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2005年6月29日
内陸部の気温が上がっているせいか、ベイエリアはここのところ毎朝、霧に包まれています。
正午近くになると、その霧がなくなり青空がさ〜っと広がっていくのですが、朝目覚めた時から
青空の方が、やっぱり気持ちよいです。
今回は、「20ドル以下のカリフォルニア・ワイン Vol.15」、です。
MOUNT ST. HELENA 画像をクリックして、ご覧下さい。
2003 ソーヴィニョン・ブラン
Napa Valley
$16.00
毎週日曜日、オークランド「ジャック・ロンドン・
スクエア」で開かれているファーマーズ・マー
ケットに行くのですが、冬の間の一時期、
「ナパ・ビーフ」と書かれたサインを持つ
ブースが登場しました。
近寄って拝見すると、あの「オリジン(Origin)」のパートナー、ギャンブル一家が所有する
Ranchからのものでした。100%
glass-fedで、スーパーなどで買うものより値段が高め
でしたが、ほんわかした風味があるビーフで、私は好きでした。
ビーフを買ったついでに、ワインもメイリング・リストに入ってしまい、それで年に4〜6回ほど
Originのワインが送られてくるようになりました。
「オリジン」というブランドは、スパークリングで有名な「シュラムズバーグ」を営んでおられる
Davies一家の息子さんBill
Daviesさんと、1916年からナパ・ヴァレー地区で、農業・
牧畜業を営んでこられたギャンブル一家の息子さんTom Gambleさんが興したものです。
セント・ヘレナの保育園で最初に出会ったという、お二人。ここナパ・ヴァレーに自分達の
「起源」がある、という意味で、こういう名前になったのだと思われます。
「オリジン」の名前がついたワインのラベルには、彼らの幼少時の写真が使われて
います。
今回ご紹介するのは、その「オリジン」のセカンド・ブランド的存在の「マウント・セント・
ヘレナ」のもの。単一畑ものではなく、ナパ・ヴァレー内の複数ヴィンヤードからのブレンドです。
2003年ものについては、「しっかりした骨組みと、品種の特性を強調させるために、
少し涼しめなYountvilleの畑のフルーツを使い、熟した感じと凝縮されたリッチな味わいを
出すために、暖かめなRutherfordの畑のフルーツを使った」とのこと。
香り、最初の味わい、ノド越し、すべてにおいて、ソーヴィニョン・ブランに期待する
「爽やかさ」「フレッシュさ」「柑橘系スッキリさ」「クリスプさ」が、途切れることなく続きます。
最初は、果物の甘酸っぱさと、ほんの少しクリーミーな風味が入ってくるのですが、
そのうちに、ミネラルっぽいニュートラルな感じが強くなっていきます。
バランスの良い、素敵なサマー・ワインだと思います。
今なら、サイト上でディスカウント・セールをやっていて、16ドルのこれが、13.60ドル!
かなりお買い得。
註) 2005年9月リリース分から、「Origin-Napa」は、その名前を「Source-Napa」に
変更しました。オーストラリアかどこかのワインで、「Origin」というものがあったので、
「いいのかなあ、同じ名前で」と思っていたところでした。それが変更の理由かどうかは
わかりませんが、商標登録上の都合だとのことですので、当たらずとも遠からずだと
思います。