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ウイリーズ・シーフード&ロー・バー Willi's Seafood & Raw Bar
【ヒールズバーグという街】
ラッシャン・リヴァー(Russian
River)、アレキサンダー・ヴァレー、ドライ・クリーク・ヴァレー地区は、
ナパ・ヴァレーとは微妙に雰囲気が異なり、もう少しのんびりしたカントリー・サイドの趣きを見せて
くれます。
このあたりの中心と言えば、ヒールズバーグ(Healdsburg)。 画像をクリックして、ご覧下さい。
サンフランシスコから約1時間半ほどの所にある、この小さ
な街には、ここ数年の間に洒落たレストランが入るように
なり、周辺で作られているワインの質に匹敵する料理を
提供してきています。
【人気ワイン・バーの姉妹店】
今回は、そのヒールズバーグに去年(2003年)末にオー
プンした「ウイリーズ・シーフード」をご紹介します。
ウイリーズと言えば、もう少し南に下がったサンタ・ローザ
という街に、「ウイリーズ・ワイン・バー」という人気の店が
ありますが、そこと同じオーナーが開いたのが、
こちらです。
この街を訪れる方々の大半は、プラザ周辺を散策するに
留まりますが、ウイリーズ・シーフードは、プラザから、
1ブロックほど離れていますので、どちらかと言うと地元客
で占められています。
入り口付近には、テラス席がスペースいっぱいに設置
されていて、明るい日差しの下、とても気持ち良さそうです。
店内は、左手にドーンとバー・カウンター、右手にダイニン
グ・ルーム、右手奥にボックス席。
シンプル&モダン、差し色に使われている紫と、ボックス
席を囲む枠が、南米っぽい雰囲気を出しています。
【タパス流行】
今、レストラン業界では「タパス」スタイルがトレンドの中心
となっています。スモール・プレート、つまり前菜程度の
量の料理だけで、メニューが構成されています。
どっさり出されても食べきれない日本からのお客様には
ぴったりかもしれません。
量は良いのですが、いくらなんでも1皿だけでは足りない
ので、ひとりあたり平均2.5皿注文してしまうことになり、
一皿が大体8ドル〜13ドルしますから、ワインや他アル
コールと一緒になると、決して安上がりにはなりません。
セヴィッチェ(Ceviche)というのは、南米での刺身料理の
ようなもので、新鮮な生の魚を使って、柑橘系果汁、
ハーブ、ペッパーなどで味付けをします。
ウイリーズのハマチ・セヴィッチェは、コロコロ・サイズに
切られたハマチが、ロコト(Rocoto)というチリ・ペッパーと
ライム・ジュースでマリネされ、スカリオン(ネギ)と赤・黄
ピーマンのスライスと一緒に合わさって、ペピタスという
カボチャの種と一緒に、お皿に盛られています。
微妙な辛さが、ハマチにぴったり。美味しい!
バカラオ(Bacalao)というのはタラの一種で、通常
干し魚として市場に出ています。このバカラオとアーティ
チョークを使ったグラタンは、白トリュフのエッセンスを
取り入れて、香り豊かに、そして塩気が適度に効いた
ユニークな一品になっています。ウマイ。
とても小さなグラタン皿が目を引きます。体のデカい
大食漢なら、これはスプーンひとかきで食べ終えて
しまうことでしょう。
【メイン・ロブスター・ロール 13 ドル】
ウイリーズのメニューには、ニュー・イングランド・スタイル
のロール・サンドイッチが4種あります。フライド・オイス
ターや、フライド・カラマリ、蟹サラダのロールもヨダレが
出そうでしたが、今回は王道のメイン・ロブスターを
注文しました。
半分に切られたロールには、フェネル、ロメイン・レタス
が溢れ出さんばかりに挟まれ、暖かいガーリック・
バターとパセリでトッピングされています。
このガーリック・バターの暖かさ・味わいが素晴らしく、
この一品だけでも、ウイリーズに来た甲斐があった
と思わされました。量も充分。これでお腹いっぱいに
なりました。
【ワイン・リスト】
ウイリーズ・シーフードのワイン・リストは、白と赤、1枚ずつのコンパクト・リストです。
ボディ、リッチ度の軽いものから書かれてあり、白は、シェリーに始まり、スパークリング、
ロー・バー(オイスターや貝類の生)用白、ソーヴィニョン・ブラン、そしてシャルドネで
全20種。
赤は、ロゼに始まり、ピノ・ノワール、ジンファンデル、ボルドー種の赤、その他の赤、
スイート・ワインで、全19種。
それぞれ、簡単でわかりやすいテイストの説明がついていて、グラス、ハーフ・ボトル、
フルボトルの選択肢があります。周辺地区産が中心なのが、素敵だと思います。
グラスは5オンスで少なめ。ワインまでもタパスっぽいわけで、いろいろ飲んでみたい
ワインが目白押しなので、できたら、あと1ドルずつ安くしてもらえたら嬉しい。
Willi's Seafood
& Raw Bar |
|
住所 | 403 Healdsburg Avenue, Healdsburg |
電話 | (707) 433.9191 |
営業時間 | 日〜月 午前11時半〜午後9時 水〜木 午前11時半〜午後10時 金〜土 午前11時半〜午後10時半 火曜日定休。 |
メモ | Raw Barと店名にあるくらいですから、生牡蠣のメニューも 別にあります。小粒のMIYAGIが入っていたら、トライして みてください。 ワインだけでなく、カクテルもイケます。モヒートとか、 キューバン・マンハッタンなど、いかがですか? |
(2004年6月現在)