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2007年03月07日
3月に入って、とても穏やかな快晴の日が続いています。
今週の「あれこれ」は、3月第一・第二週の金・土・日に行われている「第29回ロシアン・リヴァー・ワイン・ロード・
土・日に行くと、とんでもない人の数になるだろうことが予想されたので、私は第一週の金曜日、つまりイベント最初の日に行きました。
バスをチャーターしてやってくるグループもいて、参加ワイナリー一覧表には、ちゃんと「バスまたはリムジン
今年の当イベントに参加しているワイナリーは、約100軒ほど。
しかも、このイベントの素晴らしいところは、チケットを予約・前払いする必要がなく、訪れた最初のワイナリーで10ドル払えば良い 以下、その金曜日に訪れたワイナリーについて、ご報告します。(訪れた順) |
Dutton
Estate |
「ダットン」という名前は、ソノマ・カウンティのワインを見ていると必ず、 しかも頻繁に目にすることと思います。まず、ヴィンヤードとしての「ダットン・ ランチ」は、1880年代に故Warren Dutton Sr氏が開墾し始めました。 当初は、リンゴやプルーンを栽培していて、「ダットン」と言えば「果物」と して認知されていました。ウァーレンSrの兄弟リード・ダットンの曾孫にあたる ウァーレンJrの時代に、ワイン用葡萄の栽培が始められ、現在に至ります。 そのウァーレンJr(01年に他界)の息子、スティーヴさんが「Dutton -Goldfield Winery」を、ジョーさんが「Sebastopol Vineyards」を興しています。 このうち「セバストポール・ヴィンヤーズ」が、02年ヴィンテージものから、「ダットン・エステート」名で ワインを出すようになり、ワイナリーもこちらの名前に変わっています。 当日は、セバストポール・ヴィンヤーズのシャルドネ、ロゼ、ダットン・エステートのシャルドネ、ピノ・ ノワールの「soon-to-be-released」をテイスティングに出されていました。 ダットン・エステートのピノ・ノワール、単一畑もの3種(Jewel Block, Manzana, Thomas Road) 05年は、いづれも甲乙つけがたく素敵なワイン。 最初からこんなに飛ばして大丈夫かと思いつつ、やめられない止まらない。 |
Marimar Estate | ちょっと前まで「Marimar Torres」というブランド名でした。スペインは バルセローナ生まれのオーナー、マリマー・トレスさん(女性)の洗練された センスが散りばめられたワイナリーは、澄み切った青空の下で、何と美しく 輝いていることでしょう。ワインもさることながら、セバストポールのちょっと 奥まったところにある当ワイナリーそのものを見るだけでも、訪れる価値あり。 当日は、Don Miguel Vineyardのシャルドネ、Doña Margarita Vineyardの ピノ・ノワールがバレル・テイスティングで出されていました。 ここのワインは全て自家農園のフルーツで、ヴィンヤードはオーガニック。 ワインメーキングに携わっておられるのだろう若い男性が、とても活発・フレンドリーな人で、 私が、レモンの木を見て「これはマイヤー・レモンかも」とつぶやいていたら、「マイヤーだよ!」と 話しかけてくださり、それから約10分ほど、料理におけるマイヤー・レモンの使い方について、 あ〜でもない、こ〜でもないと二人で話し込んでしまいましたとさ。 |
Sbragia Family | Sbragiaさんと言えば、ベリンジャーのワインメーカーとして大・有名ですが、 彼が子供を育てたドライ・クリーク・ヴァレーにご自身のワイナリーを建てられ ました。ドライ・クリーク・ヴァレーの北端近く、もうすぐレイク・ソノマに達すると いうカントリー・サイドに、ど〜んとワイナリーがそびえ建っています。 立派な門構え、このあたりでは最大規模と思われる駐車スペース。 まわり一面、丘陵ヴィンヤード。素敵なセッティングなのに、ああ、何故でしょう。 建物がまるでどこかの学校のよう。或いは、モダンな公民館。もうちょっと、 どうにかならなかったかと唖然。 「あなたの知ったこっちゃない」なのですが。 バレル・テイスティングは、スブラギア氏の息子さん、アダムさんが Gino's Vineyardのジンファンデルをサーヴしておられました。 テラスが広々と取られていますし、駐車場も大きいので、団体で訪れることも可能。 テイスティング・ルームが一般公開されていることが、あまり宣伝されていないのですが、 火曜・水曜以外は毎日オープンしています。 |
Rued Vineyards | 去年10月、ドライ・クリーク・ヴァレー地区をお客様と一緒に回った時、 もうすぐ完成しそうな建物がありました。新しいワイナリーができるのかな? と思っていたのですが、今回、その建物がこの「Rued」(ルーエド)であること がわかりました。イベント参加ワイナリー・リストには、土・日のみオープンと なっていたので訪問予定には入っていなかったのですが、金曜日の その日も開いていたので、どんなものかなと思い、立ち寄ってみました。 が、これが大正解。 同行のロバートが、「Ruedって、マリマー・エステートの葡萄に、そういうクローンの名前があったね」 と鋭い指摘。ルーエド一家は、ソノマ・カウンティで5代に渡って葡萄造りをしてこられています。 テイスティング・ルーム付きのワイナリーが完成したのが、昨年11月。 できたてホヤホヤです。 バレル・テイスティングは、5代目ご主人が2005年のドライ・クリーク・ヴァレー 、ジンファンデルをサーヴ。ジンファンデルの中でも、ロシアン・リヴァー・ヴァレー、 ドライ・クリーク・ヴァレー地区のものが個人的に大好きなのですが、このバレル・ テイスティングしたジンファンデルの、何とキュートな味わい!一口含んだ瞬間、 「ワオ!」と、ロバートと二人顔を見合わせてしまいました。 「ずっと、フルーツを他ワイナリーに売ってきたけど、私達が造るこのワインも、 結構美味しいと思いますよ。」と、ものすごく謙虚なルーエドさん。 ジンファンデルのほかに、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニョンなどを出して おられますが、いづれも、彼同様、値段が謙虚。 シャルドネなぞ、18ドルで、これがとってもナイス。 ジンファンデルだって24ドルです。迷わず、2004年ものを購入しました。 奥様のDeeさんが、また素敵なレディ。この日一番の収穫でした。 |
Nalle Winery | ドライ・クリーク・ヴァレーのジンファンデルを極めていくと、ここを無視するわけ にはいきません。 まったく今風でない、大胆なラベルは一度見たら忘れることができない類のもの。 昔は、山(ヨセミテとか)に入っていく時、ここのワインを買って、ハイキングのあと のバーベキューで飲む、というのが好みのパターンでした。 という話はさておき、当ワイナリーの大きな特徴は、その建物です。 ローズマリーがぎっしり植えられた屋根は、他ではあまり見かけません。 ローズマリー屋根(と勝手に名づけてますが)のおかげで、その建物の中は 天然エアコンディショニング状態。 余談:Nalleは「ナール」と発音されるのですが、日本では「ノール」という 名前で売られているのだそうです。 |
Sapphire
Hill Holdredge Wines Davis Family Vineyards Christie Vineyards |
ヒールズバーグの街には、ワイナリーのテイスティング・ルームが何軒かありますが、 ダウンタウンからほんの少し離れたロシアン・リヴァー沿いに、数軒のワイナリーが集まって いる場所があります。 「サファイア・ヒル」は、ピノ・ノワールで名をあげていますが、数年前オーナー 兼ワインメーカーのTim Meinken氏とお話した時、「ロシアン・リヴァー・ ヴァレーのジンファンデルが個人的にものすごく好きでねえ・・」とおっしゃって いたことを覚えています。 あれから5年ほどがたち、希望通りにオールド・ヴァインを使ったジンファンデル を出しておられます。樹齢101年というWinberrie Vineyardジンファンデル の06年ものがバレル・テイスティングで出ていましたが、フルーツ風味炸裂、 ちょっぴり甘いハーブのアロマ。 奥様のAnneさんに「ジンファンデル好きのためのジンファンデルですね」と申し上げたら、 「是非、これもテイストしてみて」と、マグナム・ボトルを指差されました。 その名も「VineAgra ジンファンデル」。 (声を出して読んでみてください)。だから、マグナム(笑) マグナムでしか販売していないものですが、これが意外とイケました。結構するする飲めて しまったのが自分でも驚き。ですが、さすがにマグナムは買えない。 「ホールドレッジ」は、ピノ・ノワールが主体、あと少量のシラー、ジンファンデルを造っている |