画面左のフレーム
「2005 Glen Aulin」をクリック。
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