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2004年1月14日
年が明けて、もう1月も中旬です。「日本よりずっと暖かい」とは言われますが、
ベイエリアの温暖な気候に甘やかされている者には、毎日寒い。
先週に引き続き、今週も年末の鴨なべパーティーのことを書きます。
今回は、ワイン編です。月1回ペースで、我が家でワイン・パーティーをやって
おり、いつもは買いためておいたワインを出して楽しむのですが、年末ということも
あり、「持ち寄りブラインド」をすることにしました。
持ち寄りワインの条件は、
@カリフォルニア・ワインであること
A赤であること
B店で、40〜50ドルの範囲であること
でした。
4人がそれぞれ1本ずつ持ち寄ったので、すべてにアルミホイルでカバーし、
これも各自持ち寄りのグラスに注ぎます。
どういうブラインドにするかですが、とにかく最初は、ヴァラエタルを当てよう
ということになりました。
この段階で挙げられたのが、カベルネ、ピノ・ノワール、シラー。
そして次に、それぞれが持参したワインのヴァラエタルを明かしました。
それらによると、ピノ・ノワール2本、サンジョヴェーゼ主体のブレンド1本、
カベルネ主体のブレンド1本。
さあ、これで全員考え直しです。
参加者 |
A | B | C | 私 |
ワイン@ |
カベルネ主体の ブレンド |
カベルネ主体の ブレンド |
サンジョヴェーゼ 主体のブレンド |
カベルネ主体の ブレンド |
ワインA |
サンジョヴェーゼ 主体のブレンド |
サンジョヴェーゼ 主体のブレンド |
カベルネ主体の ブレンド |
ピノ・ノワール |
ワインB | ピノ・ノワール | ピノ・ノワール | ピノ・ノワール |
サンジョヴェーゼ 主体のブレンド |
ワインC | ピノ・ノワール | ピノ・ノワール | ピノ・ノワール | ピノ・ノワール |
ワインCを全員ピノ・ノワールと言ってましたが、これは香りだけで明らかにそうでした。
私が大好きな部類のピノ・ノワールです。これで、ピノ・ノワールじゃなかったら、ドえらい恥を
かくことになります。
私一人だけが、ワインBを「サンジョヴェーゼ主体のブレンド」にしてますが、その理由は、
1)香り、そしてテイスト共に、どうしてもピノ・ノワールとは思えなかった。
2)カベルネほどの力強さが感じられなかった。
3)カリフォルニアのサンジョヴェーゼによくある、「口あたりは良いけど曖昧な感じのする」
ものであった。
でした。
そして正解は、以下。
ワイン@ |
カベルネ主体の ブレンド |
Lancaster Estate, Red Wine, Alexander Valley 1999 |
ワインA | ピノ・ノワール | Calera, Pinot Noir, Jensen Vineyard, 1999 |
ワインB |
サンジョヴェーゼ 主体のブレンド |
Bacio Angelico, Napa Valley 1999 |
ワインC | ピノ・ノワール | Castalia, Pinot Noir, Rochioli Vineyard, 2001 |
ところが、これを書くために各ワインを調べなおしてみましたら、
ワイン@のランカスターが、カベルネ主体ではなく、
ブレンド比率からするとメルロー主体であることがわかり
ました。
メルロー59%、 カベルネ・ソーヴィニョン40%、
カベルネ・フラン1%、です。
ワインBのブレンドは、サンジョヴェーゼ56%、カベルネ・
ソーヴィニョン18%、ジンファンデル13%、アリカンテ・ブシェ13%・・・。
どこで購入したかによって、値段は微妙に異なってきますが、
一般価格で言いますと、@〜Bが限りなく50ドルに近く、Cが40ドルに近いようです。
カレラ・ジェンセンなど、一時日本の劇画でブームを起こした時は1本75ドルあたりが
普通でしたが、今や、この範囲で買うことができるのですね。
個人的には、Cのカスタリアに正統派ピノ・ノワールの風格を感じ、大好きでした。
ということで、アペタイザーを食べながらのブラインド・テイスティングは、無事終了。
このあたりまでは、私の記憶も体もシャンとしていたはずです。
この後、UNTIのシラー、David Arthurのカベルネ・ソーヴィニョンが開くに至り、
許容範囲を超えて、キてしまったようです。やれやれ。