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ストライカー・ソノマ STRYKER SONOMA
【ワイン・ショップでの会話】
ある日、サンフランシスコ市内でいつも行くワイン・ショップ「ナパ・ヴァレー・ワイナリー・エクスチェンジ」に
立ち寄り、スタッフと話していましたら、モンテ・ロッソ(Monte Rosso)ヴィンヤードの話が出ました。
ナパ・ヴァレーで昔からある古いワイナリー「ルイ・M・マティーニ」が所有する、伝説の畑です。
ソノマ・ヴァレーを裾野に、Mayacamas山脈・Pisgahマウンテンの斜面に広がるヴィンヤードは、
ルイ・M・マティーニが所有する畑の中でも、最古にして最大のもので、それらのオールド・ヴァインから
収穫されるカベルネ・ソーヴィニョン、ジンファンデルは、パワフルな赤ワインを目指すワイナリーに
とって垂涎の的となっています。
その畑から作られるカベルネ・ソーヴィニョンを追いかけて 画像をクリックして、ご覧下さい。
いた、上記ワインショップのデイビッドが見つけてきたのが、
ストライカー・ソノマのカベルネ・ソーヴィニョン、モンテ・
ロッソ・ヴィンヤードでした。
「ストライカーは、リテイラー通しの販売をしないのだけど、
拝み倒してココに置かせてもらってるんだ。一度、ワイナリ
ーに行ってみなさいよ、なかなかクールな所だから」と
言われ、それなら、と訪ねてみました。
ストライカー・ソノマは、3人のオーナーシップによる新進
ワイナリーで、オーナーの一人、クレイグ・マクドナルド氏は
米軍基地駐在のお父様と一緒に、小さい頃日本に住んで
いたという人物。
「日本語はまったくダメだけどね、日本のテレビ番組には
ハマってたよ。仮面ライダーとか、アタックNO.1なんて、
最高に面白かったね。」と、クレイグさん。仮面ライダーはわかるとして、アタックNO.1ですかあ?
クレイグさんは、その後カリフォルニアに戻り、UCデイビス校で農業を学びつつ、ワイン業界での
キャリアを築きつつありました。91年には、「ガロ」ワインのセールスマンとして、再度日本に
渡り、「ガロ・ジャパン」設立を成し遂げました。
94年には、カリフォルニアにおけるブティック・ワイナリーのワインを日本に輸入するビジネスを
たちあげ、折りしもワイン・ブームに湧いていた日本で、かなりの業績を残したそうです。
アレキサンダー・ヴァレーの広々とした、一面ぶどう畑の中
に建つストライカー・ソノマは、非常にクールでモダン。
2年前に完成したという、まだできたてホヤホヤのワイナリ
ーですが、ナイツ・ヴァレー、ドライ・クリーク・ヴァレー、アレ
キサンダー・ヴァレーを見て回った結果、この土地を選び
ました。
ワイナリー建築にあたり、ソノマ・ナパなど北カリフォルニア
のあちこちのワイナリーを見て回った彼らは、自分達のワイ
ナリーの理想像を持つに至りました。
すなわち、
@ヴィンヤードに囲まれた所であること
Aワイン作りの行程が、訪問客に見てもらえる作りであること。
Bテイスティング・ルームは、壁に囲まれたものではなく、
外の景色が充分に見られるものであること。
Cフランス風シャトー、イタリア風ヴィラの物まねではなく、
カリフォルニアらしい建物であること。
これらの条件は、なるほど全て満たされています。
訪問客は、敷地内のあちこちを自由に見て回ることができ
ますし、テイスティング・ルームの大きなガラス窓からは、
豊かなぶどう畑の風景を 一望することができます。
収穫時期に訪れると、畑から運ばれてきた葡萄が、
どうやって処理されていくかを間近で見学できるわけです。
ストライカー・ソノマのワインは、上記「ナパ・ヴァレー・ワイ
ナリー・エクスチェンジ」でのカベルネ・ソーヴィニョン、モンテ・
ロッソ・ヴィンヤードが唯一の例外で、ワイン・ショップでは
見ることがありません。全て、ワイナリーでの販売と、ワイン・
クラブ・メンバーへの通販のみです。
現在、ワイン・クラブのメンバーは、約3000人。
年間生産量が、約10,000ケース。
ワイン・クラブ会員は、いつでも20%のディスカウントが
受けられます。
値段も、清水の舞台から飛び降りるようなものでなく、ついでに買っていこうかと思わせられる
微妙な範囲です。生産量が少ないため、テイスティングできない当ワイナリー高級ラインで、
32ドル〜48ドル。普通にテイスティングできるもので、20ドル代。(ディスカウントが適用されると
10ドル代になります)
【テイスティング】
テイスティング用には、白2種類、赤5種類(その中から3種類を自分で選択)が用意されています。
訪れた日、私達に出されたのは以下でした。
2003 セミヨン,
Alexander Valley
2001 シャルドネ、Russian River
Valley
2001 サンジョヴェーゼ, Alexander
Valley
2002 ジンファンデル, Dry Creek
Valley
2001 カベルネ・ソーヴィニョン, Sonoma
County
印象に残ったのは、セミヨンとジンファンデルでした。セミヨンは、甘い味わいと酸味とが上手い具合に
混ぜ合わさって、とても爽やか。これからの季節にぴったりの白ワイン。(20ドル)
ジンファンデルは、パワフルではありながら、柔らかな甘みが広がる飲みやすい一本。(22ドル)
敷地内には、ぶどう畑を見渡せる位置にピクニック・グラウ
ンドがあり、外で買ってきた食べ物を広げてランチを頂くのも
素敵です。
一角には、ルアウさながらの豚丸焼きピットがあり、
ワイン・クラブ会員用のパーティーなどあると、「ちょっと
そこいらにはない、旨いポークが食べられるよ」とのこと
でした。(右写真:豚丸焼き用のピットを開けてポーズする、
仮面ライダーにハマった、クレイグ・マクドナルド氏)
次回は、ヒールズバーグのデリでとっておきの食べ物を仕入れて、
テイスティングには出されていない、例の「カベルネ・ソーヴィニョン、モンテ・ロッソ・ヴィンヤード」
(48ドル)をその場で買い、ピクニック・ランチをやってみたいものだと思いました。
STRYKER SONOMA |
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住所 |
5110 Highway 128, Geyserville, |
電話 |
(707) 433.1944 |
ウエブサイト |
www.strykersonoma.com |
訪問 |
テイスティング・ルーム 木〜日は、午前10時半〜午後5時オープン。 月〜水は、アポイント要。 |
(2004年6月現在)
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