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Merry Edwards     メリー・エドワーズ

間違いない】        

いきなり強気な見出しですが、レストランやワイン・バーで、「まず白を。ソーヴィニョン・ブランでスタート」と考えた時、自分のことだけ考えていれば良い場合は、頂いたことのない銘柄のものをトライしてみたりもしますが、同席者をケアする場合は、「間違いのない」銘柄を注文します。すなわち、Seleneのソーヴィニョン・ブラン、Araujoのソーヴィニョン・ブラン(予算が充分にあれば)、そしてMerry Edwardsのソーヴィニョン・ブラン、です。
問題は、これらのワインが「グラス・ワイン」で提供されていることが非常に少ないということで、二人で食事する場合、ハーフボトルがメニューにあったりすると、とても嬉しくなります。

本命ピノ・ノワール】        

メリー・エドワーズのソーヴィニョン・ブランが、私個人の「間違いない」ワインである一方、当ワイナリーのメインはピノ・ノワールです。2005年ヴィンテージのラインアップは、8種類のピノ・ノワールに、上記のソーヴィニョン・ブラン。8種類のピノ・ノワールのうち、6種類がVineyard designated (シングル・ヴィンヤード、単一畑)のものとなっています。

@ピノ・ノワール Russian River Valley, Meredith Estate
Aピノ・ノワール 
Russian River Valley, Flax Vineyard
Bピノ・ノワール 
Russian River Valley, Tobias Glen
Cピノ・ノワール 
Russian River Valley, Coopersmith Vineyard
Dピノ・ノワール 
Russian River Valley, Klopp Ranch
Eピノ・ノワール 
Russian River Valley, Olivet Lane
Fピノ・ノワール 
Russian River Valley
Gピノ・ノワール 
Sonoma Coast

これらのうち、「Meredith Estate」と「Coopersmith Vineyard」が、ご自身所有の畑。(クーパースミスというのは、メリー・エドワーズさんの
ご主人のラストネーム)
ご自身の畑は、この2つ以外に、「
Cresta d'Oro」と「Georganne」とがあり、数年後にはこれらからのフルーツによるワインも登場する
はずです。

ようやくワイナリー完成】                                               

メリー・エドワーズさんの経歴を振り返ると、山あり谷あり。男性がマジョリティを占めるワイン業界の中、
女性であるというだけで、理不尽な回り道を余儀なくされたことも多々あったかと思われます。
Mount.Eden、Matanzas Creek、Laurier Wineryのワインメーカーを経て、1999年に
Merry Edwards」名の最初のピノ・ノワール(07ヴィンテージ)をリリースされていますが、そこに至る
まで、ファミリー・ビジネスとして興した「
Merry Vintners」が経営不振に陥り、会社をたたまなければ
いけなくなったり、VP兼ワインメーカーとして雇われた
Laurierで、オーナー会社が倒産してしまったり
・・と、遠くから見ていると「彼女はどうなってしまうのだろう」と、気の毒になってしまう時期がありました。      
©Merry Edwards Wines

それでも、コンサルタントとして着実の名声をあげてきていた彼女は、Russian River Valley内に、これまた着実にご自分のヴィンヤードを
購入し、優良フルーツを栽培してこられたのです。
2004年には、サンフランシスコ・クロニクル紙のワイン・セクションから
「Winemaker of the Year」に選ばれるという快挙を成し遂げ、
ようやく一般のワイン愛好家に広く、その名を浸透させるに至ったわけです。

ご自分のヴィンヤード、ご自分のワイン・・と来て、次に来る目標はやはり、ご自分のワイナリー施設。
Coopersmithヴィンヤードの敷地内に、ワイナリー施設を建設開始したのが2006年10月。2007年夏に、それがとうとう完成し、
2007年ヴィンテージのワインは、すべて、この新しい施設で作業が施されました。
UCバークレーで生理学を専攻し、
Food Science専攻で大学院に行っていたメリーさんが、ぶどう醸造学に興味を持ち、UCデイビスに
籍を移したのが1973年ということですから、それから34年の歳月を経て、堂々、夢を実現させたのであります。

テイスティング】        

新しいワイナリー完成と共に、アポイントメント制によるテイスティングも、ここで提供されるようになりました。
テイスティングは、メリー・エドワーズさんの20年来の友人であり、
Chateau Souverainや、Dry Creek Vineyardで、
テイスティング・ルーム・マネージャーをしてこられて来た
Ron Hayesさんが担当してくださっています。

テーブルに着き、周辺地区の地図を見ながら、ヴィンヤードの位置、Russian River Valley全体の説明などを受け、購入可能なワインをテイスティングします。
訪れた日は、以下のワインがテイスティングに出されました。

ピノ・ノワール Russian River Valley, Meredith Estate 05
ピノ・ノワール Russian River Valley 04
ピノ・ノワール Russian River Valley, Olivet Lane 05
ソーヴィニョン・ブラン Russian River Valley 06

人それぞれ、好みのワインのタイプは異なりますが、私の場合「食欲そそるワイン」を好む傾向にあります。
立ち上る香り、口の中に広がる味わい、それらに触れた瞬間、「あ、あれを食べたい」と思わせてくれるワイン、
そういうワインを好きになってしまいます。
メリー・エドワーズのワインは、まさにそのタイプ。
メレディス・エステートのピノ・ノワールは、サンフランシスコ「ブルバード」レストランのポークチョップ、

Russian River Valley
ピノ・ノワールは、ワイルド・マッシュルームのリゾット、オリヴェット・レーンのピノ・ノワールは、
ロブスター・ビスクを想像して、頭の中がパブロフの犬状態。
どれも、素敵なワインでした。

訪れる時期によって、テイスティングに出されるワインも違ってきますので、春になってお天気も落ち着いたら、また訪れてみたいと思います。

               

メリー・エドワーズ
Merry Edwards

住所  2959 Gravenstein Highway North, Sebastopol,
電話番号  (707) 823-7466, 888 388 9050 x 205
ウエブサイト   www.merryedwards.com
訪問  
 事前アポイント要。主要祝祭日はお休み。
 テイスティングは無料。
 

                                                                                                                                                          (2008年1月現在)

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