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Restaurant Maekawa レストラン・マエカワ
【京都・祇園】
ワインカントリーのサイトですので、本来なら、ここベイエリア及びワインカントリーのものを
ご紹介するのが筋ですが、今回はちょっと道を外して、京都のお店の紹介です。
亡父の十三回忌法要に出席するため、10月に日本へ里帰りしていました。
日本に帰ると、時間が許す限り、一度は京都に出向き神社仏閣を訪ね、何か美味しいものを
夕食に取って帰るということを、ここ数年やっています。
阪急やJRを使えば、実家(兵庫県宝塚市)〜京都間は1時間ほどですので、
丁度良い日帰りトリップとなります。大学生時代、おつきあいしていた男性が京都の学生
だったため、京都そのものは数えくれないくらい訪れてはいるのですが、
おいしい食事を、それなりの費用をかけて頂くなんてことは、学生の時にできたはずもなく、
また、神社仏閣に対しても、今くらいの年齢になると、感じ入るところ深く、
しみじみと、京都の良さというものを味わうことができます。
さて、祇園です。 画像をクリックしてご覧下さい。
京都には、個人的に好きなエリアがそれこそ
たくさんありますが、夕方以降の祇園は、
その中でも特に好きです。
観光客で賑わう花見小路でも、八坂神社へと
つながる四条通りでも、ちょっと脇道に入ると
ひっそりとして、そのギャップがまた楽しい。
今回のディナー@京都は、この祇園の一角に
あるフランス料理店でした。
縄手通りと新橋通りがぶつかるところ、ビルの
入り口には、祇園という場所らしく、午後5時から夜中まで営業のワイン・ショップがあります。
祇園で食事するなら、割烹・懐石でしょうと
思うのですが、この分野に関しては、
以前訪れた「千ひろ」が素晴らしかったため、
その感動を壊したくないという思いが強く、
今回のこの選択となりました。
ビルの1階を奥まで入ると、数段の階段が
あり、美しい木目のドアを開けると、
縦に細長い空間。
入ってすぐはオープン・キッチン・カウンター、
その向こうにテーブル席。
奥の窓からは川端通りを隔てて鴨川が見え、桜の時期はさぞやきれいだろうと思われます。
ディナーは、5000円、7000円、10000円の3コース。
私は7000円の新橋コース、
同行者は10000円の大和コースにしてみました。
たくさん歩いたあとの乾杯、同行者は
ビールを、私はグラスでシャンペンを注文。
ご不浄に行き、手を洗ってカウンター席に
戻ると、そこにはまあ、美しいグラスが。
キラキラ、シュワシュワ、そのバブルの
たちあがる様子は、ずっと見ていても
飽きません。
最初のディッシュは、洋梨、オマール海老に
ジュレをのせたもの。ピンクペッパーが
効いてました。
さあ、どんどんコースを進めていきましょう。
2品目。
生ハム、サーモン、そしてお米のサラダ。
写真では見えませんが、生ハムやグリーン
の下に、お米のサラダが隠れています。
お皿の二段重ねが洒落ています。
3品目。
大トロとアボカド。
これは、10000円大和コースのみ。
私のものは私のもの、あなたのものは私と
半分っこ、と、同行者の有無を言わさず
つまみます。バルサミコ酢が使われていた
ように記憶してますが、うううううう、美味しい。
美味しいものは、ほんの少しで充分です。
4品目。
毛蟹のフラン。フランス料理版、茶碗蒸し。
濃厚の一歩手前の微妙な味わい。
美味でしたが、写真撮り忘れ。
5品目。
ウニ、秋野菜の冷せい盛り合わせ。
ウニの下にあるのは、いちじくです。
いちじくというのは、皮をつけたまま
歯でもって身をこそげ食べる(?)
のが手っ取り早く、料理用に皮を剥く
のは、かなり面倒くさく手間のかかる
作業です。きれいに皮がむけている
イチジクは、それだけでありがたい。
6品目。
牛刺しとウニのひと口寿司。
おそらく、このお店のシグナチャー・
ディッシュのひとつ。
お肉の艶かしさ、ウニの自己主張の
強さ、そして寿司飯のはんなりさ、
すべての調和が抜群でした。
ポイと口に入れてから、咀嚼しながら、
「んまい、んまい」とニコニコしてました。
7品目。
甘鯛、松茸、茄子。
7000円の新橋コースは、同じもので
松茸が乗ってませんでした。
この盛り付けの美しさ。
こういうものを拝見すると、プロはさすが
だなあと感動します。できあがり品を見ると、
当たり前に思えてしまいますが、
甘鯛の薄きり身を、こういう風にくるくるっと
丸くして茄子の上に乗せるというセンスは、
素人にはなかなか出てきません。
・・・と思います。
8品目。
あわびとホタテ、赤ワイン・ソース。
これも、10000円大和コースのみの品。
一見すると、ホタテがステーキのように
映ります。
「くにゃ」と、「サク」の食感の違いに
赤ワイン・ソースというタッグマッチ的
一品。贅沢。
9品目。
フォアグラとイチジク、柿。
これも、大和コースのみの品。
大和と新橋の3000円の差は、
これらのディッシュで歴然です。
サンフランシスコ近辺のレストランでは、
夏果のイチジク(fig)が多く使われて
おり、秋果のものは何故か少なめです。
ですから、フォアグラとイチジクの
組み合わせは見たことがありますが、
これに柿を加えたものは
滅多にない。
旬の時期が重ならないからなのですが、
こちらでも、これを食べてみたい。
10品目。
オレンジとココナッツのグラニテ。
お口直し。
バジル・シードがパラパラと。
これが素敵。
11品目。
お肉は、牛、豚、鶏の選択。
私は豚(イベリコ豚)、同行者は牛。
日本では今、イベリコ豚と白金豚(プラチナ・ポーク)
が流行(?)のようですが、どちらも私には
ほんの少し繊細すぎるように感じました。
どちらも2回ずつ、日本で食べる機会を
得ましたが、ポークに関しては、もう少し
下品な野性味溢れるものが好きなのかも
しれません。
マエカワのイベリコ豚は、でもソースに
力強さがあって、おいしく頂きました。
牛は、これは、あらあらあらと言ってしまうほど
味わい深い、それは美味しいものでした。
プレゼンテーションも、素敵ではありませんか。
こんなキュートなビーフ・ディッシュ、このまま
ケースに入れて持って帰りたかったくらい。
12品目。
デザート。・・となるのですが、サーヴ担当の
男性に、「デザートの前にチーズ、
いかがですか」と誘われ、これまた断らずに
「頂きます」とやったものだから、
止まらない、飲むのが止まらない。
デザート・ワインまで注文して、一丁上がり状態。
満足、満腹。
各品に使われている食器・陶器も、愛でる
価値あり、会話の肴になります。
ジノリ、ウエッジウッドなどの洋陶器と、
焼き物の取り合わせが自然で、
カウンター上からのスポットライトの効果も抜群でした。
お箸で楽しむ京フレンチ?
また、ちょっと「こ洒落た」肩透かしレストランじゃないのお?という不安は、
見事に吹っ飛ばされました。
美味しゅうございました。ありがとうございました。
・・・・・
このあと、大和大路通りをちょこちょこっと奥に入ったところにあったバーに寄ったのですが、
あまりのキュートさにあんぐり口が開いてしまったほど、素敵な若い男性(21歳)が
働いていました。
そこでのバイトを始めて3日目ということでしたが、礼儀正しさといい、初々しさといい、
「どうか、どうぞ、そのままでいてください」と祈りたくなる感じの人。
見惚れつつ飲んでたら、いつの間にやら時間が。
同行者が、「お!こんな時間。今、日本ではこういう時、『軽くヤバい』って言うねんで。」
と言い、タクシーを捕まえに表通りまでダッシュ。
JR京都に着いて、最終電車に滑り込みセーフでした。
レストラン・マエカワ |
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住所 | 京都市東山区祇園縄手新橋西側SPACEしんばし1階 |
電話番号 | (075) 525.2217 |
営業時間 | ランチ:正午〜午後3時(L.O.午後2時) ディナー:午後6時〜午後10時(L.O.午後9時) |