2007年07月11日
朝はマリン・レイヤーというのか霧というのか、そういうもので覆われますが、10時過ぎる頃からピカ〜と晴れるという
気持ちの良い毎日が続いています。
カリフォルニアには梅雨時もないし、台風も来ないしで、夏は夏らしくスカっと過ごせます。
今週の「あれこれ」は、定期購読誌について書きます。
インターネットで、ほとんどの情報を入手できる世の中とは言え、手にとって読めるものは無くなって欲しくないと思います。
しかし、今回これを書くために、定期購読している雑誌を並べてみて、よくもまあこれだけたくさん取ってることよ、と思いました。
それでも、2〜3誌は更新せずにキャンセルしました。
【ワイン、そしてフード関連】
Wine Spectator ワイン愛好家なら、誰もが知っているアメリカの雑誌です。もともと、サンフランシスコに
編集部がありました。(今はニューヨーク)
紙質のせいなのか、フォトグラファーの力量なのか、ワインそのものや産地の風景写真
などはきれいなのですが、フードの写真になると途端に色あせ、ちっとも美味しそうに
見えないという不思議な雑誌。
Wine Enthusiast
ワイン・スペクテーター誌ほど、そのポイントの影響力はないものの、ワイン関連雑誌としては
確固たる地位を持っています。
ワインのほかに、毎号スピリッツ関連記事もあり、ポイントもつけています。
ただし、ワインは100点満点ポイントですが、スピリッツは「クラシック(96−100)」「スパーブ(90−95)」。
巻末「Buying Guide」では、編集部おすすめのものが、ポイント数と一緒にラベルの写真を掲載しているので
ビジュアルで頭に入れておくことができ、便利。その数が、ワイン・スペクテーター誌よりも多いです。
Wine News
かなり地味な存在ですが、カリフォルニア及び北米産ワイン中心の雑誌で、隔月発刊。
隔月なので、タイムリーなニュースは期待できませんが、「読み物」としては非常に読み応えのある優れた雑誌。
ものすごく小さな文字サイズで、びっしり書かれてあり、背筋伸ばしてメガネかけて「では、拝読させて
いただきます」と申し上げたくなるような存在です。
6・7月号の特集記事「モンテ・ロッソ・メモリーズ」は、当ヴィンヤードのファンである私には、非常に
嬉しい、勉強になるものでした。
Wine Advocates
これは雑誌というより機関誌の類いなのでしょうが、隔月発行。
かのロバート・パーカーJR氏の編纂によるもの。
今はもうそういうこともないのでしょうが、一時、日本では、このロバート・パーカーJR氏が「ワイン・スペク
テーター」誌のライターであると勘違いされている方が少なくありませんでした。
某有名私立大学の教授で、評論家として活躍されている有名な方も、そのご著書の中で、
「ロバート・M・パーカーJr.は、現存のワイン批評家の中で最高峰とされる人物である。『ワイン・スペク
テイター』誌をホーム・グラウンドにする彼の批評で、ワインの価格が大幅に左右されるほどその
影響力は大きい。」と書かれています。
2004年にパーカーJr氏ご自身によって書かれた、それまでの経歴・ヒストリーを読んでも、
彼がワイン・スペクテータ誌に所属していた記録はありません。
Food & Wine
タイトル通り、フード(レシピ、レストラン紹介、食材・・・)関連記事とワイン関連記事で
埋め尽くされている雑誌ですが、フード95%、ワイン5%の比率です。
結構簡単にサっと作れるけれど、見栄えのするレシピが掲載されていて便利。
この雑誌には、時々(1年に1回か2年に1回)、ロバート・パーカーJr氏が記事を提供
されており、見逃せません。
紹介されているワインも、フードとのペアリングに重点が置かれたもので、
しかも求めやすい値段のもので揃えられています。
他の記事は飛ばしても、絶対欠かさず読むのが、Lettie
Teagueさん(女性)の
「Wine Matters」というエッセイ。
ユーモアたっぷり、皮肉ちょっぴり、「語る」ことなくワインについて書くという、そのテクニックが
素晴らしいのです。毎回、一回はニヤっと笑わされます。
【旅、デスティネーション関連】
AAA VIA
日本でいえばJAFのような存在の「AAA」。ここが出すトラベル雑誌。
西海岸版ですので、このあたりのスポットがいろいろ紹介されています。
カリフォルニア州ひとつ取っても、日本がすっぽり入るくらいの大きさですので、
まだまだ知らない所、聞いたことない場所がいっぱいあります。
San Francisco
昨年からリニューアルされて、一段とサイズがでかくなり、紙質もアップグレード。
サンフランシスコ・ベイエリアのポリティカルな話題、トレンド・スポットの話題、
アートその他の話題など盛りだくさん。かなりハイ・センスです。
特に、レストラン批評のページが私には参考になります。
この雑誌のレストラン批評と、SFクロニクル紙のレストラン批評を読み比べて、「ふ〜む」。
Conde Nast Travelers
旅行雑誌としては知名度も権威も一番と言われる雑誌。
日本に関する記事も、毎号何かしら載っており勉強になります。
Casa Brutus
これは「建築デザイン」を中心にした日本の雑誌ですが、私にとっては「日本」「東京」の今を学ぶことができる
「デスティネーション」雑誌です。
東京都の観光レップという仕事をしている関係上、この雑誌は優秀なセールス・ツールになってくれています。
STORY 40歳代女性のためのファッション誌。これだけが唯一、まったく仕事に関係なく、気楽に読んでいる雑誌です。
これらに加えて、ワイン・スペクテーター誌のオンライン版、購読メルマガ「ナパ・ライフ」、旅行業界誌「トラベル・ウイークリー」の
ニュースレター、ワイナリーからのニュースレター、ワイン・ショップからのニュースレター、ニューヨーク・タイムズ紙のオンライン版が、
パソコンのメール・ボックスに定期的に入ってきますので、毎日「読み飛ばし」ている状態です。
読み飛ばすから、わからない単語が出てきても辞書を引いている余裕がなく、たまに辞書を引いても、読み飛ばすのと同じ速度で
「引き」飛ばすものだから、「あ、そういう意味なのね」と一瞬思うだけで「語彙」として蓄積されていきません。
年齢とともに記憶力も減退しているので、目にする活字の多さと、知識として身につく事柄の量とが比例せず、やれやれです。 |