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2008年05月28日
5月最終月曜日はメモリアル・デーという祝日で、三連休であり、これが「夏の始まり」的存在のものなのですが、今年は「夏?どこ?」と
今週の「あれこれ」は、月末なので、「なんちゃってブログ、こんなもの食べてます飲んでます」5月分をお届けします。 |
2008年5月某日 |
ダウンタウン・ナパの開発は、ホテル建設、ナパ川流域の整備、レストラン新設が進行中で、 ますます活性化していくであろうと予想されるが、今年の冬、COPIAの隣に「Oxbow Public Market」がオープン。サンフランシスコの「フェリー・プラザ」をモデルに、地元の飲食関連 ヴェンダーを誘致、フード&ドリンクをテーマにした「市場」となっている。 今のところ、まだ店舗スペースの全部が埋まっているのではないが、サンフランシスコのフェリー・ プラザでも全店舗が入って賑やかになるのに1年はかかっていたことを考えると、ここも、落ち着くのに今年いっぱいはかかるのではないかと思われる。 地元民にとっては、格好のランチ場所ができた感じで、テイラーズなどは既に昼時にはお馴染みの行列ができている。 私の一番のお気に入りは、「Oxbow Wine Marchant」で、ワインもさることながら、ナパ川に面したテラスが素敵で、店内にあるチーズ・セクションでチーズを買って、グラス・ワインを買って、そのテラスで頂くのが大変気持ちよい。 |
2008年5月某日 |
一年のうち、ある特定の期間だけしか見られない風景というのが、世界中にたくさんあるのだが、 モンテレーのパシフィック・グローヴも、そのうちのひとつ。4月下旬から5月中旬にかけて、 パシフィック・グローヴは一面、芝桜。(おそらく、芝桜だろうと人に言われて、そう書いているの ですが、違っていたら、何の花なのか教えてください) モンテレー、カーメルは海沿いの街で、霧が出たり曇ったりしている日が多く、爽やかに晴れ上 がった空の日に当たると、とてもランキーに感じる。晴れると、海の色は大変美しく光り、この芝桜 の色も、それはそれは鮮やかに映えるのだ。 訪れた日は、本当に何もかもがきれいで、お日様の下ではポカポカだったので、 あざらし(あしか?)の親子も、浜辺で日向ぼっこをしていた。 |
2008年5月某日 |
我がオークランド・アスレティックスは、今年「チーム再構築の年」と見なされたが故に、勝率5割を 上回れれば上出来と予想されていたのだが、何の何の、かなり健闘していて、5月最終週現在 ア・リーグ西地区で首位エンジェルスと2ゲーム差の2位。 とても頑張っていると思うのだが、本拠地オークランド・コロシアムは滅多なことで満員御礼に ならない。球場近くに住んでいる私のようなファンにとっては、いつ行っても席があるというのは 嬉しいことなのではあるが。で、プライム・ゲームと言われる、対ヤンキース、対レッド・ソックス戦 になると、軒並み、これらのビジター・チームのファンがどっと押し寄せ、ホーム・チームが一体 どっちなのかわからなくなるという現象になる。 先週末は、対レッドソックス三連戦で、初日ゲームを観に行ったのだが、三塁ホーム側だという のに周りはレッドソックス・ファンだらけ。まるで、東京ドームでの試合時のような、妙な疎外感を 味わった。(試合は、A’sが三連勝、レッドソックス相手にスイープ!) 対マリナーズ戦になると、イチロー選手目当てにコロシアムへやってくる人たちが少なくない。普段、野球など観ない人達も、イチローさん を観たいがために来られるのだが、そういう人達は35ドル以上払って、内野席にお座りになる。 本当にイチロー選手をじっくり見たかったら、一番安い外野席を買って、センター寄りの場所に座るのがベストなのだ。 |
2008年5月某日 |
お客様のご希望を受け、シュラムズバーグのツアー&テイスティングにご案内。約5ヶ月ほどかかった改築・増築工事が終了したばかりで、ツアー後のテイスティングは、インテリアもクールな新しい個室で行われた。やはり、座ってテイス ティングできるのは嬉しい。 今回案内してくださったToddさんとは、約1年ほど前に来た時にお会いしている。彼は、CBSの早朝番組「The Early Show」の「All-Access」シリーズ東京編に出たことがあり、そのビデオを観ていた私は、「あなたがあの人だったのですか!」と、一人で喜んだものだ。 ツアーの時は淡々と説明をするのだが、テイスティングになって少々ワインが入ると、この東京行きの話が始まり、 止まらなくなる(笑)。 大変、愉快な人である。 |
2008年5月某日 |
クラッシュパッド繋がりの知人、カンダさんのプライベート・ブランド「0906」のピノ・ノワールを開ける。別の場所で テイスティングさせて頂いた時、「クランベリー・ソースのポーク・チョップが合うのではないか」と思い、それを実行した 次第。 盛り付けセンスに難があるので、このポーク・ディッシュも見た目はちょっとエグいが、味は悪くないと本人は思って いる。付け合せに、ピリ辛のトマトソース・パスタ。 「0906」ピノ・ノワール、Amber Ridge Vineyard 2006は、もう5年以上は寝かせてあったかと思うほどの色、 香りは深遠、口に含むと、ベリー風味がふわ〜っと広がり、酸もしっかりしていて、大変フレッシュ。 食事に合わせやすい、素敵なピノ・ノワールだった。 クラッシュパッドは、日本語ウエブサイトも完成し、日本にいながらにして自分のカリフォルニア・ワインを造ることが できるようになっている。興味のある方は、クラッシュパッド・ジャパンのサイトへどうぞ。 |
2008年5月某日 |
夏が近づいてきて、気温も上がってくると、夕食にロゼが登場する回数が増えてくる。ロゼが便利なのは、 ジュージューのお肉にも合うし、各種シーフードにも合うし、野菜メインのディッシュにもちゃんと合う点。 この日のロゼは、イーストベイにワイナリーを構えるDashe CellarsのVin Gris, Dry Creek Valley 2006。 プティ・シラーとジンファンデルからSaignée(英語ではよく「bleeding」と呼ばれる)方式で造られたこのロゼは、 06年ヴィンテージがデビュー作で、たった75ケースの生産量。それでもって、14ドルというお手頃価格なのが 素晴らしい。 トマトとロースト・ペッパー、モッツエレラ・チーズの一品、菜の花ソテーを使ってのパスタ、そしてピリ辛にソテー したシュリンプを合わせた。 夏時間で、まだ外が明るい午後8時の夕食、ドライなロゼがぴったりマッチング。 |
2008年5月某日 |
いきなり話は4月末に戻る。昔働いていた会社のロサンゼルス支店に駐在されていた方が、ベイエリアに遊びに 来られ、夕食をご一緒した。総勢6名でのディナーになったのだが、食事はそのゲストの方がお支払いになられると わかっていたので、ワインはこちらから提供。 白と赤を1本ずつ持ち込み。お店からスパークリングを1本注文して乾杯。 持ち込みワインは私の自腹だったわけであり、その分経費で何か飲まさせていただこうと企み、デザート・ワインに こっそり、とんでもないワインを選択。「Château d'Yquem シャトー・ディケム」02。 さすがに、大変美味しい。デザートそっちのけで、「もう飲めません」とおっしゃっていた人の分までちゃっかり頂いて 堪能。請求書を見て、現地社員の人が腰抜かしそうになっておられた。そりゃあそうだろう。ごめんなさい。 |
2008年5月某日 |
仕事先とのランチ・アポイントを、バークレー4th Streetの「Eccolo」で。ここのシェフはシェ・パニーズ出身で、 食材もオーガニック農法、サステイナブル農法で作られたものを使用とのことで、いづれも心温まる、シンプルな ディッシュ。この日頂いたのは、フレンチ・ブリー・チーズをとろけさせた上に、いちじくのプリザーヴ、ウオルナット、 Màcheグリーンが盛られたオープン・フェイス・サンドイッチ。 おにぎりなぞ、わざわざコンビニで買って食べるものではなかろうという考え方と同様、サンドイッチなぞ、わざわざ レストランで注文して食べるものではなかろうと思うこともあるのだが、こういうサンドイッチなら話は別である。 素材のひとつひとつが、しみじみ美味しく、ありがたく食させていただくのである。 当店には、後日、連休の最初の日にブランチで再訪したのだが、午前11時から陣取って、友人と計3名で 飲むわ、食べるわ、飲むわ。昼間っから、シャンペン、ハーフボトル、Sancerre ハーフボトル、シノン1本、 ピノ・ノワール1本(全てフランス産)を開けた。 |
2008年5月某日 |
アルバカーキ在住の友人が、1泊2日でベイエリアに遊びに来られたので、我が家でワイン・パーティ。 カリフォルニアの新鮮な果物、野菜を食べて頂こうと、メニューは、Ahi Tunaのクロスティーニ、スイカ・サラダ、 ブラックベリーと生ハムのサラダ、フェネル・サラダ、それにロースト・ビーフをメインにして、チーズ3種で締め。 ワインも奮発。開けた順番に、 Soter, Brut Rose, Beacon Hill 03 $45 エテュードの元ワインメーカー、現コンサルタントのトニー・ソーター氏がオレゴンで立ち上げておられるワイナリー「ソーター」。 ピノ・ノワールは既に有名だが、ロゼ・スパークリング、そしてBlanc de Blancsをも「真剣に」造られていることは、さほど知られていない。 非常にクリーンで、エレガントなロセ・スパークリング。イチゴの風味と、上質のハチミツの風味。頂くこちらが貴婦人になったような 気分にさせてくれる素晴らしいワイン。 この日の前日、クロニクル新聞ワイン・セクションに、「ロゼに合う前菜」としてレセピが載せられていたAhi Tunaのクロスティーニを 作ってみたのだが、これがとても、とても、ソーターのロセ・スパークリングにマッチしていた。 Clos Saron, Carte Blanche 06 $21 (参加者Sの持ち寄り) シエラ・フットヒル地区にある当ワイナリーについては、以前、テイスティング・イベント報告上で書いたことがあるのだが、 ジンファンデルやローヌ系品種が主に栽培されているシエラ・フットヒルで、ピノ・ノワールを造っている珍しいワイナリー。 今回友人が持ってきてくれたこの白ワインは、ヴィオニエ、ルーサンヌ、シャルドネ、ソーヴィニョン・ブランのブレンド。 カリフォルニアならではのブレンドだろう。ミネラル感ばっちり、Leanであるけれど、メイヤー・レモンの香り・風味も豊かで、 大変上品な白ワイン。 Morlet, Coteaux Nobles, Pinot Noir, Sonoma Coast 06 $75 ピーター・マイケル・ワイナリーのワインメーカーとして名を馳せていたLuc Morlet氏が興した、ご自分のブランド。06年が デビュ・ヴィンテージ。3種のピノ・ノワールを出しておられる中、このCateaux Noblesが一番安い。一番安いと言っても75ドルというのは 普通に高く、モレー氏のワインという背景がなかったら、恐らく買っていない値段だ。 しかしながら、これが素晴らしいワインだった、やはり。カリフォルニア北部にレッドウッド国立公園があるのだが、細く背の高いレッド ウッドがダ〜〜っとそびえ並んでいて、鬱蒼とした森を形成している。このピノ・ノワールを頂いた時、その森の様子が思い起こされた。 森っぽくて、湿り気が少しあって、ダークベリーの風味があとから湧いてくるというピノ・ノワールが、私の好みなのだが、これが まさにドンピシャ、そういう感じのワインだった。素晴らしい。 Lyndenhurst, Cabernet Sauvignon, 04, $60 間違いのないカベルネを造り続けてこられている「Spottswoode」のセカンド・カベルネ。04年は、カベルネ・ソーヴィニョン96%に 残りボルドー系多品種がブレンドされている。(05年のリンデンハーストは、カベルネ100%) ワッフルのような甘いトーストの香りが、カリフォルニア・カベルネの特徴でもあるところの「杉」の香り・風味を上回っていて、 これまた非常にフレッシュな、優しい、キュートなワインだった。 Peay, Les Titans, Syrah 05 $45 実を言うと、このワインを開けたことを覚えていなかった。翌朝、台所に並んだボトルを点検した時、初めて、このワインを出したことに 気づいた次第。だから、どういうワインだったのかも、まるで記憶にない。 さすがに全員、容量をオーバーしていたようで、ボトル1/3ほど残っていたので、翌日の夜、一人で飲んでみた。 美味しい〜〜!こんなに美味しいシラーを、酔っ払って記憶のないまま開けたなぞ、愚の骨頂ではないか。 ここのところ、ピノ・ノワールとシラーは、ソノマ・コーストのものを中心に飲んでいるが、パっと見がわかりやすいのではなく、 複雑だけれど、口に含むたびに表情を変える、こういうワインが大好きだ。 |
2008年5月某日 |
上記パーティで作ったAhi Tunaのレセピは優れもので、刺身用のマグロの固まりを焙るのだが、 単に塩・胡椒をふりかけるのではなく、海苔の入った「ふりかけ」と七味唐辛子を混ぜたものをまぶせ、 となっていた。思いのほか、これが美味で、私は七味を京都・原了郭の黒七味、一味のブレンドにして やってみた。 ギリシャのロゼという珍しいワインを買ったので、これに合わせて、もう一度、Ahi Tunaを焼いて 夕食に出した。これはイケる。 ワインは、少し私には甘すぎた感あり。 |
2008年5月某日 |
メモリアル・デー連休は、土曜日しこたま昼間から飲み、日曜日ワインカントリーご案内の仕事が あり、月曜日またまた昼間から飲み、で終わった。 祝日の月曜日は、日本から出張で来られていた友人を交えて、サンノゼの友人宅に集合。 シャンペン・ブランチを称し、朝11時から飲み始めた。私は、ワインとチーズを持参。 Jean Lallement,
Verzenay-Grand Cru, Brut
またもや、ピノ・ノワールとシラーで、ソノマ・コースト・オン・パレードになってしまった。どれも美味しいのだから仕方ない。 |