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Winery in Paso Robles          パソ・ロブレスのワイナリー

クリスマスの翌日、12月26日に、パソ・ロブレス地区のワイナリーをいくつか訪れてみました。
パソ・ロブレスは、サンフランシスコから南へ、車で約3時間〜3時間半ほどのところに位置します。
「パソ・ロブレス・ワイン・カントリー・アライアンス」に登録されているだけでも、約100近くのワイナリーが
この地区にあり、とてもとても1日だけでは回りきれません。

100近くあるワイナリーのうち、約四分の一がアポイントメント要で、私個人が興味あるワイナリーの大半が
このアポイント要のところでした。ただ、急に決まったパソ行きであったことと、クリスマス直後だったことにより、
今回は、そういう所はあきらめて、普通にテイスティング・ルームが平日に開いているワイナリーの、ほんの一部を
訪問しました。

                     

 Turley Wine Cellars  ターリー・ワイン・セラーズ
 
 ジンファンデルと言えば「ターリー」と、すぐ名前が出てくるくらい有名なワイナリーですが、
 ナパ・ヴァレーの当ワイナリーは一般公開されておらず、ワイナリー・マップにもその存在が
 載せられておりません。(実際に訪れると、門は開放されていて、すっと中に入っては
 いけるのですが・・・) その代わりと言っては何ですが、ここパソ・ロブレスのターリーは、
 テイスティング・ルームが毎日オープン。しかも、ワイナリーにしてはものすごく早い、
 午前9時から開いています。
 この日は、「Dusi Vineyard」(パソ・ロブレス)、「Hayne Vineyard」(ナパ)、
             「Pesenti Vineyard」(パソ・ロブレス)、「Ueberroth Vineyard」(パソ・ロブレス)の
   ジンファンデル2003・04年ヴィンテージのテイスティングでした。
   どれも甲乙つけがたい、しっかりしたジンファンデルでしたが、テイスティング・ルームが
   ある場所に敬意を表して、ペゼンティ・ヴィンヤードのもの(03)を購入。($35)
   「あれこれ番外編」をお届けしているニュースレターVol.13で、パソ・ロブレス一帯を襲った地震の話を
   書いていますが、その地震が起きたのが2003年12月22日。丁度、それから3年たったわけです。
   マグニチュード6.5の地震により、テイスティング・ルームの前にあるセラーの樽がどどど〜っと崩れ落ち、
   02,03年ヴィンテージのもの合わせて、60〜100バレルのワインが流れ出てしまったと伝えられています。
   その当時の写真も、テイスティング・ルーム奥のオフィス・スペースに飾られており、う〜んと唸る。
   ★祝祭日を除く毎日、午前9時〜午後5時 オープン。
 
 Castoro Cellars  カストロ・セラーズ

トレーダー・ジョーズでワインを物色している人にとってはお馴染みのブランドです。
見栄えの良いラベルと、さほど高くないながらまずまずのお味であることで、エブリデー・
ドリンカーには力強い味方となるワイナリーだと思います。
テイスティング・ルームは立派な建物で、試飲カウンターも2つの部屋に分かれており、
各種グッズも充実した品揃え。ちょっとしたデリも売られていますので、ここで食料を買って
ピクニック・エリアでまったりすることも可能。
 ここでは、マーケットに出ているものとは違うラベルのリザーヴ・ラインを試飲することができます。
 シャルドネから、ロゼ・シラー、ピノ・ノワール、シラー、テンプラニーヨ、カベルネ、ジンファンデル・・・と、
 クリスマス直後で訪れる人が少ないのを良いことに、飲むわ、飲むわ。
 私は大半、ピっと出していましたが、同行の主人は2軒目のここで既に顔が赤くなってました。
 思いのほか、リザーヴ・シャルドネ05が美味しく感ぜられ、これを1本購入。($19.95
 また、デザート・ワインがホリデー割引されていましたので、レイト・ハーヴェスト・ジンファンデル2004を
 1本購入。($14.50
 ★祝祭日を除く毎日、午前10時〜午後5時半オープン
 
 Eberle Winery エバーレ・ワイナリー
 
 パソ・ロブレスに来たならば、この地域のパイオニア的存在である当ワイナリーを訪れて
 みたいものです。
 カベルネ・ソーヴィニョンがここの代表ワインですが、それが30ドル、リザーヴ・カベルネで
 65ドル、この2種を除けば、他すべて20ドル以下のラインアップです。
 唸るほど美味なワインは残念ながらありませんが、シラー、ジンファンデル、カベルネと
 いった赤より、むしろヴィオニエ、ルーサンヌといったローヌ系白が手頃な値段で素敵な
 ワインだと思いました。
 ヴィンヤードを見渡すピクニック・エリアが広々としていてナイス。時間があったら、毎日ガイド・ツアーが出されて
 いるカーヴをご覧になると良いかと思います。
 ★祝祭日除く、毎日午前10時〜午後5時(夏季は午後6時まで)オープン。
 
 EOS Estate Wine  EOS エステート・ワイン

「EOS」という名前より、「Arciero Family Vinyard」という名前が前面に出ていますので、
見落としやすいです。ここも広い敷地を持つ立派な建物。
テイスティング・ルームには、各種グッズがディスプレイされており、デリ・コーナーも
あるので、ピクニック・エリアでワインと一緒に楽しむことができます。
カーヴ及びセラーへは、自分達で見学しに行くことができますし、季節になるとローズ・
 ガーデンがきれいです。
 ワインは、とにかくその種類がものすごく多いので、自分の興味のあるものに絞って試飲しなければなりません。
 私は、一番最後に頂いたジンファンデル・ポート(03)にいたく感激し、迷わずそれを1本購入。($30
 ボトルそのものも重厚な感じで、他のものと違っていたので、それもポイント。
 ★祝祭日除く、毎日午前10時〜午後5時(夏季週末は午後6時まで)オープン。
 
 Calera Wine Company  カレラ・ワイン・カンパニー

 カレラは、パソ・ロブレス地区にはありません。ベイエリアに帰ってくる途中、Hollister
 
という街の山の中にあります。
 ちょっと前まではアポイントメント・オンリーだったのですが、いつ頃からだったでしょうか、
 オフィスと出荷専門の建物の中にテイスティング・スペースを設け、テイスティングの
 一般公開をするようになっています。
             出荷を待つ箱が積み重ねられた倉庫の中の一部を、テイスティング・スペースにしてある
             だけですので、ファンシーなものを想像されませんように。
 また、ここはジェンセン、ミルズ、セレック、リードといったヴィンヤードのそばにはなく、
 これらの畑はひと山向こうにありますので、テイスティング・ルームから見ることは
 できません。
 その日は、03シャルドネMt.Harlan、05シャルドネ・セントラル・コースト、05ピノ・ノワール・
 セントラル・コースト、03ピノ・ノワール・Jensen、03ピノ・ノワール・Ryanをテイストしました。
 「Ryan」は、カレラが手がける畑の中でも新しいもので、03年ヴィンテージで2年目。
             これがなかなかエレガントなピノでした。
 私達が訪れた時、たまたまオーナー兼ワインメーカーであられるJosh Jensen氏が
 そこにおられ、春にまた日本に行かれる話やら何やら、しばし立ち話に加わってください
 ました。
 ホリデー・シーズンでしたので、2003年ヴィンテージのマウント・ハーラン・シャルドネ、
 ヴィオニエ(これだけ05年)、ジェンセン、リード、ミルズ、セレックのハーフボトル6本セットと
 いうのが売られていて、可愛いのでそれを購入。($125) そして、ライアン03を1本。($40
 ★祝祭日除く、毎日午前11時〜午後4時半オープン。
 

                                                                                                                                                     (2006年12月現在)
                       
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