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2006年05月31日

先週末は、「メモリアル・デー」連休でした。アメリカでは、この5月末の連休が「夏の始まり」で、9月あたまの「レイバー・デー」連休が
「夏の終わり」として捉えられています。

今週は月末ですので、なんちゃってブログ「こんなもの食べてます、飲んでます」5月分をお届けいたします。
写真はそれぞれクリックして、ご覧ください。
 

 2006年 5月某日

毎週日曜日は一週間分食料の買出し日で、そのルートについてはココで何度か書いてあるが、天気が良くなって
くると、ファーマーズ・マーケットが活気づくので楽しい。果物では、イチゴがピーク・シーズンだ。
何軒かのベンダーさんからサンプルをもらって食べ比べ、一番気に入ったものを買ってきた。
別のベンダーで土台になるカップケーキが売られていたので、それも買って、スーパーでチョコレートシロップ、
ホイップクリームを仕入れて、デザートに。
見た目はなかなかなものになったが、まず、カップケーキがポソポソで美味しくない。もっと、しっとりしたものが
好みだ。そして、シロップ。私はシロップを買ったつもりだったのだが、よく見てみると、Fudgeだった。
だから、いちごの上にかけたら、すぐに固まる。息子どもに「ファッジって書いてあるじゃない」とバカにされる。
 
 2006年 5月某日

気温も上がってくると、白ワイン登場の頻度が高くなる。「Source Napa」ワイナリーから、ソーヴィニョン・ブランが
届いたので、キリリと冷やして飲む。冬の間はスープを頻繁に作るが、気候が良くなるとサラダの品数が多くなる。
鶏の胸肉を、玉ねぎ・ピーマン・セロリなどの野菜のぶった切りと一緒に茹でて、冷ましたものを手で裂く。
コテージ・チーズ、レモン汁、マヨネーズ、塩・こしょうで、お肉を和えて、レタス一個分の上にドサっ。
トマトは半月切りにして、カリカリに焼いたベーコンと、レッドオニオンを混ぜて。
ソーヴィニョン・ブランを飲もうと決めると、単純にチキン+マヨネーズを連想してしまうが、この組み合わせが
好きだから仕方ない。
 2006年 5月某日

  ワインカントリーは夏暑く、冬寒くで、比較的季節がはっきりしている。5月に入ると、真夏かと思うほど気温が
  上がる日も出てくるが、一歩木陰に入るとス〜〜っと涼しくなるから気持ちが良い。
  ピクニックができるワイナリーもあちこちにあるが、もちろん、そこのワイナリーのワインを買って飲むのがマナー。
  ワインなし、ノン・アルコールのランチをするのも問題はないが、折角の好天日、のんびりと白ワインを飲みながら
  ランチしたいものだ。
  カリストガにある「Cuvaison」は、ナパ・ヴァレーの北端近くにあるので、いつも人がそれほどいない。
  私のお気に入りピクニック場所のひとつである。よく冷やされたソーヴィニョン・ブランがあれば言うことなし。
 2006年 5月某日

  アボカドも、我が家では頻繁に登場する食材。適当に切ってサラダに入れることがほとんどだが、新聞のフード・
  ニュースレターで、「crab-stuffed Avocado Salad」が紹介されていたので、作ってみる。
  レセピ名通り、本当は蟹の身を使うのがベストなのだろうが、これのために蟹をゆがいて身をほじくり出すのは
  非常に面倒だし、日本のように美味しい蟹の身の缶・瓶がないので、エビで代用。細かく切る。
  これに、マヨネーズ、レモン汁、切り刻んだイタリアン・パセリ、(タラゴンとかディルでもOK)、塩・こしょう。
グリーンと、きゅうりの薄切りをお皿に敷いて、軽くエキストラ・ヴァージン・オリーヴ・オイル、塩・こしょうを振って、その上に、
アボカドを半分に切って種を取ったものを置き、エビ和えをかぶせる。レセピの言う通り、20分もかからずにできた。
カイエン・ペッパーとか、ケイジャン・スパイスを使って、少しピリ辛にしても美味い。
 
 2006年 5月某日

前評判高く、5月にオープンした「Beard Papa」。日本では有名なシュークリームのお店で、ニューヨークに
数年前進出して、アメリカでも知名度が上がったとのことだが、私が日本にいた頃には存在していなかったし、
何故これほどまでに有名になったのか、個人的には理解できずにいた。本来なら、カスタード・クリームの他に、
チョコレート味や抹茶味のものもあるそうだが、店舗オープンに追いつかず、とりあえず、カスタード・クリームのみ
の販売。注文を受けてから、パフにクリームをひとつひとつ注入していくスタイルが売りとのことで、
これでは時間がかかるのも仕方なかろう。
オープンの日、朝から長蛇の列だったようで、近くにオフィスがある主人も、最初の日はあまりの列の長さにあきらめたようだ。
下の息子の誕生日が5月の第二週末だったので、主人はあらためて週末の朝出向いて、40分並んで買ってきてくれた。
特大サイズのシュークリーム(こちらでは「クリーム・パフ」と言う)、一人2個分買ってきてくれたが、2個は多すぎた。美味しかったけど。
こちらの人にとっては、シュークリームの底の生地が厚めで平らになっているのが珍しいようである。
 
 2006年 5月某日

ロゼが一部のワイン愛好家の間で人気。ロゼ・スパークリングも、同時に人気上昇中。
比較的安価で買えるので、これからの季節にはもってこいだ。
ローヌ系品種ワインの造り手で、評判の高い「PAX」のロゼ2004を見つけたので購入。18ドル。
シラーとグルナッシュを使ったロゼで、アルコール度14.5%とあったが、それ以上のように感じられた。
色はかすかに薄いけれど、これはロゼというより立派な赤ワイン。強烈。
PAXのサイトを見ると、今リリースされている2005年ヴィンテージの方が、よりロゼらしい色でアルコール度も低め、
よりフェミニンとのことで、それを知ってたら2005年ものを見つけるまで待ったのに、と思ったが遅し。
 
 2006年 5月某日

北カリフォルニアに住んでいて、カリフォルニア・ワインを中心に飲みまくっていると、新進ワイナリーのものとか、
どこそこで有名になった誰それが造り始めたワインだとかに目が行って、そういうもの中心に買っては飲み
買っては飲みを繰り返すことになるのだが、老舗と言われる、既に知名度がエスタブリッシュされているワインを、
ふとしたきっかけで味わうと、これが時として新鮮な感動を与えてくれる。
やっぱり、さすが、これは素晴らしく美味しい!と、我に返る。
このパターンで最近感動したのが、「Beringer」の、プライベート・リザーヴ、カベルネ・ソーヴィニョン2002だ。
ベリンジャーのカベルネは、単一畑ものも素晴らしいものが勢ぞろいだが、これも素敵にゴージャスなカベルネだと思う。
ワイナリー価格で1本100ドルするので、おいそれとは買えないが、老舗の底力ここにあり、である。
 
 2006年 5月某日

5月最終ウイークエンドは、メモリアル・デー連休。連休となれば、ワインをしこたま飲もう。夏の始まりだから
バーベキューをしよう。で、いつもの連中が集まってバーベキュー&ワイン。

メニュー:キムチ入り玉子焼き&韓国海苔入り玉子焼き (Y持ち寄り)
      煮アワビと、ホタテのシトラス・ソース添え(M&S持ち寄り)
      トマト、モッツエレラ・チーズ、ローストレッド・ペッパー(私)
      アスパラガス、ゴート・チーズ、ウオルナッツのサラダ(私)
      ほうれん草、プロシュート、ブラックベリー、ラズベリー、マンチェゴ・チーズのサラダ(私)
      サーモンのグリル(主人)
      リブ・アイ・ステーキ(主人)

どれも大変美味でございました。初登場レセピで、作った私自身とても気に入って、皆にも評判良かったのが、
ほうれん草・・・・・のサラダ。プロシュートを細切りにしてカリカリにするのがミソで、ブラックベリーとマンチェゴ・チーズの
スライスとの組み合わせが思いのほかヒットだった。アメリカのフード雑誌に載っていたレセピだが、なるほど、である。

ワイン: Clark-Claudon ソーヴィニョン・ブラン2005
      Whetstone, ヴィオニエ、Catie's Corner Vineyard 2004
            Macphail, ピノ・ノワール、Russian River Valley 2003
      Chappellet, カベルネ・フラン、Pritchard Hill Estate 2003
            Ladera, カベルネ・ソーヴィニョン、Lone Canyon Vineyard 2001
            Lucia, シラー、Garys' Vineyard 2002
            Heitz、カベルネ・ソーヴィニョン、Napa Valley 1999

大人5人で、これは飲みすぎである。午後5時からスタートして、Laderaのカベルネが終了した頃、気づいたら大半がソファで
寝ていた。私ともう一人が「みんな、どうしたの〜」などと言いつつ、しゃべり続けていたのだが、何をしゃべっていたのか、
当の私に記憶が一切ない。
この集まりの連中がすごいのは、そうやって一眠りしたあと、起き出してきて、またワインを飲み始めることだ。
やめておけばよいのだ、ここで。

で、再び飲み始めたのがシラーというから、怖いもの知らずなのだが、ここで思わぬ展開となる。
どういう経緯でこうなったのか、私にはまったく記憶がないものの、3種の違うグラスに同じワインを注いで、
どう香り・テイストが変わるかというテイスティングになったのである。
ひとつ5ドルの普通のワイン・グラス、リーデルのカベルネ用グラス、リーデルのピノ・ノワール用グラスを出してきて、
これにルチアのシラーを注ぎ、目隠しして香りを嗅ぎ、どれがどのグラスかを当てっこ。
まあこれは当たっても、それがどうしたということなのだが、とにかくグラスによって、こうも香りが明らかに
違うものかということが我々一同には驚きだった。
グラスは大切、という認識はもちろんあったのだが、同じリーデルの同じシリーズでも、品種別シェイプによって
同じワインがまったく別物のごとくになるのには、あらためてビックリさせられた。
今まで、この集まりでやってきたブラインドも、各自がマイ・グラスを持ち寄ってテイストしてきたのだが、
次回からは全員でお金を出し合って、同じ大きさ、同じシェイプのワイングラスを25個揃えて臨もう!と、決定した次第。

・・と、ここまでは「今回学んだこと」として、大変実りある集まりだったのだが、このあとのオチがいけない。
ハイツのカベルネを出してきて、同じグラス・テイスティングをやり始め、リーデルのピノ・ノワール用グラスを
揺らしていたら、隣の「普通グラス」にカチンと当たって、ものの見事に割れてしまったのである。
あああああああああああああああああああ。
隣で主人が、大きくため息をついた。
 

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