2008年05月14日
今年は春になっても寒い日が多く、例年ですと今頃はもう裸足で過ごせているのに、今年はなかなかソックスを手離すことができずに
いました。
今週に入って、やっと、「さあ夏になるぞ」と思わせる気温になり、そして極端にも熱波到来の予報です。
今日から週末にかけて、摂氏30度を越す毎日とのこと。
今週の「あれこれ」は、3ヶ月ぶりに「20ドル以下のカリフォルニア・ワイン Vol.33」をお届けします。
Lagier-Meredith
Rosé
of Syrah
Mt.Veeder, Napa Valley, 2007
$20.00
夏時間になって、日中時間が長くなり、午後7時を過ぎてもまだ外が明るい状態になりますと、「とりあえずビール」的
感覚で、「とりあえず白」「とりあえずスパークリング」ということになります。
そのラインアップに、2〜3年前から加わったのが、「とりあえずロゼ」。
ロゼは甘い、ロゼはワインのビギナーが飲むもの・・という偏見が一部にあるようですが、もともと酒飲みであるところの私からすれば、
そういうことをおっしゃる人は素敵なロゼに出会っていないのだなあ、気の毒になあ、と思ったりします。
が、素敵なロゼに出会わないという状況には、うなずけます。
これはナイス!と思えるようなロゼは、スティル・ワインの色や風味をより凝縮させるためのセニエによってできたものだったり、
ちょっと獲れすぎたフルーツを処理するために造りだされたりしているものが多く、そのため生産量も限られていて、
一般のワイン・ショップやリカー・ショップに出回らない。
ロゼをラインアップの主軸に置いているワイナリーがほとんどないに等しい、というのが、カリフォルニアの現状です。
一般に流通させない、ワイナリーでの販売に限られているものだとか、メーリング・リスト・メンバーにのみ販売するものだとかの中に、
素敵なロゼが存在するという状況では、ロゼ・ファンというものが出てきにくいと思います。
で、今回ご紹介するロゼは、これもメーリング・リスト・メンバーに先行通知・販売されたもので、生産量たったの80ケース。
「間違いのないシラー」の造り手であるところの、ラギアー・メレディス・ヴィンヤードのシラー・ロゼです。
シラーのロゼらしく、色合いは少し濃い目。まだ明るい夕方の空にかざすと、実に美しい。
もともと、ラギアー・メレディスのシラーは、タンニンびしばしタイプのものではないのですが、このロゼも口当たりが大変スムースで、
ドライすぎず、甘すぎず・・、食事によく合うロゼだと思いました。
セールになっていて買ってあったチキン胸肉で、「タイ風フィッシュ・ソース&ライム・チキン」を作ってみました。
塩・胡椒したチキンをフライパンで両面焼き、温めて置いておきます。
チキンをのけたフライパンに、チキン・ブロス1カップ、チリ・ソース大匙3、フィッシュソース小匙2を注いで、
フライパンにこびりついた肉片をはがしつつ、沸騰させる。
4分ほどぐつぐつさせて、火から下ろし、ライム汁 1/4カップ、クリーミー・ピーナッツバター小匙1を加えて、
混ぜ合わせる。
ソースをチキンにかけて、細かく砕いたロースト・ピーナッツをパラパラと。
あいにく、ロースト・ピーナッツがなかったので、今回はロースト・アーモンドを代わりに使いました。
フィッシュ・ソースとピーナッツ・バターが、エスニックな風味を充分に出してくれ、たっぷりのライム・ジュースが味わいに
キュっと刺激を与えていて、なかなかイケました。
付け合せには、アスパラガスとベビー・キャロットのローストを。
ロゼとも、ナイスに合っていました。
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