2004年4月28日

2004年４月28日

我が家では、ガーデニング及び草花にまつわる諸事は、全て男性が行うことになっており、つまり私は
一切、手を出しません。（出そうともしない）

                        先週、ウエスマー・ワイナリーに行った時、すぐ近くで　　　　　　　　　　画像をクリックして、ご覧下さい。
                        「1/2 Barrel $9.00」の看板を見かけ、今、育ちつつ
                        あるシソと広島菜を移し植えるのに丁度良いかも、
                        と思い、（私がやるわけではないのですが）、購入。

                        まだ、ワインの香りが残っている樽半分は、なかなか
                        雰囲気ある入れ物で、９ドルは安いと思いました。

                        先週末、苗木屋さんから帰ってきた主人が、やおら
                        この半樽に植え込んだのが、右の写真のプラント。
                        さて、何でしょう。
                        植えたご本人は、「シャルドネだ」と言ってますが、
                        それが本当だとして、それで、どうするつもりなのでしょうか。

                        さて、今週は「２０ドル以下のカリフォルニア・ワイン Vol.6」です。
                        サンフランシスコはフェリー・プラザの中にある、「フェリー・プラザ・ワイン・マーチャント」に
                        寄った時、比較的目に付く場所に陳列されてあったワインです。

                        MAGNET 2002 Pinot Noir, Sonoma County　　１９ドル

                        ワインの名前そのもののラベル・デザインで、　　　　　　　　　　　　　　　画像をクリックして、ご覧下さい。
                        わかりやすい。
                        ジンファンデルやシラーですと、このあたりの値段で
                        充分美味しく飲めるのですが、ピノ・ノワールの場合、
                        可もなく不可もなく、飲んで一時間後には、きれい
                        さっぱり記憶残らず、のパターンが続いていました。

                        グラスに注いで、そのまま横に置いて、食事を
                        始めたのですが、そのグラスから香りが漂ってくる
                        のです。失礼しました、と、グラスを手に取り、
                        飲んでみますと、これが意外なほど、エレガントな
                        ピノ・ノワール！

                        プロのような表現はできませんが、軽やかで飲みやすく、クールな楽しいワインです。
                        鶏もも肉のソテー＆マスタード・ソースが、その日の献立でしたが、磁石のラベルを
                        見ながら、「どういう人が作ってるんだろうね」と話しながら頂くのが、なんとも愉快でした。

                        ボトルにウエブサイトＵＲＬが書かれてあったので、そこに入り、メールを送ってみました。
                        すぐに返事が来て、簡単なシノプシスをくださったので、ここに全文、訳したものを
                        載せておきます。

                                私達は、「Sin E Wine Company」（シネイ）という会社を設立させています。
                                Shin eというのは、アイルランド語で「that's it」という意味の言葉です。
                                私の妻Ｍａｉｒｅは、北アイルランドのベルファースト生まれ、ボストンに１２年間
                                暮らし、アメリカで最大手のワイン及びスピリッツ・ホールセーラーで勤務して
                                いました。
                                私（Walt）は、南カリフォルニア出身で、ジョセフ・フェルプスやデ・ローチ・ヴィン
                                ヤードで働いていました。

                                Maireがカリフォルニアに引っ越してきて、「ワイン・ドットコム」でしばらく働いた
                                のち、私達は自分達の会社をスタートさせることを決め、２０００年に、
                                「Ｓｏｌｅｘシャルドネ」を出しました。「マグネット・ピノ・ノワール」は、２００２年
                                ヴィンテージがデビュー作で、今年の夏には、ソーヴィニョン・ブランとジン
                                ファンデルをリリースさせます。

                                私達は、ワイナリーも、ヴィンヤードも従業員も所有していません。私達二人
                                だけの会社で、グレイトンにある「ソノマ・ワイン・カンパニー」でワインを
                                作っています。　この業界で培ってきたキャリアとコンタクトを活かして、
                                トップ・クオリティー・ワイナリーから、過剰生産となったフルーツを確保しています。
                                彼らのワインは、私達のものより、もっともっと高値で売られていますので、
                                このワイナリーが誰であるかは、残念ながら明かすことができません。
                                教えてあげられるのは、ピノ・ノワールのフルーツは、２つの畑から来ていると
                                いうことです。ソノマ・コーストの畑は、海に非常に近い所にあり、ラッシャン・リヴァー
                                の畑は、サブ・アペラシオン「グリーン・ヴァレー」のすぐ近くです。
                                つまり、どちらも冷涼な気候のピノということになります。

                                私達のゴールは、品種がもつフルーツとしての特性が存分に表れた、バランスの
                                取れたワインを作ることです。ですから、主だったフレイバーがオーク風味だなどと
                                いうことは、私達のワインにおいては絶対ありえません。
                                また、私達のワインは、酸味に力点を置いていますので、高アルコール度の
                                「フルーツ爆弾」的ワインではなく、よりエレガントなワインになっています。

                                私達のピノ・ノワールについて素敵な感想を、どうもありがとう。
                                小さな生産者なので、口コミこそが、私達の最も強力なプロモーションに
                                なります。

ということで、規模を最小限にしてコストカットすれば、生産量は少なくても、優れたワインを
かなり手頃な値段で市場に出せるのではないか、という発想から始まったワインです。

                        シャルドネが「ＳＯＬＥＸ」、ピノ・ノワールが「ＭＡＧＮＥＴ」ですから、
                        この夏に出るソーヴィニョン・ブランやジンファンデルも、それぞれ独特の名前＆ラベルに
                        なるはずです。楽しみです。

★ご連絡★

                        今週末５月１日から６日まで、コンピュータ接続が不可能な場所に行くことに
                        なっております。
                        従いまして、来週５月５日の「あれこれ」及びサイト更新は、お休みとなります。
                        ご了承ください。

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