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CANVAS
WINES キャンバス・ワインズ
会社のホリデー・ギフトや、記念イベント時のお土産
などに、会社名をラベルに印刷した「特別ワイン」を
注文するということが、よくあります。
ただ、その「特別」ラベルをボトルに貼ってくれるワイナ
リーの数は、まだまだ少なく、当然ながら、そのワイナリー
が生産しているワインでなければなりません。
また、「特別」ラベルと言っても、これまでのものは、そのワイナリーが使用している
通常のラベルの一部に、会社名や代表者名がタイプされているだけの、実に退屈なものでした。
自分達の考えるデザインで、自分達のロゴを入れた、クールでお洒落なラベルをつけた
ワインが欲しい、と思うわけです。そういう要望をお持ちの方に朗報。
「キャンバス・ワインズ」の登場です。
【クリス・カトラー氏、起業に至るまで】
CANVAS WINESは、Chris &
Alexa Cutler
ご夫妻が2003年に興した会社です。
一部のメディアで、「ウイリアム−ソノマ社出身のクリス・
カトラー」と紹介されていましたが、これは間違いです。
(奥様の方が3年ほどウイリアム−ソノマにお勤め
でした。)
USC(ユニヴァーシティ・オブ・サザン・カリフォルニア)を95年に卒業したクリスは、
2年ほどアジアを始めとする海外を渡り歩き、帰国後テレコミュニケーション会社で職を得ました。
3年後、今度は某ハイテク会社に転職するのですが、どうもこれらの業界と肌が合わないと
感じた彼は、スタンフォード大学のビジネス・スクールに入ります。
ハイテク会社にいた頃からワインを愛飲していたクリスは、ライフスタイルそのものを
楽しんでいるワイン業界の人達と出会い、また、スタンフォードGSB(グラジュエート・
スクール・オブ・ビジネス)で、大学のシグネチャー・ワイン生産・販売に携わるにつれ、
この世界に自分を置く決心をするに至ります。
ただ、カリフォルニアにはそれこそ何百というワイナリー
が既に存在し、大きな資本なしでは、ワイナリーを持つ
ことも畑を持つこともできません。しかも、クオリティを
始めとする要素で、他よりも「突出」する何かがないと、
生き残っていくこともできません。
スタンフォードGSBの特別ワインにしても、大きな倉庫・
多くの顧客を抱えていながら、ホスピタリティー及びサー
ビス面が、いかにもおそまつで、ラベルも本当につまらないものだったと言います。
ここに、クリスは目をつけ、自分がワインを造るのではなく、
ワイン生産に必要な全てのものをアウトソーシングして、
彼自身はその販売・マーケティングを手がけることにしたのでした。
一方では、高品質でありながら規模の小さい、これから市場を伸ばしていきたいと願う
ブティック・ワイナリーがあり、一方では、自分達だけの特別なカスタム・ワインが欲しいと
願うマーケットがあり、これらを、きめ細かいホスピタリティー&サービスで繋ぐ、というのが
「キャンバス・ワイン」のビジネス、というわけです。
【カスタム・ワイン】
独自のラベルを持つ特別ワインを作りたい場合、
キャンバス・ワインにコンタクトすれば、
ヴァラエタルの選択、ラベル・デザインの提示・相談を
することができます。
ミニマム購入量は、5ケース(60本)。
マキシマムは、品種によって異なりますが、およそ
1000ケースまで大丈夫とのこと。
購入できるヴァラエタル(品種)は、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニョン、シラー、メルロー、
となっていますが、随時変わりますし、ミニマム100ケースの注文であれば、これら以外の
品種も、或いはブレンド・ワインも取り扱うことができます。
ラベル・デザインは、自分達で独自に作成した図柄を
Adobe Illustratorで提示することもできますし、或いは、
デザイン料を支払ってオリジナル・ラベルを作成してもらう
ことも可能。
(デザイン料は、内容により変わりますが、100〜500
ドル程度)
ワインそのものの料金は、これも品種、そして注文数に
よって変動しますが、およそ、1本8ドル〜12ドルほどに
なるとのこと。これに、ラベル・デザイン代、Tax, Shipping
代が加わります。
バック・ラベルは右写真のように表示
されますが、品種によってはキャンバス・ワインのビジネス・
ライセンスが取れていない場所での瓶詰めになり、その
場合は、そこのワイナリー名が記されます。
自分のお店のロゴを入れた「マイ・ショップ・ワイン」や、結婚記念日ワイン、同窓会ワイン、
同好会ワインなど、洒落たオリジナル・ラベルがついていたら、素敵ですね。
【クールなワイン】
アメリカでは、20代の若い世代に、ワインを日常的に楽しむ層ができつつあり、
これからはそういう世代の人達をも惹きつける「クールさ」が、ワインに必要となってきます。
「キャンバス・ワイン」のサイトにある、彼の言葉をここに記しておきます。
ナパを拠点とするキャンバス・ワインは、ホスピタリティー業界・
企業内バイヤーの方々に、ワインの選択肢を提供しています。
私達のゴールは、世界中の消費者に、北カリフォルニアの
ベストなワインのいくつかをお届けすることです。
今、ワインは新しい時代を迎え、ようやくワインを飲むことが
「ヒップ」なことになってきたと私達は感じています。
そのためにも、ワインはクールで、手頃な値段で、手に入り
やすいものであるべきです。(小林訳)
CANVAS WINES
キャンバス・ワインズ住所 Napa, California 電話番号 (707) 254.9485 ウエブサイト http://www.canvaswines.com メモ
★キャンバス・ワインでは、上記のカスタム・ワイン作りのほかに、
ブティック・ブランド・ワインのネット販売も行っています。
品質が良く、コンテンポラリーで、革新的な、そして若く情熱たっぷりの
「次世代」ワインメーカーが作る、そんなワインを取り扱っています。Amusant, Arbios, Ceja, Esca, Harvest Moon,
Hunnicutt, Jackson Ridge, Macauley,
Spencer Roloson, Venge Vineyards★クリスのワインも売られています。
その名も「Samuraya」。
アジアで数ヶ月生活したことがあるクリスの、
日本好みがこれで窺えます。城のバックグラウンドに、
サムライの影、そして右端に盆栽。
なんともユニークで、微笑ましい。
Samurayaという言葉は、まったくの造語で、
何の意味もないそうです。しいて言えば、
「サムラヤ」「シラー」と韻を踏んでいるかな、とのこと。