2004年2月11日

                            先週末あたりから、突然春になったかのようなベイエリア　　　　　　　　画像をクリックして、ご覧下さい。
                            です。右の写真は、ご近所さんの庭先に咲いていた
                            ものですが、とても美しい。

                            さて、この「あれこれ」に２回「ナパからの絵葉書」を
                            投稿してくださっているロバート・ダレニーさんから、
                            ランチのお誘いを受け、先月末にお宅訪問を
                            しました。

原稿執筆のお礼を兼ねて、私がどこかのレストランでご馳走します、と申し上げたのに、
「私が住んでいるキャビンをお見せしますよ」と言われ、それをお断りできませんでした。

                            彼が働いているレアード・ファミリー・ワイナリーから、車で
                            ほんの５分ほどの所に、彼の住まいがあります。
                            某ワイナリーの財務担当をしている女性が所有する
                            邸宅の一部、別棟キャビンをレントしているのです。

                            リビングルームひと部屋のキャビンで、そのスペース
                            が彼のくつろぎの場であり、食事時にはダイニング・
                            ルームとなり、夜はソファ・ベッドが開かれて寝室と
                            なります。奥には、小さいけれどちゃんとしたフル・
                            キッチンがあり、バスルームがあります。

                            かわいいダイニング・テーブルに、ランチョン・セット
                            が整えられ、アンティークのキャンドル・スタンドも
                            出されていました。お部屋のあらゆるスペースに、
                            昔の写真や絵画、ポスターが飾られていて、それら
                            一つひとつの説明を聞くだけでも、とても興味深く、
                            楽しい時間がもてました。

                            ランチは、独身のロバートがさささっと手早く用意した
                            もの。新鮮な野菜のサラダ、デリで買ったパスタ・
                            サラダ、そして、蒸した鶏の胸肉。
                            最初は、「お水だけで結構」と言っていたのに、話が
                            弾んでくると、やおら図々しくなった私は、「ワインを
                            開けましょうよ」と口にしてました。
                            レアードのシャルドネを開けて乾杯。昼間っから大した
                            もんです。食後にチーズまで頂いてましたし。

                            この日は、空もどんよりして少々肌寒い日でしたので、
                            ロバートはストーヴに火を起こしてくれたのですが、
                            このストーヴがまたアンティークっぽくて、パチパチと
                            いう音と部屋のコージーさが素敵に合っていて、ふむ、
                            いいではありませんか、と一人納得。

                            キャビンの前にはプールがあり、大きな柿の木が
                            まだたわわにその実をならしていました。
                            敷地の周囲は一面ぶどう畑で、ちょっとした丘に上が
                            ると、広々とした田園風景が望めます。
                            私が訪れたのは正午近くでしたので、実際に見ること
                            はできませんでしたが、風のない日ですと、朝のうち
                            に気球ツアーが、この畑の上を通り過ぎていきます。
                            なんとも、心休まる風景です。

                            私の家族の話や、ワインの話、ワイナリー勤務の話、
                            ロバートの学生時代の話（ヒッピーだった）、イタリア
                            の話、最近読んだ本の話、などなど、ワイン片手に
                            話はどんどん広がっていきました。
                            ロバートは今も独身。一人暮らしに不便はないし、
                            今の生活に満足しているけれど、ホっとくつろぐ時に
                            話相手となるようなガールフレンドがいたらなあ・・
                            と言っておられました。

夏になったら、プールサイドでバーベキューしましょう、今度は私が前菜やサラダを作ります
からね！と言いおき、穏やかで話し上手、聞き上手のロバートとのランチョンが終わりました。

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